半導体不足や世界情勢など複合的な理由で、新車の納期が深刻化しています。車種によっては1年以上、中には受注を停止している、なんてケースも。
そこでおすすめなのが中古車です。現車が店頭にある中古車ですから、納車はあっという間。また、0.1万kmなど新車並みのコンディションも手に入れることができます。我慢して新車を待ち続けるより、すぐ手に入る中古車を買って、いち早く新しいカーライフを始めてみませんか。
【現行型レクサス NXの現状】現在、新規の受注が停止され、再開時期は不明
今回おすすめする中古車はレクサスNX。トヨタでいえばRAV4やハリアーと同クラスのミドルサイズSUVです。2021年10月にデビューした現行型となる2代目は日本だけでなく、世界各国でも人気となり、納車が遅れるどころか、現在(2022年9月25日時点)では受注停止となっています。
受注開始についてホームページでは「今後の生産状況等を踏まえ、改めてご案内申しあげます」とあり、いつ再開されるか分からない状況。
そんな人気車をひたすら待つか、中古車でいち早く新しいカーライフを楽しむか。みなさんならどちらを選びますか。
まずは現行型レクサスNXがどんなクルマなのか、おさらいしてみましょう。
【現行型レクサスNXの概要】6種類のパワートレインが用意されたミドルクラスSUV
レクサス初のPHEVモデルも用意
2021年10月に登場した2代目レクサスNX。レクサス初のプラグインハイブリッド(PHEV)システム搭載車をはじめ、多彩なパワートレインが用意されたことが特徴の1つです。
用意されたパワートレインは6種類。2.5Lエンジン+モーターのPHEV(450h+系)の4WDと、ハイブリッドシステム(350h系)の2WDと4WD、2.4Lターボエンジン(350系)の4WD、2.5Lエンジン(250系)の2WDと4WD。PHEVとハイブリッドは無段階変速となり、2.4Lターボエンジンと2.5Lエンジンは8速ATが組み合わされます。
PHEV(450h+系)とハイブリッド(350h系)はバッテリー容量が異なり、容量の大きいPHEV(450h+系)はモーターのみで最大約90km走ることができます。
またすべてのパートレインに4WDが用意されていますが、PHEVとハイブリッドはE-Fourと呼ばれるシステムで、リアモーターを使い走行状況に応じて前後の駆動力配分を100:0〜20:80の間で最適にコントロールしてくれます。
レクサス初となる交差点衝突回避支援機能を搭載
一方2.4Lターボエンジン搭載車には電子制御式フルタイム4WDが採用されました。前後の駆動力配分を75:25〜50:50の間で最適にコントロールし、スポーティな走りを楽しめる4WDシステムでもあります。
最後の2.5Lエンジン搭載車には前後の駆動力配分を100:0〜50:50の間で最適にコントロールしてくれる電子制御式スタンバイ4WDが搭載されます。こちらは滑りやすい路面での安定走行と低燃費を両立させる4WDシステムです。
安全運転支援機能をはじめ先進機能も充実。レクサス初となる交差点衝突回避支援機能を備えた「レクサス・セーフティ・システム+」や床下透過表示機能付きのパノラミックビューモニター、ハンズフリーバックドアは全車に標準装備されています。
その他ヘッドアップディスプレイや、スマートフォンによる遠隔操作で自車の並列・縦列駐車と出庫が行える「アドバンストパーク」が一部グレードに備えられています。
デビュー時の車両本体価格は455万〜738万円でした。
【現行型の中古車概要】流通台数が極端に少なく、あっても新車時より高値になっている
新車が手に入らない超人気車、レクサスNX。そのため現行型の中古車はほとんど流通していない状況です。
原稿執筆時点で大手中古車検索サイトを見ると、20台ほどしか掲載されておらず、いずれも走行距離1万km未満で、平均価格は約810万円。新車時よりも高い、いわゆるプレミア価格になっています。
一例を挙げれば、新車時の車両本体価格が543万円だった250バージョンLは、走行距離20km〜0.5万kmで約720万円〜860万円。同599万円だった350 Fスポーツが、走行距離50km〜0.8万kmで約830万円〜990万円。
もちろんオプションを装備している中古車もありますが、それでも新車時より高値であることは間違いありません。
「いつ納車になるかわからない新車は待てない」という人は、現行型が中古車で出るのを待って狙うのもいいでしょうが、いつ出てくるかはわかりません。「だったらほかの車も検討しよう」というのであれば、まずはNXの旧型を検討してみてはいかがでしょうか。
【旧型レクサスNXの概要】2Lターボと2.5L+モーターのハイブリッドの2種類がラインナップ
90以上の国と地域で発売された人気モデル
現行型の中古車が高止まり&中古車も少ないとなれば、旧型も選択肢に加えたいところ。では、旧型レクサスNXはどんなクルマだったのでしょか。ざっくりとおさらいしてみましょう。
2014年7月に登場した旧型(初代)NX。発売後の約1カ月で月販目標(700台)の約14倍となる約9,500台が売れた人気のミドルクラスSUVです。最終的には90以上の国と地域で累計約105万台が販売されました。
デビュー時には2Lターボの200t系と、2.5L+モーターのハイブリッドシステムを搭載した300h系がラインアップしていました。トランスミッションは200t系が6速AT、300h系はハイブリッドシステムによる無段階変速です。
また、どちらも2WDと4WDが用意されています。200t系の4WDは前後の駆動力配分を最適にコントロールしてくれる電子制御式スタンバイ4WD、300h系はフロントに加えリアにもモーターを搭載するE-Four(電気式AWDシステム)です。
マイナーチェンジで先進安全機能が標準装備に
マイナーチェンジは2017年9月。デザインが変更されたほか、デビュー時はオプションだった衝突被害軽減ブレーキなど先進安全運転支援機能が、「レクサス・セーフティ・システム+」として標準装備されました。
同システムに含まれる機能には、歩行者検知機能付き衝突回避支援機能、車線逸脱防止機能、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、他車を眩惑しないよう自動で遮光するアダプティブハイビームシステムがあります。
なおマイナーチェンジで200tが300と呼称変更されていますが、パワートレインはそのままです。
2019年4月に安全性能を強化
2019年4月にはレクサス・セーフティ・システム+の機能が強化されました。衝突被害軽減ブレーキは昼間のサイクリストや夜間の歩行者も検知できるようになり、アダプティブクルーズコントロールには車線中央を走行するよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト機能が追加されました。
そのほか道路標識を読み取ってメーター等に映すロードサインアシストや、先行車の発進をブザー等に表示して知らせてくれる先行車発信告知機能が備えられました。
同時にコーナリング中のアンダーステアを抑制してくれるアクティブコーナリングアシストが全車に標準装備されています。
2020年7月にはApple CarPlayとAndroid Autoに対応するようになりました。
【旧型NXの中古車概要】旧型の中古車も比較的高値だが、台数が多くて選びやすい
原稿執筆時点で、大手中古車検索サイトには約600台が掲載されていて、その平均価格は約390万円。平均走行距離は4.9万kmで、価格帯は約240万円〜700万円です。さすがに新車時より高い中古車はほとんどありませんが、現行型の受注停止や中古車の流通量不足から、旧型の中古車も高くなっているようです。
台数の多くて選びやすいグレードはハイブリッドの300h IパッケージやバージョンL、Fスポーツ。また2Lターボの200tのIパッケージや200t Fスポーツ、300 Fスポーツといったところです。
【旧型NXのおすすめ中古車#1】後期型の300h バージョンL
まず前提として「レクサス・セーフティ・システム+」が標準装備された2017年9月以降の後期型をおすすめします。後期型ですから比較的走行距離が短いだけでなく、同機能が備わったことでドライブがより安全に、かつ快適になるからです。
そんな後期型の中からおすすめしたいグレードの1つは、世界のプレミアムブランドを標榜するレクサスにふさわしい装備を備えた300h バージョンLです。
まずトヨタやレクサスの技術力の象徴のひとつである、ハイブリッドシステムを備えています。燃費数値はミドルクラスSUVとしては優秀なJC08モード燃費21.0km/L(300hの2WD、デビュー時)。
さらにバージョンLは本革シートや後席電動リクライニング機能をはじめ、ラグジュアリーな装備や機能がたっぷり奢られていますから、レクサスNXという車を十分堪能できるハズです。
原稿執筆時点で走行距離5万km未満の中古車は約20台あり、支払総額約450万円から見つけることができます。
【旧型NXのおすすめ中古車#2】後期型の300 Fスポーツ
2Lターボを搭載したモデルの後期型が300系。その中から選ぶなら、レクサスのアグレッシブな走りと個性が楽しめるFスポーツはいかがでしょうか。
Fスポーツ専用のスポーティな内外装デザインが備わるほか、専用にチューニングされた足回りを備えています。また「アクティブサウンドコントロール」もFスポーツのみに装備される機能の一つ。室内にたくましいエンジンサウンドが響くことで、ドライブ時の高揚感が高まります。
さらに後期型(300h)のFスポーツは、よりきめ細かい乗り心地と操縦安定性を可能にする機能(AVS)が備えられたので、気持ち良くドライブすることができます。
原稿執筆時点で走行距離5万km未満の中古車は約50台あり、支払総額約440万円から見つけることができます。
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【まとめ】旧型後期モデルで状態のいい中古車を買うなら早めの決断を!
メーカーが受注を停止せざるを得ないほど人気の現行型レクサスNX。またそれによって旧型の中古車も価格が高くなっています。
現行型の中古車は、新車時より高いものの、今すぐ乗れるというメリットがあります。また旧型なら、中古車としては高値ですが、現行型より安く手に入れることができます。
もちろん高いから避けるという方法もありますが、これだけ魅力のある車を、程度の良い今のうちに中古車で乗るという楽しみも捨てがたいのではないでしょうか。
この記事は2022年9月の情現在報に基づいています。