2021年10月28日に予約注文を開始した新型アウトランダー。三菱自動車が2021年12月16日に公表した、先行注文開始から約1ヵ月半が経過した販売状況から売れ筋モデルや人気ボディカラー、新型アウトランダーが売れている理由まで、ハイライトをまとめてお伝えします。アウトランダー購入検討の参考にどうぞ。
アウトランダーとは?災害発生時の救援にも活躍
2021年12月にフルモデルチェンジを受けたミドルクラスSUVのアウトランダーは、3代目となりました。
初代は2005年に「エアトレック」の後継車としてデビューしましたが、ボディサイズは一回り大きく、実質的には「チャレンジャー」の後継車といったほうが近いものでした。ちなみに、もとはエアトレックの海外市場モデル名がアウトランダーだったという経緯があります。また、かつてはプジョーとシトロエンにOEM供給をしており、「プジョー 4007」「シトロエン Cクロッサー」として販売されていた経緯もあります。
新型アウトランダーのボディサイズは、全長4,710mm・全幅1,860mm・全高1,740〜1,745mm・ホイールベース2,700mmと国産SUVの中では大きめの部類です。乗車定員は5人をベースに、中間グレード「G」に3列シート7人乗りを設定しています。
外観上の特徴は、先代アウトランダーが持つ、質実剛健な正統派SUVのスタイリングを引き継ぐも、フロントフェイスは三菱車のアイデンティティ、ダイナミックシールドを大胆に配した力強いデザインとし、全体的にアグレッシブな印象に変わりました。ボディサイドでは、リアクォーターのデザインに飛行機の垂直尾翼をモチーフとするなど、航空機メーカーの流れをくむ三菱の印象も取り入れた斬新なものとなっています。
パワートレインは進化したPHEVを搭載。先代に設定されていたガソリンモデルは廃止となりました。駆動方式は、先代アウトランダーやエクリプス クロスに採用して高い評価を得ている「S-AWC」電子制御四輪駆動システムを進化させて搭載、新しいプラットフォームを採用して先代よりボディ剛性を大きく向上させています。
先代アウトランダーは、災害発生時の救援車として多くの自治体に採用されていました。三菱自動車が自治体と災害発生時における提携を進めている背景もありました。新型アウトランダーも高い悪路走破性能を持ちつつ、停電時の電力供給も行える装備はしっかりと継承。さらなる活躍が期待できます。
売れ筋グレードは最上級グレード「P」が圧倒的!
新型アウトランダーのグレード構成は、エントリー・中間・上級の3グレード構成で、このうち中間グレードのみに3列7人乗りが設定されています。
グレード構成・価格
グレード | タイプ | 乗車定員 | 車両価格 |
---|---|---|---|
M | エントリー | 5 | 462万1,100円 |
G | 中間 | 5/7 | 490万4,900円 |
P | 上級 | 7 | 532万0,700円 |
グレード間のおもな装備の違い
グレード | 特徴 |
---|---|
M | LEDシーケンシャルウィンカー、ヒートポンプ式エアコン、ワイヤレス充電などの装備が省略される |
G | レザーシート、パノラマルーフ、BOSEプレミアムサウンドシステムなどの装備がオプション設定可能に |
P | ロワーガーニッシュをはじめとする随所がブラック加飾、インテリアカラーもブラック、セミアニリンレザーシートとなり、見た目上もGと差別化される。快適装備も充実 |
エントリーグレード「M」は、「G」で選択可能なメーカーオプションは設定されず、豪華な装備が省略されています。エクステリアでは、Mだけがフロントとリアスキッドプレートがブラックになる(ほかのグレードはシルバー)など、わかる人が見たらひと目でエントリーグレードであることがわかってしまう仕様となっています。
「M」では、「P」に設定されるセミアニリンレザーシートが設定されない代わりに、レザーシートがオプション設定となるなどの違いがありますが、基本的な装備は上級グレード「P」と大きな違いがありません。
「P」だけに奢られる装備は多く、前述したセミアニリンレザーシートや3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンといった豪華・快適装備や、エクステリアではセンターピラーのブラックアウトがグロスブラックに、センタードアガーニッシュとフロント&リアロワーガーニッシュがボディ同色のカラードとなるといった違いがあります。
グレード別販売構成比率
グレード | 構成比率 |
---|---|
P | 76% |
G/5人乗り | 7% |
G/7人乗り | 16% |
M | 1% |
最上級グレード「P」が約8割を占める販売構成比率となっています。ただ、傾向として新型車の予約注文では、モデルチェンジを待ち構えていたユーザーが最上級グレードを選ぶことが多い、ということがあります。
新型デビュー直後の注文集中が落ち着いた後は、最上級グレードの販売構成比率が落ち、かわって「G」が増加することが推測されますが、販売の主力は「P」が維持するでしょう。
その理由としては、アウトランダーのグレード間の装備差、見た目上の差別化がはっきりとしていることに加え、エントリーグレードでも車両価格が460万円を超え、高級車の部類に入ってしまい(だいたい車両価格が500万円を超えると高級車に分類される)、最上級グレードとの価格差約70万円が比較的重く感じない(乗り出し価格はどのみち500万円を超える)といった購買層のお財布事情があると筆者は見ています。
もうひとつは、アウトランダーのユーザーには三菱ファンが多いという背景もあるでしょう。クルマ好きからしてみれば、アウトランダーのエントリーグレードと最上級グレードの外観上の違いはわかりやすいものとなっています。心理的にも、最上級グレードを選びたくなるものです。
【人気ボディカラーTOP3】新型アウトランダーもトレンドどおりに
ボディカラー | 構成比率 | |
---|---|---|
ホワイトダイヤモンド | 44% | |
ホワイトダイヤモンド/ブラックマイカ 2トーン | 17% | |
ブラックダイヤモンド | 12% |
2トーンを含めたホワイトダイヤモンドが過半数を占める結果でした。ホワイトとブラックがボディカラーの販売構成比率の大多数を占めるのは、アウトランダーに限らず自動車販売全体的なトレンドです。
アウトランダーのボディカラーラインナップ
1段目左から:ブラックダイヤモンド/ブラックダイヤモンド&ディープブロンズメタリック 2トーン/レッドダイヤモンド
2段目左から:ホワイトダイヤモンド/ホワイトダイヤモンド&ブラックマイカ 2トーン/ブラックマイカ
3段目左から:コズミックブルーマイカ/ディープブロンズメタリック/スターリングシルバーメタリック
4段目:チタニウムグレーメタリック
新型アウトランダーの販売台数は滑り出し好調!
先代アウトランダーもとても評判の良いクルマでした。電気モーターとエンジンの巧みに組み合わせられた走行性能の高さ、優れた静粛性、快適性、ボディ剛性の高さがもたらす操縦安定性と乗り心地の良さなど、いいところがたくさん。SUVの中では地味な存在ではありましたが、ツウ好みの1台でした。
2021年12月16日の新型アウトランダー正式発売のプレスリリースで公表された、先行注文開始から約1ヵ月半の販売台数は6,915台と目標の約7倍となったとのこと。
新型車発表時の販売台数目標は低めに設定され、売れたときの「◯倍受注!」というインパクトを狙うという基本的なマーケティング手法ではありますが、月間7,000台の販売は登録車販売台数ランキングで30位あたりとなります。この順位は、マツダ CX-5やスバル フォレスターが維持している販売台数です。
アウトランダーのモデルチェンジを待ち構えていたユーザーの注文が落ち着いた後の販売台数がどうなるのかは気になるところですが、2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいては「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、総合得点では4位と、専門家からの評価もバッチリです。
新型アウトランダーを買おうかと悩んでいる方は、迷わず買ってしまいましょう。買って損はしない、よくできた1台です。
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