2022年2月24日、ルノーのクーペSUVでハイブリッド車となる『アルカナ』が日本上陸しました。そのハイライトを3つの注目ポイントにまとめてお伝えします。
【注目その1】F1の技術を活かしたルノー独自ハイブリッドを採用
今やモータースポーツの最高峰、F1もハイブリッドエンジンを搭載する時代です。ルノーのF1の歴史は1977年から始まり、途中一時期撤退していた短い期間があるものの、今でも活躍しています。1992〜1997年は連続してルノーのV10エンジンが勝利し、「最強エンジン」の異名をとるようにもなりました。
F1では、2009年に「運動エネルギー回生システム(KERS)」の導入が認められ(採用は任意)、この年のハンガリーGPでは、ルイス・ハミルトンがF1史上初のハイブリッドシステム搭載マシンで優勝しました。2010年からのF1は全車ハイブリッド化され、現在に至ります。
ルノーは、この10年で培ったF1ハイブリッドエンジンの技術を、市販車にフィードバック。日本国内では初となるルノーのハイブリッドモデルの導入となりました。
ドグミッションを採用
アルカナに搭載されるハイブリッドシステムのハイライトは、エンジン側の4つのギア、モーター側に2つのギアを持つトランスミッション『電子制御ドッグクラッチマルチモードAT』を採用していることです。
これは『ドグミッション』と呼ばれるトランスミッション形式となります。ドグミッションは、ギアが常時噛み合っている状態でのシフトチェンジ方式で、変速時にはしっかりと回転を合わせなければならないという、公道走行には不向きでありながらもコンマ1秒以下を削るモータースポーツの世界では、素早い変速を可能にするものです。
通常のマニュアルトランスミッションには『シンクロメッシュ』という機構があり(ギアとギアの間に『スリーブ』とよばれる回転を合わせてギアを締結・チェンジするパーツがある)、変速時にはギア同士の回転数を合わせてくれる機能があります。ドライバーは、シフトチェンジ時のアクセル操作に、それほど神経を使うことなくギアを変えることができます。
いっぽう、ドグミッションにはシンクロメッシュがなく、代わりに『ドグ』と呼ばれる凹凸形状の噛み合い式の断続機構があります。ドグはスリーブのように回転を合わせてはくれませんが、噛み合い式のため、耐久性とシフトチェンジ速度の速さでスリーブより優れています。ドグミッションが、レーシングカーにしか採用されていないのはこのためです。
ドグミッションのギアチェンジは、熟練した運転技術が必要となりますが、シフトチェンジを電子制御で行うことができれば、話は変わってきます。
ルノーは、そこに目を付けました。モーターの回転数の制御は、エンジンの回転数制御よりも緻密に設定できます。動力伝達効率が高いドグミッションなら、燃費を稼ぐこともできます。
パワートレインは、1.6L自然吸気エンジンに、最高出力49PSを発生するメインモーターと、エンジンスターターとジェネレーターを兼ねる『HSG』サブモーターを組み合わせています。
日本に導入されるモデルのグレード名に「R.S.(ルノー・スポール=ルノーのモータースポーツ部門)」が入っていることも象徴的ですね。
スペック
エンジン | 直列4気筒 自然吸気DOHC |
∟排気量(cc) | 1,597 |
∟最高出力(kW[PS]rpm) | 69[94]5,600 |
∟最大トルク(N・m/rpm) | 148/3,600 |
▼メインモーター | |
最高出力(kW[PS]rpm) | 36[49]1,677-6,000 |
最大トルク(N・m/rpm) | 205/200-1,677 |
▼サブモーター | |
最高出力(kW[PS]rpm) | 15[20]2,685-10,000 |
最大トルク(N・m/rpm) | 50/200-2,865 |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
フロントサスペンション | ストラット |
リアサスペンション | トーションビーム |
タイヤサイズ(前後) | 215/55R18 7J |
【注目その2】都会的なデザインが光るクーペSUV
アルカナの外観上の特長は、都会的なデザインをもった流麗なクーペSUVであることです。ボディサイズは、全長4,570mm・全幅1,820mm・全高1,580mm・ホイールベース2,720mmで、マツダ CX-5 と同じくらいのミドルサイズSUVとなります(CX-5より、全長が55mm短く、全幅は25mm狭く、全高は110mm低い)
インテリアも都会的で上質。ファッション感度が高い方にも納得がいくフレンチSUVらしい内装です。
ボディーカラーは全4色。本記事末尾の画像ギャラリーに全色の画像を掲載しています。
【注目その3】盛りだくさんの先進技術
アルカナには、盛りだくさんの予防安全技術、運転支援技術を装備しています。先進予防安全技術、運転支援技術をいち早く市販車に導入した日産とルノーが連合を組んでいることの恩恵と言えるでしょう。
主な先進技術は、末尾の画像ギャラリー内「安全装備・先進技術」の項で画像付きで紹介しています。
価格・グレード・発売日
ルノー アルカナのグレードは『R.S. LINE E-TECH HYBRID』の1種類のみ、価格は429万円、発売は2022年5月26日となっています。
画像ギャラリー
ボディーカラー
インテリア
安全装備・先進技術
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※この記事は、2022年2月時点での情報を元に執筆しています。