2021年度上半期(4〜9月)の登録車(いわゆる普通車)の販売台数ランキングから、コンパクトカーだけをピックアップしました。
当記事で紹介するコンパクトカーは、全長4.4m以内のハッチバックタイプに限定しました(トールワゴン、コンパクトミニバンなどは除外)。
ハッチバックタイプのコンパクトカーといえども、その性格は多彩。小さいボディでも後席の広さをしっかりと確保した、スペースユーティリティタイプのフィットやノート、対してスペシャリティタイプのヤリス、プレミアム路線のMAZDA2、中間的で由緒正しいコンパクトカーといえるスイフトなど、個性が豊かです。
【第8位】日産 マーチ 狙い目は価格のこなれた程度の良い中古車
発売(現行モデル):2010年7月
登録車総合順位:47位
価格:123万9,200〜187万6,600円
全長4mを切る、日産のエントリー・コンパクトカー。この記事でおすすめにランクインしたモデルの中では、最も古い。基本設計の古さゆえ、基本装備や性能はライバルに負けてしまう。それでも、登録車販売台数で50位以内に入ってきたのは、健闘といえる。法人需要が堅調な販売台数を記録しているかと推察されるが、マーチが実力ある証拠。
積極的に新車で買うことはおすすめできないが、程度の良い中古を買うのはアリ。新車販売台数がそこそこあるモデルなので、こなれた価格の上玉を見つけやすい。
走りにこだわる方には、NISMOがおすすめ。専用チューンのエンジンと足回り、マニュアルトランスミッションという硬派な仕様。
【第7位】スズキ スイフト スポーツモデルもある由緒正しきコンパクトカー
発売(現行モデル):2016年12月
登録車総合順位:28位
価格:137万7,200〜208万7,800円
現行モデルは4代目で、2016年12月にフルモデルチェンジ。もうそろそろモデル末期に突入。
スイフトは、スポーティさがありながら、実用性も兼ね備える昔ながらの由緒正しいコンパクトカーといえるだろう。
スイフト スポーツは、今や希少な「ホットハッチ」で痛快な走りがマニュアルでも楽しめる。それも、200万円とちょっという価格が魅力的。
パワートレインは、1.4Lガソリンと、1.4Lハイブリッド、スイフト スポーツには1.4Lターボが搭載される。
【第6位】マツダ MAZDA2 クラス唯一のディーゼルを用意するプレミアム路線のモデル
発売(現行モデル):2014年9月
登録車総合順位:26位
価格:145万9,150〜271万1,500円
コンパクトカーの中で唯一、ディーゼルエンジン車をラインナップする、プレミアム路線のモデル。
現行モデルは2014年のデビュー、当時の車名はデミオ。2019年7月の一部改良時に、グローバルモデル名の「MAZDA2(マツダ2)」に変更された。
すでにモデル末期に突入しているが、改良が重ねられた熟成モデルに。上質でおしゃれなインテリアをお買い得な価格で設定した特別仕様車「Sunlit Citrus(サンリット シトラス)」を発売するなど、選びやすいラインナップとなっている。
いっぽうでエントリーグレードが145万円台から設定されるなど、シンプルなコンパクトカーを求める方にも応えたラインナップ展開。
コンパクトカーでも、プラスαの上質さを求めたい方には、おすすめモデル。
【第5位】トヨタ パッソ 軽自動車からのステップアップに最適
発売(現行モデル):2016年6月
登録車総合順位:21位
価格:126万5,000〜179万3,000円
トヨタ車で最もコンパクトなボディサイズとなるのがパッソ。双子車のダイハツ「ブーン」のOEMモデル。2代目となるパッソは、企画・開発をダイハツが担当している。
グレード構成は、シンプルに2タイプ。標準モデルとなる「X」系と、フロントデザインが女性向けに変えられた「MODA(モーダ)」系から選べる。
ボディカラーも女性ユーザーに配慮したベージュメタリックをはじめとする、全13色をラインナップしている。
パワートレインは、1.0Lガソリンのみ。動力性能が高いとお世辞でも言えないが「軽自動車では小さすぎて安全面に不安がある」「乗車定員が4人の軽自動車では、1人分足りない」という理由で選ぶユーザーには、あまり苦にはならないだろう。
【第4位】ホンダ フィット ユーティリティ重視ならこれ一択!
発売(現行モデル):2020年2月
登録車総合順位:16位
価格:155万7,600〜286万6,600円
フィットは4代目に。コンパクトカーとは思えない室内空間の広さ、ユーティリティの高さがウリ。
豊富なグレードを展開。最もシンプルなグレードが「BASIC(ベーシック)」、快適装備を充実させた「HOME(ホーム)」、アクティブ派向けの「NESS(ネス)」、上質さを追求した「LUXE(リュクス)」、SUVライクの「CROSSTAER(クロスター)」、そしてスポーティな「Modulo X(モデューロX)」と計6タイプを、ユーザーのライフスタイルに合わせて選べるように設定。
パワートレインは、1.3Lガソリンと、1.5Lハイブリッド「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」を、Modulo Xを除く全グレードに設定した(Modulo Xはe:HEVのみ)。
ボディカラーラインナップも全25色ととても豊富。後席の広さ、コンパクトカーでもユーティリティを重視したい方におすすめの1台。
【第3位】トヨタ アクア 実用コンパクトカーの見本
発売(現行モデル):2021年7月
登録車総合順位:7位
価格:198万0,000〜259万8,000円
ヴィッツ改めヤリス・ハイブリッドへのフルモデルチェンジで、一時期アクアのフルモデルチェンジが見送られたといううわさが流れたが、2021年7月に正常進化でフルモデルチェンジ。
アクアはトヨタのハイブリッド技術の英知を集めて開発され、小型化・軽量化・高効率化を達成したハイブリッドパワートレインを搭載。最新の安全技術「Toyota Safety Sense」もしっかりと装備している。
フルモデルチェンジされたヤリスに乗りたいが、後席が狭くなった。しかし、ヤリスクロスは、コンパクトSUVとなるため、コンパクトカーの選択肢から外れてしまう、というユーザーを、新型アクアが着実に受け止めるモデルとなった。
【第2位】日産 ノート クラスを超えた走りや内外装の質感の高さ
発売(現行モデル):2020年12月
登録車総合順位:5位
価格:202万9,500〜295万7,900円
2020年12月に3代目へフルモデルチェンジ、2021年6月に派生モデルで上級志向の「ノート オーラ」が追加デビュー、同年8月にさらにスポーティに仕立てた「ノート オーラ NISMO」がラインナップに加わり、さらに同年10月にクロスオーバーSUV「ノート AUTECH(オーテック)クロスオーバー」が発売された。なお、販売台数は、ノートシリーズ全モデルの合計値となる。
現行モデルは、新世代となったシリーズ・ハイブリット「e-POWER」を搭載するも、ガソリンモデルが廃止(しばらく先代モデルのガソリン車が併売されるとのこと)された。
ノート(無印の)は、クラスを超えた走りや内外装の質感の高さを誇るが、ノート オーラはさらに高級感、上質感を演出、ライバルを輸入車にしても遜色がない3ナンバーモデル。
ノート オーラ NISMOは、走りを追求したモデルで、いかにもNISMOらしい加速と、足回りの良さを見せる。
ノート AUTECH クロスオーバーは、最低地上高を上げ、専用の足回りをセッティング。コンパクトカーベースの“なんちゃってSUV”ではない、しっかりとした仕上がりとなった。
【第1位】トヨタ ヤリス パーソナル志向の強いベストセラー
発売(現行モデル):2020年2月
登録車総合順位:1位
価格:139万5,000〜252万2,000円
ヤリスの先代は「ヴィッツ」。2020年2月のフルモデルチェンジ時に、グローバルモデル名のヤリスに改名された。
エンジンは、1.0L・1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッドをラインナップ。1.5Lガソリン車には6速マニュアル車も設定する。
ヤリスは、全体的にコンパクトになり、パーソナル志向が強いモデルとなった。4〜5人乗車が多いユーザーには、ヤリスの後にデビューした派生モデルでSUVの「ヤリスクロス」を選択してもらう、というトヨタの戦略が見える。
また、スポーティな印象もあり、走りにもこだわった開発でありながら、クラス最高レベルの低燃費も達成している。
2020年7月から、17ヵ月連続して登録車販売台数1位をキープ。なお、この台数には、ヤリスクロスも含まれている。法人需要が多いモデルとはいえ、一般からの高い人気があることは間違いない。
コンパクトカーで何を買おうかと悩んだとき、後席の広さ、ユーティリティにこだわらなければ、ヤリスを選択して間違いないだろう。
走りにこだわる方には「GRヤリス」がおすすめ。
2021年度上半期 登録車販売台数 コンパクトカー一覧
登録車 総合順位 |
順位 | 車名 | 販売台数 |
---|---|---|---|
1 | 1 | トヨタ ヤリス | 105,943 |
5 | 2 | 日産 ノート | 39,393 |
7 | 3 | トヨタ アクア | 36,490 |
16 | 4 | ホンダ フィット | 21,936 |
21 | 5 | トヨタ パッソ | 15,490 |
26 | 6 | マツダ MAZDA2 | 9,384 |
28 | 7 | スズキ スイフト | 8,807 |
47 | 8 | 日産 マーチ | 4,133 |
※出典:自販連(2列目の順位は、ハッチバックタイプのコンパクトカーのみでのもの)
※この記事の情報は、2021年11月時点のものです。
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