2022年6月時点で販売中のミドルサイズとLサイズミニバン全6車種の特徴をまとめて比較します。旅行から毎日のお買い物・送迎まで大活躍の「少し大きめなミニバン」選びの参考書としてご覧ください。
2022年のミニバンは全7車種が販売中
2022年6月時点で販売されている大きめミニバンは全7車種となります。それぞれの特徴と、どんな方におすすめなのかをお伝えします。
『ノア』『ヴォクシー』の特徴
2022年1月にフルモデルチェンジを受けて、4代目となりました。先代は、『ノア』『ヴォクシー』『エスクァイア』の3モデル体制でしたが、エスクァイアがドロップ。4代目ノアは、世界で最も大きいフロントグリルを持つといっても過言ではない大胆なデザインになり、ヴォクシーはオラオラ感が強調された押し出しの強さをアピールしたデザインになりました。
発表当時は、アグレッシヴなデザインでファミリーカーにはどうかな、と懐疑的な声もありましたが、街なかを走る新型ノアは、それほど目立ち過ぎず、むしろ街の風景に溶け込んでしまうデザインの妙があります。ヴォクシーのオラオラ系スタイルは、すでにアルファードで見慣れてしまったためか、違和感を感じるデザインとはもはや言えなくなってしまいました。
新型はパワートレインを刷新。先代よりも高出力・低燃費となりました。また、トヨタらしい乗員に優しい装備も満載。右側スライドドアを開けるとき、車両右後方から接近する自転車を検知しドア操作を止めるセーフティ機能や、電気を使わずからくり式で格納する乗降ステップなどが注目の装備となっています。
『ノア』『ヴォクシー』はこんな方におすすめ
● 燃費の良いミニバンに乗りたい方(ハイブリッド車がおすすめ)
● デザインが気に入った方(デザインだけで選んで問題なし)
● 使い勝手の良いミニバンに乗りたい方
【トヨタ アルファード/ヴェルファイア】アルファードの販売台数はミニバントップ
『アルファード』『ヴェルファイア』の特徴
後述する日産 エルグランドの初代モデルは人気を博し、これを打倒すべく2002年に登場したのが『アルファード』でした。現行モデルは、2015年にフルモデルチェンジを受けた3代目。そろそろモデル末期に入っていきますが販売台数は大フィーバー。2022年3月以降は、ミニバントップの販売台数を記録。同年5月には、全登録車の販売台数ランキング第5位に入りました。
この人気の背景には、アルファードの高いリセールバリューがあります。残価設定型クレジットを組むと、月々の支払い額はノア/ヴォクシーより少し高いだけになるという状況が大きく影響しています。グレードが低くても、高級ミニバンとして威厳は保たれていることもポイントです。また、高級ミニバンたる静粛性の高さ、乗り心地の良さ、余裕ある動力性能もポイントです。
現行モデルのデビュー後、しばらくはアルファードよりヴェルファイアが売れていました。しかし、トヨタが全ディーラー全車種併売化を進めるとヴェルファイア人気は急落。今ではグレードがたったの3つに整理されてしまいました。なお、アルファードは、ラグジュアリー志向、ヴェルファイアはスポーティー志向というテイストの違いがあります。
『アルファード』『ヴェルファイア』はこんな方におすすめ
● 残クレでクルマを買いたい方
● 高級ミニバンに乗りたい方
● 押し出しの強いクルマに乗りたい方
● 大きくて広いミニバンが欲しい方
【ホンダ ステップワゴン】フルモデルチェンジしたばかりのフレッシュモデル
『ステップワゴン』の特徴
2022年1月にフルモデルチェンジを受けて6代目になりました。新型6代目は、すっきりとした顔の『エアー』と、高級感を演出した顔の『スパーダ』の2モデル体制。ノア/ヴォクシーのデザインコンセプトと真逆をいく、ナチュラルでフレッシュなミニバンです。
エンジンは1.5L直噴ガソリンターボと2.0Lハイブリッドの『e:HEV』。4WDは現状、ガソリン車にしか設定されないので注意してください。e:HEVは、低速域では100%モーター駆動、中速域ではエンジンとモーターの両方で駆動、モーターが苦手な高速域ではエンジン駆動となる、走りの良さも追求したハイブリッドシステムです。トヨタのハイブリッドと比較すると、燃費は少し落ちますが、走りの気持ち良さはe:HEVのほうが一枚上手です。
『ステップワゴン』はこんな方におすすめ
● 走りと燃費の良さを両立ミニバンに乗りたい方
● ミニバンでも走りにこだわりたい方
● オラオラ系ミニバンに乗りたくない方
【三菱 デリカ D:5】唯一無二のSUV系ミニバン
『デリカ D:5』の特徴
三菱が1970年代から生産販売しつづけたミニバンとSUVのクロスモデル『デリカ』ファミリーの最新版『デリカ D:5』は2007年にデビュー。2019年にビッグマイナーチェンジが行われ、今のワイルドな顔つき『ダイナミックシールド』を採用して世間を驚かせました。今では見慣れてきたものの、やはり文字どおりダイナミックな顔つきは印象的です。エンジンは2.2Lディーゼルターボ、8速ATに変更され、電子制御式四輪駆動システムを採用。悪路走破性を飛躍的に高めています。オフロードSUVとミニバンをクロスオーバーさせているのは、世界中探してもデリカ D:5以外見当たりません。
『デリカ D:5』はこんな方におすすめ
● 三菱ファン。特に往年のパジェロが好きだった方(ほんのりパジェロの乗り味を感じるはず)
● ワイルドなミニバンに乗りたい方
【日産 エルグランド】残念ながら人気低迷…しかし中古車市場ではそこそこいい値段で売られている
『エルグランド』の特徴
元祖高級ミニバン。現行モデルは残念ながら人気低迷。新車販売台数ランキングにノミネートされることもなくなってしまいました。2020年10月にマイナーチェンジを実施、顔つきをリフレッシュしましたが、復権はならず…
人気がなくてもいいクルマはいいクルマ。日産らしい走りと上質で広い室内空間がウリです。中古車市場では、人気がない割には強気の価格設定をしているタマがたくさんあります。需要がある証拠です。現行モデルは、2010年にフルモデルチェンジを受けた3代目。基本設計は今から10年以上前になることを考慮すると、中古車で良タマを狙うのも一考です。
『エルグランド』はこんな方におすすめ
● アルファードはみんな乗っていて個性がないと思われる方
● 日産が好きな方
【日産 セレナ】買うなら次期新型のデビューを待ちたい
『セレナ』の特徴
現行モデルは、2016年にフルモデルチェンジを受けた5代目。市販車の中でもいち早く運転支援システム「プロパイロット」を導入したことでも注目を集めました。また、100%モーター駆動の「e-POWER」をラインナップに加えたことも人気を押し上げました。モデル末期になりましたが、販売台数ランキングはいつも上位圏内。2022年中に新型へのフルモデルチェンジが濃厚となっていますので、買うなら次期新型のデビューを待ちたいところ。
『セレナ』はこんな方におすすめ
● 100%モーター駆動のミニバンに乗りたい方
● 先進技術をたくさん装備したミニバンに乗りたい方(今となっては、バージョンが古くなってしまいましたが)
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※この記事は、2022年6月時点での情報を元に執筆しています。