半導体不足や世界情勢など複合的な理由で、新車の納期が深刻化しています。車種によっては1年以上、中には受注を停止している、なんてケースも。
そこでおすすめなのが中古車です。現車が店頭にある中古車ですから、納車はあっという間。また、走行0.1万kmなど新車並みのコンディションのクルマも手に入れることができます。
我慢して新車を待ち続けるより、すぐ手に入る中古車を買って、いち早く新しいカーライフを始めてみませんか。
【現行型エクストレイルの現状】歴代最速で1万2000台を受注するも、現在は受注停止
今回おすすめする中古車は日産 エクストレイルです。2022年7月に登場した現行型(4代目)は、エンジンで発電してモーターで走るという同社独自の技術「e-POWER」や電動駆動4輪制御「e-4ORCE」など『技術の日産』らしい最先端技術を搭載したミドルクラスのSUVです。
発売から2週間での受注台数は1万2,000台を突破。これは歴代エクストレイル史上最速での達成となりました。しかし注文が殺到したことで納車が長期化。半導体や部品不足の影響もあり、ついに10月31日から受注が停止されました(2022年11月原稿執筆時点)。
現行型は魅力的ですが、とはいえ手に入らないのではどうしようもない。それならば、今でも優秀で、しかもすぐ買える旧型で新しいカーライフを楽しみませんか。
まずは現行型エクストレイルがどんな車なのか、おさらいしてみましょう。
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【現行型エクストレイルの概要】e-POWERをはじめ先進技術がたっぷり投入されたSUV
4代目となる現行型は、3代目までの「アウトドアスポーツを楽しむ人々」をターゲットにしたSUVから、ワンランク上の上質感のあるミドルクラスSUVへと進化しました。そのため車両本体価格は、3代目(デビュー時)が約225万円スタートだったのに対し、現行型は319万8,000〜449万9,000円となっています。
パワートレインは、1.5Lターボエンジンで発電してモーターで走る「e-POWER」のみ。駆動方式は前輪のみにモーターが備わるFF(2WD)と、前後にモーターを装備して緻密に4輪を制御する「e-4ORCE」(4WD)があります。
そのほかe-POWER車として初めてブレーキ協調制御機能を備えたことで、長い下り坂など、状況に応じて自動的に油圧ブレーキを作動させるe-Pedal Stepや、メーターのディスプレイ化、ボイスアシスタント機能を搭載したNissanConnectナビなど、先進技術がたくさん用意されています。
なお、一定の状況下で自動で加減速+ステアリングアシストを行う運転支援システム「プロパイロット」も採用されていますが、ハンズオフまで行えるプロパイロット2.0ではありません。つまり3代目の後期型とほぼ同じなのですが、現行型ではナビリンク機能が加わり、制限速度に応じた設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援などを行ってくれる機能が備わっています。
【現行型エクストレイルの中古車概要】ほとんどが中核グレードの4WDモデルで、登録済未使用車
原稿執筆時点で発売から約4ヵ月が経ちますが、中古車検索サイトに掲載されている現行型エクストレイルの台数は約60台。その約8割が中核グレードの4WDモデル「X e-4ORCE」です。このグレードには3列・7人乗りもありますが、掲載車はすべて2列・5人乗り仕様です。
いずれも車両本体価格は新車時の379万9,400円より高く、最も高い中古車で500万円を超えます。その分のオプション等が備わっている場合もあるので、購入時には装備内容について確認しましょう。
また販売店が登録しただけで実際には使われていない「登録済未使用車」が約7割を占めています。そのため走行距離は、ほとんどが2ケタkm以下で、多くても1000kmには届きません。新車の香りが十分残っている中古車ばかりです。
とは言え、割高感のある相場を形成しているのは間違いありません。
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【旧型エクストレイルの概要】プロパイロットが用意されたのは2017年6月のマイナーチェンジ
フルモデルチェンジで先進装備を搭載
2013年12月に登場した3代目(旧型)エクストレイル。2代目の先進的な4WD技術「オールモード4×4-i」を継承しつつ、世界初のシャシー制御技術「アクティブライドコントロール」と「アクティブエンジンブレーキ」「コーナリングスタビリティアシスト」を、2WDを含む全車に標準装備し、悪路走破性やアウトドアへ向かう道中の安心感を高めています。
デビュー時はパワートレインが2Lエンジン×CVTのみ。駆動方式は2WDと4WDがあります。
安全機能では、「エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」が、「踏み間違い衝突防止アシスト」や「車線逸脱警報」などとセットになる「エマージェンシーブレーキパッケージ」としてオプションで用意されていました。
また3列シートの7人乗り仕様や、よりワイルドなエクステリアを備えた「エクストリーマーX」もラインナップされていました。
もちろん、この3代目までは「アウトドアスポーツを楽しむ人々」をターゲットに置いていますから、防水シート&ラゲージをはじめ、スノーボードやサーフィンといったアウトドアスポーツを楽しみやすい“タフギア”としての機能や装備を備えていました。
2015年4月には2Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルが追加されました。こちらもトランスミッションはCVTで2WDと4WDがありました。
さらに2015年12月には全車に衝突被害軽減ブレーキが標準装備されました。
先進安全運転支援機能「プロパイロット」を搭載
マイナーチェンジは2017年6月。大きな改良点としては同社の先進安全運転支援機能「プロパイロット」がオプションで用意されたことです。プロパイロットはアクセル・ブレーキ操作を自動で、ステアリング操作をアシストしてくれるので、高速での渋滞走行時や長距離運転も格段に楽になります。
以降も、度々改良が施されています。
2019年1月にはハイ/ロービーム自動切り替え機能が全車に標準装備されました。さらに2020年1月には衝突被害軽減ブレーキやプロパイロットの精度向上が図られ、同年10月には20S Vセレクションを除き全車に運転席・助手席電動シートが標準装備されています。
このように、度重なる商品改良でライバルに劣らぬ魅力を備え続けたのが旧型エクストレイルです。
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【旧型エクストレイルの中古車概要】最も多くて選びやすいのはガソリン車の20X系
原稿執筆時点で、中古車検索サイトには約3,700台が掲載されていて、その平均価格は約190万円。平均走行距離は約5万kmで、価格帯は約60万〜370万円です。
2WDと4WDの割合を見ると、この車のキャラクターらしく約3:7と4WDのほうが多いのが特徴です。また5人乗りと7人乗りがありますが、5人乗りが約9:1と圧倒的に多く流通しています。一方ガソリン車とハイブリッド車の割合は約8:2とガソリン車のほうが選びやすくなっています。
最も多いグレードはガソリン車の20X系で、全体の半数近くを占めています。次いでガソリン車の20Xiですが、こちらは2割に満たないので、やはり選びやすいのはガソリン車の20X系でしょう。
【旧型エクストレイルのおすすめ中古車#1】20Xi系
やはり今からエクストレイルを狙うなら、プロパイロットを搭載したモデルがおすすめ。つまり2017年6月以降のモデルで、オプションだったプロパイロットを搭載した中古車を狙いましょう。
20Xiはマイナーチェンジ後の2017年12月に設定された特別仕様車。中核グレードのXをベースにプロパイロットを標準装備したモデルで、やがてXに代わりラインナップに加わりました。
もちろん台数が多いXにもプロパイロットを装備した中古車はたくさんありますが、手っ取り早く探すなら20Xiに絞って探すといいでしょう。
【旧型エクストレイルのおすすめ中古車#2】オーテックのプロパイロット搭載車
人気車のエクストレイルを今から狙うなら、少し他人とは違う一台にしたいと思う人も多いでしょう。そこでおすすめなのはマイナーチェンジ後の2019年1月に設定された「オーテック」です。
スポーティな専用エクステリアデザインや、専用本革シートを備えたプレミアムスポーティなグレードで、もちろんプロパイロットも選べました。さらに2020年1月以降にはザックス社製ショックアブソーバーを含むサスペンションが新たに採用され、より上質な乗り味になっています。
台数は少ないですが、それだけ希少価値もあるということ。気になる中古車がないかチェックしてみましょう。
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【まとめ】タフに使い倒すなら旧型もおすすめ
新型に搭載されるe-4ORCEの安定感ある走りや1.5L VCターボを搭載したe-POWERの走りは、旧型では味わえないもの。でも、旧型は都会的なイメージを打ち出したデザインと、タフギアとしてガンガン使える道具感が魅力です。
旧型後期モデルなら先進安全装備も充実しています。中古車価格も新型より手頃なので、新型が待ちきれない人はぜひ旧型に注目してみてください。
※この記事は2022年11月現在の情報に基づいています。