車検証とは?見方や手続き関係も全部教えます!【Q&A・保存版】

カーライフを賢く楽しむ クルマの点検・車検

クルマを所有している方にとって所持しなければならない車検証。ただ、車検証の役割を詳しく説明できるかというユーザーは少数派かもしれません。今回は車検証とは何かをテーマに詳しく解説していきます。

車検証とは

(豆知識)車検証の正式名称は?英語では?

車検証とは正式には「自動車検査証」と呼ばれる公的書類。所有するクルマに関する様々な情報が記載されています。

イギリスでは車検証をMOTと呼びますがこの書類には車検期間などが記されているもので日本の車検証とは別物。自動車の情報などが記載される車両登録書(V5)が別に存在します。

またアメリカでは車検証自体がなく州によってはピンクスリップなどと呼ばれるクルマの権利書(Certificate of Title)が発行されます。

車検証は所有しているクルマが保安基準に適合していることを証明する書類でもあるため道路運送車両法・第66条により必ず自動車に積んでおく必要があります。

この車検証は、車検や各種手続きを行う際に重要な書類となり、記載内容によっては別途必要書類の提出が求められるだけでなく、手続き自体が受け付けてもらえないことも……。車検などを行う前には、あらかじめ車検証の記載内容を確認しておいたほうがよいでしょう。

車検証の種類

意外と知らない方が多いですが、車検証は2種類存在します。

ひとつは「Aタイプ車検証」と呼ばれるもの。「所有者」と「使用者」の欄があり、両者の情報が記載されている車検証で、書類上部に「A」と記載されています。

クルマの所有者と使用者は同一の場合は「使用者」の欄に「***」が記載されます。

そしてもうひとつの「Bタイプ車検証」は「所有者」欄がなく車検証の「備考」欄にオートローン会社など車両所有者情報があるタイプ。書類上部に「B」と記載されています。

こちらの車検証で注意したいのが各種手続きを行う場合「登録識別情報」と呼ばれる6桁の英数字が必要になること。車検などを行う場合は、所有者に確認をとったうえで手続きすることが必要です。

車検証が電子化される

出典:国土交通省HP

2023年1月より車検証が電子化され、必要最小限の記載事項を除き各種情報はICタグに記録されるようになりました(軽自動車は2024年1月から)。

自動車ユーザーや自動車関連業者の利便性向上を目的として車検証が電子化されることで継続検査や変更登録などの一部手続きで陸運支局への出頭が不要となり、各種手続きにかかる手間や時間が短くなると期待されています。

変更される車検証は現行A4サイズですが、電子車検証はA6の厚紙にICタグがついた書類に変更。ICタグには車検証の有効期限や所有者の氏名住所、使用の本拠の位置などが格納されます。

また車検証の情報を観閲できる専用アプリの利用が可能となり、車検証の情報のみならずリコール情報も確認可能。また車検の有効期限が近づいたらユーザーに更新時期を知らせる通知機能も搭載されています。電子化された車検証については以下の記事で詳しく解説しています。

車検証の見方

@photoAC

車検証にはどのような項目があるのかを、詳しく確認していきましょう。

自動車登録番号または車両番号

クルマのナンバープレートの情報を記載しています。中古車であっても、購入時に新たな自動車登録番号が割り当てられます。

ちなみに「自動車登録番号」とは普通乗用車や小型自動車など運輸支局に登録されたクルマがつける番号。一方、「車両番号」は登録を必要としない軽自動車や二輪車などにつける番号となります。

登録年月日/交付年月日

車検証が発行された年月が記載されています。車検証が発行されるたび、該当する新たな日付が記載されます。

自家用・事業用

所有しているクルマが、自家用、もしくは事業用のどちらに該当するのかが記載されています。

自動車の種別

所有するクルマが軽自動車、小型、普通、大型特殊いずれかに該当するのかが記載されています。

車名/車体番号/形式

所有するクルマに関する、下記の内容が記載されています。

①車名:クルマを製造したメーカーの名前
②車体番号:クルマ本体に刻印してある番号
③形式:車種やモデルを識別する数字と英字の組み合わせ

総排気量/定格出力

所有しているクルマに搭載されているエンジンの排気量をリットル(L)で記載しています。また電気自動車や燃料電池車などモーターで駆動するクルマについては定格出力をキロワット(kW)で記載しています。

所有者の氏名住所

所有者の氏名住所が記載されています。

ただし、分割払いでクルマを購入し現在も返済している場合は、信販会社や販売店の情報が掲載されています。

クレジット完済後は、所定の手続きを行うことで所有者の欄に使用者の氏名住所へと変更することが可能です。

有効期間の満了日

車検の有効期限が記載されています。継続検査は満了日の1ヵ月前から手続きができます。

乗車定員

所有するクルマに最大何人が乗車できるかが記載されています。

車両重量

所有するクルマの重さを記載しています。重さはガソリンが満タン状態で人や荷物が乗っていない状態の重量が記されています。

重量税はこの車両重量により割り出されます。

車両総重量

車両重量にプラスして定員人数と最大積載量をあわせた重さを記載しています。この数値は「車両重量+(定員人数×55kg)+最大積載量」で導き出します。

【Q&A】車検証の保管や手続き

車検証はいつもらえる?

新車を購入した場合、車検証はいつ頃発行されるのでしょうか。

車検証は、
①クルマの製造完成後にメーカーが発行する製造番号(完成検査証明書)
②クルマの購入を証明する所有者や使用者の個人情報
この2つの情報がなければ手続きが進みません。

新車を購入した際、販売店からの注文を受けて製造をスタートするというメーカーが多いため、購入手続き後、車検証の発行までには一定の期間を要します。

ただし、新車完成後、完成検査証明書が発行できれば陸運局により車検証とクルマのフロントガラスに貼る車検シールは即日で交付。新車は納車までには新車完成後に行う作業がいくつもあるため、結論をいうと車検証は購入者に納車されるより早く発行されます。

車検証をもらってないがどうしたらいい?

車検をディーラーや車検代行業者に出しクルマを取りにいった場合、車検証をもらえないケースがあります。

これは車検証を発行する権限が陸運支局にしかなく、ディーラーや整備工場の車検場(指定整備工場)では車検証を発行できないことによるものです。

ただこういうケースはクルマのフロントガラス上部に「保安基準適合標章」というシールが貼ってあるはず。このシールがあれば本物の車検証と車検シールが発行されるまで(具体的には15日間)は公道を走行して問題ありません。

後日、郵送などで送られてくる車検証と車検シールが手元に届いたら、車検証は車内に保管、車検シールは保安基準適合標章に張り替えてください。

なお車検シールを貼る位置が2023年7月から変更となりました。詳しくは以下の記事を参照ください。

結婚して姓が変わったが変更しないといけない?

法律では姓名が変わってから15日以内に車検証の名義変更手続きを行わなくてはならないと定められています。ただ罰則がなく、旧姓のまま車検を通すことも可能です。

とはいえ名義変更を行わない場合、結婚と同時に住所が変わっていると廃車する場合や下取り時に、すべての住所のつながりを証明する必要が出てくるなど書類手続きが大変面倒になることもあります。

15日以内の名義変更が難しい場合、遅くとも車検時に名義変更を行うことをおすすめします。

車検証の紛失をしたので再発行方法を教えてほしい

車検証は常にクルマに備えておく必要がある書類です。いつの間にか紛失していたなど、すぐに再発行の手続きをする必要があります。

車検証の発行は普通車の場合は管轄している運輸支局(陸運局)、自動車検査登録事務所。

軽自動車の場合は軽自動車検査協会で行います。

上記施設で手続きには下記書類が必要となります。

【普通車】
①申請書、②手数料納付書、③理由書、④本人確認ができる書類、⑤(代行者に手続きを依頼する場合)委任状

【軽自動車】
①自動車検査証再交付申請書、②(代行者に手続きを依頼する場合)委任状

これらの書類を持参し普通車は検査登録印紙代300円、軽自動車は申請手数料300円を格窓口で支払い、再発行の手続きを行います。

必要書類に不備がない場合、当日中の再交付が可能。ただし、各施設とも受付時間が決まっているので、その時間内に手続きを行う必要があります。

なお、車検証の紛失・再発行については以下の記事でより詳しく紹介をしています。

車検費用を「安く・安心」に済ませる方法〜「カープレミアガレージ」とは

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。

※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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【まとめ】クルマを所有する上でなくてはならない書類

今回のテーマで車検証の重要性が理解できたかと思います。

クルマのダッシュボードなどに積んでいる車検証はクルマを所有する上で、ないと運転できない重要な書類。愛車に車検証があるかどうかを常に確認しておきましょう。

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※この記事は、2023年6月時点での情報を元に執筆しています。

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