チェーン規制とは?スタッドレスでは走行NG!【今さら訊けない…に編集長が答える Vol.2】

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大雪が降るとニュースで「チェーン規制」がしかれたことが報道されます。しかし、チェーン規制については誤解が多いようです。本記事では、チェーン規制に関するよくある質問をすべてまとめました。

「タイヤチェーンのすべて」教えます!種類別のメリット・デメリット、特徴から選び方まで

チェーン規制とは?

チェーン規制とは、大雪が警戒されるときなどに発令され、チェーンなどの滑り止め装備をタイヤにつけていないと通行ができなくなる規制です。チェーン規制は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の一部改正で、2018年12月からはじまりました。

チェーン規制は、いつ発令されるのか?

大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるとき、国土交通省が発令します。

チェーン規制は、どの道で実施されるのか?

チェーン規制は、急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが発生した道路のうち、タイヤチェーンを着脱できる場所や通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間で実施されます。

2022年度では、次の13ヵ所がチェーン規制実施対象となっています。逆にいえば、この箇所以外ではチェーン規制が実施されません。

一般道路

都道府県 場所 道路 区間 延長(km)
山形県 月山道路 国道112号 西川町月山沢~
鶴岡市田麦俣
15.2
山梨県
静岡県
山中湖・須走 国道138号 山梨県山中湖村平野~
静岡県小山町須走字御登口
8.2
新潟県 大須戸~
上大鳥
国道7号 村上市大須戸~
村上市上大鳥
15.3
福井県 石川県境~
坂井市
国道8号 あわら市熊坂~
あわら市笹岡
3.2
広島県
島根県
赤名峠 国道54号 広島県三次市布野町横谷~
島根県飯南町上赤名
2.5
愛媛県 鳥坂峠 国道5号 西予市宇和町~
大洲市北只
7

高速道路

道路名 都道府県 区間 延長(km)
上信越道 新潟県
長野県
信濃町IC~
新井PA(上り線)
24.5
中央道 山梨県 須玉IC~
長坂IC
8.7
中央道 長野県 飯田山本IC~
園原IC
9.6
北陸道 石川県
福井県
丸岡IC~
加賀IC
17.8
北陸道 福井県
滋賀県
木之本IC~
今庄IC
44.7
米子道 岡山県
鳥取県
湯原IC~
江府IC
33.3
浜田道 広島県
島根県
大朝IC~
旭IC
26.6

なぜチェーン規制が?その効果は?

チェーン規制が実施される道路は、過去に大雪が降ったときに通行止めが実施された場所となっています。チェーン規制が実施される前までは、長時間通行止めとなり、日常生活や物流などに大きな悪影響を及ぼしていました。そこで、大雪が警戒されるときないしは降ったときにチェーン規制を実施し、タイヤチェーンなどの滑り止めを装備していれば、通行可能とし、積雪による通行止め時間を短くする効果があります。

スタッドレスタイヤでチェーン規制区間は走行できない?

チェーン規制は、タイヤがスタッドレスだろうがサマータイヤだろうが、タイヤチェーンなどのタイヤに巻きつける滑り止めをつけなければなりません。

4WD車はチェーンをつけなくても通行できる?

雪道に強い4WDでも、タイヤチェーンなどの滑り止めをタイヤにつけなければなりません。

チェーンの種類は?オートソックは対応している?

チェーン規制で通行可能となる滑り止めの種類は、次の3種類です。

  1. 1. 金属チェーン
  2. 2. ウレタン・ゴムなどの樹脂製チェーン
  3. 3. 布製チェーン

近年、軽量で手軽に装着でき、かさばらずコンパクトに収納できる布製チェーン「オートソック」などは、チェーン規制に対応しています。

なお、スプレー式の滑り止めは認められていません。物理的にタイヤに巻きつける方法ではないからです。

オートソック(出典:AutoSock公式

チェーンは4輪すべて装着しないといけない?

国土交通省は、普通乗用車、軽自動車などの小型車は、駆動輪の2輪に装着すれば良いとしています。4WD車は前輪・後輪どちらでもかまいません。

過去にチェーン規制が実施された回数は?

2022年9月時点、これまでにチェーン規制が実施されたことは一度もありません。

おすすめのタイヤチェーンは?

チェーン規制が実施されたときのことだけを考えた場合なら、布製の「オートソック」がおすすめです。宣伝するわけではありませんが、オートソックは、日産、ボルボ、ランドローバー、ジープなど多くの自動車メーカーに認められた製品で信頼性があり、装着はとても簡単で2、3分で装着できること、耐久性に優れていること、乾燥路でもある程度は問題なく走れることなど、多くの利点があるからです。

悪路走破性を重視するなら、昔からある金属製タイヤチェーンですね。金属製は装着が大変で、かさばって重たく、装着時はキンキンに冷えて難儀します。装着時のチェーンが路面を打ち付ける音や振動が発生し、快適な走行ができません。また、耐久性があるとはいえず、乾燥路になったらすみやかに外さないといけません。しかし、アイスバーンだろうが、深い新雪だろうが、がっちりと路面をつかむのは金属製タイヤチェーンです。

イエティ スノーネット(出典:Yeti Snow net)

非金属製タイヤチェーンのおすすめは、「イエティ スノーネット」ですね。イエティはスイスのメーカーで、世界で唯一のラバーネットタイヤチェーンとなっています。静粛性と安定性、快適性に優れています。難点は価格が高いこと。いいものは高いんですよね。

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「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

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中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

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(文:宇野 智・画像:表記がないものはAdobe Stock)
※この記事は、2022年12月時点での情報で執筆しています。

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