「スバル インプレッサスポーツ(2代目・2016年~)」走りと安全性を高次元で両立した新世代スバルの中心モデル【人気モデル購入徹底ガイド】

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インプレッサは2011年12月登場モデルからハッチバックの「スポーツ」とセダンの「G4」をラインナップしています。現行型インプレッサのトピックは、スバルグローバルプラットフォームを採用したこと。走りの性能が大幅に進化したインプレッサスポーツについて解説します。

【サマリー】最新技術を武器に世界的な激戦区、Cセグメント市場に投入された2代目モデル

インプレッサといえば、WRC(世界ラリー選手権)で活躍したラリーマシンのベース車として知られています。2008年のWRC撤退後、ハイパフォーマンスグレードは派生車種のWRXシリーズに譲りましたが、クロスオーバーモデルのXVを含め、そのベースモデルとして、最新の技術を用いたCセグメントの世界戦略車に成長しました。

2011年12月からはハッチバックのインプレッサスポーツとセダンのインプレッサG4を用意。そして2016年10月にフルモデルチェンジしたモデルの特徴は、新世代のプラットフォーム、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を新採用したことです。また、先進安全装備のアイサイトを進化させ、さらに歩行者保護エアバッグなども搭載することで全方位の安全性を高めています。

エンジンは1.6Lと2Lの水平対向4気筒で、変速機は全車CVT(リニアトロニック)を搭載。2Lモデルには3パターンの走行モードが選べるSIドライブを採用しています。

【外観スタイル】「スポーティ&アドバンス」をデザインコンセプトに先進性とスポーティさ、高い質感を融合

全長4,460mm×全幅1,775mm×全高1,485mmと、先代よりもわずかにサイズアップしたボディは、前後の絞り込みやダイナミックブレードと名付けられたキャラクターライン、ヘッドライトにつながるグリルの横バーなどにより躍動感を表現しました。

居住性を高めるともに、大型ルーフスポイラーやCピラー後端の大型翼端板が空力性能も改善。ボディカラーは全7色をラインアップしていました。

【インテリア】ウィング状に広がるインパネデザイン。室内空間はクラストップレベルを実現

左右対称のインパネデザインは先代と同じですが、ウィング状のキャラクターラインを入れることで広がり感を表現しています。またドアとインパネの上端を連続させることで適度に包まれ感も持たせ、スポーティで安心感のあるインテリアを作り上げています。

居住性では、前席のカップルディスタンス、後席のヘッドルームやレッグルームを拡大。加飾パネルやステッチなどにより質感も高めています。ラゲッジも先代モデルとほぼ同等のスペースを確保しました。

【走り・燃費】ボディ剛性を大幅にアップして走りの質感を高める

SGPの採用で車体各部の剛性がアップ。これにより直進安定性やステアリングの正確性が高められ、走りの楽しさだけでなく危険回避性能も向上しました。

パワートレインでは、2L水平対向4気筒エンジンを直噴化。最高出力を4馬力アップの154馬力としました(トルクは20kg-mで同じ。JC08モード燃費は15.8〜17km/L)。

一方、1.6Lはパワー、トルクともに同値.JC08モード燃費はFFが18.2km/L、4WDは17km/Lですが、オートステップ変速制御を採用したCVTにより実用燃費が向上しています。

2020年には2Lエンジンとモーターを組み合わせたe-BOXERを搭載する「アドバンス」と「2.0e-Lアイサイト」を設定しています。

【安全装備】最新のアイサイトに加えて、歩行者保護エアバッグも採用

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スバルの先進安全装備、アイサイトは当時最新のバージョン3を採用。追突被害軽減ブレーキのほか、加速特性を4つのモードから選べる全車速追従クルーズコントロールや、車線の中央を維持して走るレーンキープアシスト、AT車の誤発進抑制機能などを搭載しています。

パッシブセーフティでは、運転席SRSニーエアバッグを含めた7エアバッグを標準化。また、国内初となる歩行者保護エアバッグも全車標準装備としました。

【グレード構成】2020年秋の改良で待望のSTIスポーツを設定

発売時のグレードは1.6Lの1.6i-Lアイサイト、2Lの2.0i-Lアイサイトと、LEDヘッドライトやサイドシルスポイラーなどを装備した最上級グレードの2.0i-Sアイサイトの3タイプで、それぞれにFFと4WDを用意。価格は192万2,400〜259万2,000円でした。2019年10月には装備を充実させた1.6i-Sアイサイトを追加しました。

グレード構成が大きく変化したのは2020年10月の改良時です。新たにハイブリッドモデルのアドバンスと2.0e-Lアイサイト、STI(スバルテクニカインターナショナル)が仕上げた2LガソリンモデルのSTIスポーツを新設定。同時に2.0i-Sアイサイトを廃止しました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】2019年に外観を変更する改良を、2020年にはハイブリッドモデルを追加

インプレッサスポーツは毎年秋に改良を行ってきました。

最初の改良は2017年10月。このときは、アイサイトの夜間の歩行者認識性能を強化し、さらに後退時自動ブレーキシステムを追加。また、サイドビューモニター機能を追加したアイサイトセイフティプラスをメーカーオプション設定しました。

2018年11月には、ブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するオートビークルホールド機能を追加して利便性を高めています。

2019年に外観変更を伴う大幅改良を実施し乗り心地や安全性をアップデート

初の大幅改良が行われたのは2019年11月。このときはフロントバンパーやグリルのデザインを変更し、さらにLEDヘッドライト、リアフォグランプ、17インチと18インチアルミホイールの造形も変わっています。

インテリアでは、マルチファンクションディスプレイやシートの材質、メーターのデザインを変更しました。

機能面では、アイサイト・ツーリングアシストを全車標準装備したのがトピックです。

これは、従来のレーンキープアシストの作動領域が60〜120km/hだったところを120km/hまでの全速域でアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストするものです。

路面の白線が認識しにくい低速域では前走車を自動で認識してステアリングを制御するため、特に渋滞時の運転負担を軽減してくれます。

また、前方の車両を認識してハイビームの照射範囲を自動的に可変調整するアダプティブドライビングビーム、車両前方の死角を減らすフロントビューモニターを新採用しました。

この改良時にはサスペンションの設定も見直されており、乗り心地と操縦性をアップデートしています。なお、グレード構成は1.6i-Sアイサイトを新たに設定。価格は200万2,000〜270万6,000円となっています。

2020年にはハイブリッドモデルとSTIスポーツを追加して商品力をアップ

2020年10月の一部改良では、2L直噴エンジンに13.6馬力/6.6kgmを発揮するモーターと4.8Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたe-BOXERを搭載するハイブリッドグレード、「アドバンス」と「2.0e-Lアイサイト」を設定。両グレードはSIドライブとの協調制御を行うアダプティブ変速制御、「e-Active Shift Control」も採用し、コーナリング時のスポーティさと走りの楽しさを高めました。

もう1つ、従来の2.0i-Sアイサイトに変わるトップグレード「STIスポーツ」も追加されています。

こちらはスバル車のチューニングを手掛けるスバルテクニカインターナショナルが仕上げたモデルで、フロントサスペンションにはショーワの減衰力可変ダンパーを採用。前年の改良で改善された乗り心地や操縦性をさらに高め、路面への追従性が大幅に高められました。

STIスポーツは内外装も特別です。225/40R18サイズのタイヤや専用デザインのホイール、専用となるブラックラスト塗装ベゼル+レッドステッチの高感触革製ステアリング、ブラックラスト塗装内装や専用カラーのファブリック/トリコットシート、STIロゴ入りメーター、ブラックをあしらったエクステリアパーツなどを採用しています。

このハイブリッドモデルとSTIスポーツの追加により、価格は200万2,000〜292万6,000円までとなりました。なお、2021年12月にはグレード設定はそのままに、上級グレードにフロントシーターを標準化しボディカラーの設定も変更する改良を実施しています。

【インプレッサスポーツのおすすめモデル#1】走りの楽しさを追求したSTIスポーツ

使いやすいサイズのハッチバックモデルながら、スポーツ性も重視したいのであればSTIスポーツ一択となります。その走りは楽しさとともに上質さも感じさせるもので、サスペンションは引き締まっていますが乗り心地も悪くありません。なお、スバルといえば4WDを想像するでしょうが、2L直噴エンジンはパワフルというほどではないため、積雪地区でなければFFで十分楽しめるでしょう。手頃なスポーツモデルが欲しいという人に特におすすめできます。

装備でもSTIスポーツは魅力たっぷりです。全車速追従が可能なアダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンキープなど先進安全装備は特に充実しています。また、登場がより新しいライバル車と比較しても居住性やトランクの使い勝手は負けていないので、ファミリカーとして使うことも十分に可能です。

STIスポーツは2020年に登場し、2021年に改良を実施していますが、装備差はシートヒーター程度なので2020年登場モデルでも十分に魅力的。中古の台数は多くないので、ボディカラーや走行距離などにしぼって選ぶのがいいでしょう。

【インプレッサスポーツのおすすめモデル#2】基本性能で選ぶなら2019年以降の1.6i-Lアイサイト

インプレッサスポーツはグレードを問わず装備が充実しています。特に先進安全装備はグレード差がほとんどないため、ベースグレードの1.6i-Lアイサイトでも十分な性能を持っています。追突被害軽減ブレーキはクルマや人だけでなく自転車にも対応し、アクティブレーンキープにより白線の中央を走るように自動制御します。

ただし、このアクティブレーンキープは前期モデルだと60km/h以上でないと作動しないため、全車速に対応した2019年秋以降のモデルがおすすめです。

内装では、質感を高める加飾が省かれるなど差がつけられています。また、16インチタイヤを履くのはこのグレードのみで、スタビライザーもフロントのみとなります。そうした部分が気になる方は上級の1.6i-Sアイサイトをおすすめしますが、安全性と実用性を高い次元で両立しつつ買い得なモデルを望むのであれば1.6i-Lアイサイトは最適なグレードといえるでしょう。

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【まとめ】Cセグメントハッチのお手本のような使い勝手のよさ

走行性能と居住性、積載性などのバランスに優れるのがCセグメントハッチバックの魅力ですが、インプレッサはそれに高い安全性を加えることで魅力をさらに高めています。従来のターボモデルのような過激さはありませんが、扱いやすく誰にでもおすすめできるモデルといえます。中古車の台数も比較的豊富なので、手頃な実用車として、4WDを選んでウィンタースポーツに、STIチューンの走りを楽しむなど、好みに合った1台が見つかるはずです。

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※この記事は2022年7月現在の情報に基づいています。

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