「軽キャン」の愛称で親しまれる軽自動車をベースにしたキャンピングカー。なかでも最近ブームになっているのが軽トラックの荷台を居住スペースに使う「軽トラキャン」なるカテゴリー。軽トラの2大モデル、ダイハツ ハイゼットトラックとスズキ キャリイも最新モデルは燃費と安全性能が向上し、ベース車としての魅力がいっそう高まりました。
【軽トラックの荷台を活用する軽トラキャンとは?】シェルは積載物扱い
軽トラックをベースに8ナンバーの本格キャンパーに架装した「軽キャブコン」の平均価格は300万円~と、ハイエースベースの車中泊モデルと変わらないプライスになります。
もっとリーズナブルに軽トラックでキャンプや車中泊を楽しみたいというニーズに応えるために着脱可能な居住スペース「キャンピングシェル」や、テント、収納ボックス、サイドオーニングなどを取り付けられる専用キャリアが販売されています。
シェルは積載物扱いのために車検や税金、保険料は軽トラックのままでOK。専用のジャッキを使って簡単に着脱できるので、シェルを使わないときは荷台から降ろして通常の軽トラとして使用できます。
【軽トラキャンの注意点】最大積載寸法を超えると道路交通法違反に
シェルはあくまで「積載物」なので、着脱できることが前提になります。荷台に載せられる積載物のサイズも道路交通法で定められていて、長さは車両全長の10分の1(10%)プラスまで、幅は車両の全幅、高さは路面から2.5mまでになります。
さらに、後方視界を妨げたり、ナンバープレートや灯火類が隠れたりするのもNG。走行中にシェルが落下しないようにターンバックルと呼ばれる固定金具で荷台に確実に固定する必要があります。
走行中はシェル部分への乗車は不可。必然的に2名乗車になるので、カップル2人旅やソロキャンパー向けになります。
【おすすめの軽トラキャン#1】MYSミスティック「J-cabin Mini W」
価格:223万6,600円~
軽トラキャンのシェルはコストや製作のしやすさ、機能を重視してスクエアなカタチになりがちですが、2016年度にグッドデザイン賞に輝いた、ルーフサイド部をラウンドさせるなど遊び心のあるデザインが目を引きます。車名のWはウッドを意味し、室内は木材風クロスをふんだんに使って山小屋風のインテリアに仕立てられています。
L字型のダイネットソファーベッドは1人用で、上部のスライド式ベッドは2人用。105Ahのサブバッテリーや着脱式テーブル、LED照明、ガスコンロと一体になった流し台、換気を促すルーフベント、アクリル2重窓などキャンパー設備も充実しています。
【おすすめの軽トラキャン#2】かーいんてりあ高橋「Canon & Daniel」
価格:143万円~
キャブコンを思わせる流麗なデザインのFRP一体成型のシェルが特徴。快適性を高める断熱とパネル張りが施されたシェルの中はフリースペースになっていて、キャンパーや移動販売など用途に合わせて自由にレイアウトできます。左右のウインドウと配線工事(照明とAC100Vコンセント)、外部入力コンセント、エントランスドア、乗降はしごは標準装備。
写真はキャンパー仕様への架装例。電源は市販のポータブルバッテリーを使用し、オプションの内装家具一式(スライド式リクライニングソファー、小型テーブル、収納庫、室内照明、カーテン)を装着。外部電源も引き込めるのでセカンドハウスや事務所としても利用できます。
【おすすめの軽トラキャン#3】コイズミ「かるキャン NUGGET(ナゲット)」
価格:245万1,900円~
中古車のキャリイをベースに製作する、ギミック満載のトラキャン。写真はフォードF-150ラプターをモチーフにした「ベビトラK・150」仕様で、グリル一体のフロントバンパー、スキッドプレート、リフトアップで迫力あるスタイルに変身。レジャーだけでなく災害ボランティアの自活拠点としての活用も視野に入れたデモカーで、道具や生活に必要なアイテムを収納できるDプロイボックスをベースに、大人2人分の就寝スペースになるルーフテント、シャワールームになる収納式小型テントを組み合わせています。
荷台にフレームで囲った頑丈なDプロイボックスを積載。助手席側にスライド収納式シンク兼テーブル、リヤ側に耐荷重100kgのスライドカウンターを内蔵し、宿営地に着いたらすぐに展開でき、荷台のアオリ戸はテーブルとして利用可能。軽トラとして使いたい時は、着脱式ジャッキを使ってDプロイボックスの積み降ろしができます。
【おすすめの軽トラキャン#4】RVグランモービル「gorone(ゴロネー)」
価格:140万円~
事故の際にシェルの落下による二次被害を防ぐために荷台にピッタリ収まるサイズで製作。カラーリングはシニア層を意識した写真のモスグリーンをはじめ、ピンク、パープルなど各色取り揃え。シェルはスチールフレームで骨格を形成し、アルミ鋼板でマーキングシートを貼り込んで製作。断熱塗料を塗布して快適性にも配慮しています。
網戸とロールシェードを内蔵したアクリル二重窓、船舶用の頑丈なエントランスドアを装備。通路に沿って折りたたみテーブルとサイドベンチを配したシンプルなレイアウトで、ベッドサイズは1,780×1,040mm。LED照明や外部電源入力も標準装備です。
【おすすめの軽トラキャン#5】エフクラス「HARD CARGO」
価格:21万7,360円~(キャリア+サイドオーニング+ルームテントの合計価格)
「強固×運ぶ」をコンセプトに2017年にブランドを立ち上げたハードカーゴ。機能一辺倒だった軽トラ用の積載アイテムにカッコよさをプラスした独自のデザインで、ワークユースだけでなくキャンプブームを追い風にパーソナルユーザーにも人気を集めています。
全モデル/全年式の軽トラックに対応する、耐荷重100kgのキャリア。ロールケージのような構造で、荷台に穴開け加工を施して装着します。写真はハードカーゴキャリア専用オプションのサイドオーニングにマジックテープで取り付けるルームテントを組み合わせた状態。キャンプやイベントのブースなど幅広いシーンで活用できます。
【おすすめの軽トラキャン番外編♯1】三島ダイハツ「Quokka(クオッカ)」
価格:389万2,900円~
ハイゼットトラックの特装車「パネルバン」の庫内を車中泊スペースに架装した異色の軽キャンパー。上下2分割のバックドア、両側スライドドアなどベース車の特長を活かして使い勝手のいい空間に仕立てています。
三島ダイハツの地元、静岡県産の銘木「富士ひのき」を天井、壁面、床に使い山小屋テイストを演出。大中小6枚のウッドパレットを組み合わせてテーブルや背もたれ、ベッドを作る空間アレンジもユニークです。
【おすすめの軽トラキャン番外編♯2】MYSミスティック「MiniPopBee アクティブギアパッケージ」
価格:373万2,400円~
一見すると軽トラックの荷台にアルミサイディング製の軽量シェルを載せたトラキャン風ながら、キャビンの背面をくり抜きシェルと一体化。黄色8ナンバー登録の軽キャンパーで、4人乗車が可能です。アオリ戸をアウトドアテーブルとして利用するなど、軽トラの装備を生かしたアイデアが光ります。写真のアクティブギアパッケージはオリジナルグリルやオーバーフェンダー、ブッシュバンパー、アルミホイール、オールテレインタイヤなどでアウトドア映えするカスタマイズを施しています。
ベッドメイクはとても簡単で、対面式ソファーの通路に背もたれマットを敷くだけ。エレベーティングルーフを上げると室内高は1.8m以上になり、フロアベッドとルーフ内のロフトベッドで大人人4が就寝できます。
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【まとめ】荷台に載せて運べるプライベート空間で遊びの幅が拡がる
用途がレジャー用に限られてしまう軽キャブコンに対し、シェルを着脱できる軽トラキャンの魅力は仕事にも遊びにも使えること。シェル単体でもセカンドハウスや事務所、災害時のシェルター、趣味の部屋として使えて、事故や故障、車両の劣化などで軽トラを乗り換えてもシェルはそのまま使い回せるので長くキャンピングカーライフを楽しめます。2人乗りと割り切って、シェルの置き場所を確保できるなら軽キャン購入時の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。