日産が2009年に発売したルークスは、スズキの軽スーパーハイトワゴンであるパレットのOEM供給モデルでした。その後、日産は三菱との共同開発という形で、悲願のオリジナルの軽自動車を発売。それが2014年に登場したデイズルークスです。
【サマリー】三菱と共同開発した軽自動車の第二弾モデル
日産にとって軽自動車をラインナップに加えることはユーザーの裾野を広げる上で欠かせないことでした。最初は他メーカーからOEM供給を受ける形でいくつかの軽自動車をラインナップ。その後、三菱と合弁会社“NMKV”を設立。そこで新たな軽自動車を開発することになりました。第一弾は軽ワゴンのデイズ、そして第二弾モデルとして軽スーパーハイトワゴンのデイズルークスを発表。人気のスライドドアモデルを投入することで、軽自動車ユーザーを幅広く獲得することに成功しました。
【外観スタイル】軽であることを感じさせないボリューム感のあるスタイル
スライドドアを採用した背の高いスーパーハイトワゴンスタイルは、現在の軽自動車の王道。その中で、デイズルークスはサイドのキャラクターラインを際立たせ、軽自動車と感じさせないボリューム感のあるデザインに仕立てられています。
【インテリア】軽スーパーハイトワゴンらしい広々空間を演出
ウィンドウの下端(ベルトライン)を低く設定することで明るく開放的なインテリアを実現。インパネアッパーパネルも前席に座る人から遠い位置に配置して、室内の広がり感を高めています。
【走り・燃費】駆動力を効率良く伝える副変速機付きCVTを採用
標準モデルはNAエンジンで、上級グレードのハイウェイスターはNAとターボを用意。トランスミッションは副変速機付きのCVTを搭載したことでNAモデルでも力強い加速感を味わえます。NAモデルは減速エネルギーで発電した電気を電装品に使うことでオルタネーターでの発電頻度を下げてガソリン消費量を抑えるバッテリーアシストシステムを採用しました。
【安全装備】クルマを真上から見られるアラウンドビューモニターを搭載
▲写真はデイズのアラウンドビューモニター
デビュー時はS、ハイウェイスターSを除く全グレードに自車を俯瞰で見たような映像を表示するアラウンドビューモニターを搭載。2014年12月にはエマージェンシーブレーキがオプション設定されました。
【グレード構成】内外装のデザインが異なる3種類のグレードを用意
▲デイズルークスの標準車
デイズルークスには大きく、3種類のグレードが存在します。
■標準車
ボリューム感を出し、メッキ等で高級感を高めながらも愛らしいイメージを盛り込んだグレード。
■ハイウェイスター
大型のメッキグリルやボディのアンダースカートで高級感とスポーティさを高めた上級グレード。
■ライダー
日産の特装車部門であるオーテックが手掛けたモデルで、ハイウェイスター以上に押し出し感を高めたエクステリアデザインが特徴。
そして標準車とハイウェイスターはそれぞれ、エントリーグレードのSと上級グレードのXを用意。さらにハイウェイスターには両側電動スライドドアを搭載するX Gパッケージ、そして、ターボエンジンを搭載するハイウェイスターターボが用意されました。
【マイナーチェンジ&改良一覧】早くから先進安全装備を標準装備化
2013年10月にエクステリアデザインが公開され、2014年2月に発売されたデイズルークス。2014年12月には約5〜約30km/hで走行中に前方の車両と衝突の危険性があると判断したときに緊急ブレーキを作動させて衝突を回避または被害を軽減する“エマージェンシーブレーキ”や踏み間違い防止アシストがXとハイウェイスターXを除く全グレードにオプション設定されました(XとハイウェイスターXは特別仕様車で対応)。
その後、オプション設定だったエマージェンシーブレーキや踏み間違い防止アシスト、SRSサイドエアバッグなどが2015年4月に全グレード標準装備となります。また、このタイミングでシート生地に撥水加工が施され、子供が車内でジュースなどをこぼしたときも簡単に拭き取れるようになりました。
そしてこのタイミングでターボ車にもアイドリングストップ機構を搭載。また、2トーンボディカラーを新規に4色設定するとともに、ハイウェイスターシリーズに新色が3色追加されました。
マイナーチェンジでVモーショングリルを採用
2016年12月に行われたマイナーチェンジでは、標準車・ハイウェイスターともに日産のデザインアイデンティティであるVモーショングリルの形が変更されました。特にハイウェイスターは大きな開口デザインのバンパーの中にメッキの大型Vモーショングリルが配置されたことで、前期型よりかなり迫力が増しています。標準車は控えめなVモーショングリルで上品なイメージが強調されました。
ボディカラーは2トーンカラーを含め、全20色を用意。明るい雰囲気のものからシックなものまで、自分の感性に合うものが選びやすくなりました。
インテリアはダイヤキルティングパターンのグラデーションクロスと合皮のコンビシートで車内の高級感を高めた“プレミアムグラデーションインテリア”がハイウェイスターにオプション設定されています。
デイズルークスは2014年のデビュー時からエアコンをつけたときに発生する前後席の温度差を解消するリアシーリングファンが搭載されていましたが、マイナーチェンジでこの機能にナノイーが搭載されました。そしてSを除く全グレードにスピード消臭シートが採用されました。
先進安全装備では先行車や対向車のライトを認識して、ハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト、ハイウェイスターのターボ車にクルーズコントロールが標準装備されました。
そしてオーテックが手掛けるモデルとして、押し出し感のあるライダーに加え、クラシカルでエレガントなイメージに仕立てられたボレロが新設定されました。
2018年5月の一部改良では、先進安全装備の性能が向上しています。
エマージェンシーブレーキはレーザーレーダー方式からカメラ方式に変更されたことで、歩行者に対しては約10~60km/h、車両に対しては約10~80km/hまで対応できる、新たに後方の踏み間違い防止アシストも搭載されました。そして前後とも出力を抑えるだけでなく、衝突するおそれがある際は緊急ブレーキが作動するようになっています。
また、ハイウェイスターは車線逸脱警報も標準装備されました。
【日産 デイズルークスのおすすめモデル#1】後期型ハイウェイスターGターボ
日々の買い物や送り迎えはもちろん、休日は家族で遠出を楽しむ。広い空間が魅力の軽スーパーハイトワゴンはこんな使い方をする人も多いはず。高速道路を走る機会が多い人なら、絶対的なパワーが小さい軽自動車はターボが付いていたほうが快適なドライブを楽しめます。
後期型の上級グレードであるGターボは、ロングドライブに便利なクルーズコントロール付き。さらにスライドドアが両側電動になるので日々の使い勝手も良くなっています。
もし予算的に余裕があるなら、先進安全装備が充実した2018年5月以降のものがおすすめです。
また、ターボやクルーズコントロールは必要ないという人は、ハイウェイスターではなくボレロを探してみるのもあり。軽スーパーハイトワゴンはどのメーカーも標準グレードとカスタムグレードを用意していますが、クラシカルで上品なイメージのモデルを用意しているのは日産だけ。軽スーパーハイトワゴンは街中で最もよく見かける軽自動車だけに、人とは違う雰囲気を楽しみたい人におすすめです。
【日産 デイズルークスのおすすめモデル#2】2トーンカラーを採用した前期型
2015年4月の一部改良で、デイズルークスはカラーバリエーションに人気の2トーンカラーを設定しました。そしてこのタイミングで、低速域で作動するエマージェンシーブレーキが全グレードで標準装備されています。
作動範囲は約30km/hまでと最新のものにくらべれば性能が劣るものの、裏路地などを走行する際にはついていたほうが安心。裏路地は急に自転車や子供が飛び出してくる危険が潜んでいますからね。
標準グレードを選ぶか、ハイウェイスターを選ぶかは好みで判断してください。
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【まとめ】ファミリーカーのイメージが薄いモデルを探す人におすすめ
広い室内空間とスライドドアならではの利便性を備えた軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車を販売するメーカーにとって主力モデルとなっています。それだけに各社とも自分たちの個性を前面に押し出したモデルを投入。
デイズルークス、そしてフルモデルチェンジ後のルークスはプレミアムな雰囲気を高めたモデル。ファミリー用途はもちろん、大人っぽい軽自動車に乗りたいという人にもおすすめできるモデルです。