行楽シーズン真っ盛り、キャンピングカー展示会へ突撃レポ!

クルマを選ぶ テーマ別特集

夏から秋に掛けては絶好の行楽シーズン。クルマでお出掛けする機会が多くなり、SUVやミニバンなどの「遊べるクルマ」や、キャンピングカー、車中泊仕様など「泊まれるクルマ」に対する注目度や憧れ、購買欲が高まります。この夏休みにもさまざまなレジャービークルを一度に見比べられる展示・商談会が各地で催されました。

【アソモビ2022inMakuhari】遊びのフィールドを広げるクルマが大集合

ハイエースやキャラバンなどのワンボックス車や、プロボックスなどのライトバンはノーマルのままだと「働くクルマ」ですが、ボディカラーを塗り変えたり、ホイール&タイヤを履き替えたりするだけでも「映える」「遊べる」クルマに大変身します。そんな遊び心のあるカーライフやルーフトップテント、ルーフキャリア、トレーラーといった「遊びのギア」を提案する日本最大のイベントが「アソモビ」。

イベント名はアソビとモビリティの造語で、会場の幕張メッセには1ボックスベースの車中泊仕様や、ワイルドな「アゲ系カスタム」を施した軽バンやライトバン、高級リゾートホテルのようなモーターホームまで、バラエティ豊かな「遊べるクルマ」が大集合。

真夏の屋外イベントは炎天下でアスファルトの照り返しも加わり、背の低い子供やペットが熱中症になる恐れがありますが、アソモビは冷房の効いた屋内開催だから天候に左右されず、家族みんなで快適にお目当てのクルマを見学できます。ペットエリアやキャンプグッズの販売コーナーも設けられ、多くの来場者で賑わいました。

【アソモビ注目のモデル#1】至れり尽くせりの北米モーターホーム

国産キャンピングカーとはスケール感がまったく異なるのが北米モーターホームの醍醐味。熊本にあるワッツが輸入するティフィンモーターホームズのアレグロブリーズ33BR(左)と、アレグロブリーズ31BR(右)。

室内カットは33BRで、ロングソファ、ダイネット、キッチン、独立したトイレとバスルーム、最後部にベッドルームとクローゼットが備わります。北米車らしくキッチン、ダイネット、ベッドがそれぞれスライドアウトし、高級ホテル並みの大空間に。長さ10m×幅2.5mと車両サイズも超ビッグスケール。

【アソモビ注目のモデル#2】アウトドアで「映える」クルマを提案

首都圏を中心に全国10店舗を展開するランクルとハイエースの専門店、フレックス・ドリーム。

オーストラリアの4×4パーツブランド、ARBの引き出し付きベッドキット「ローラードロワーキット」や「エスペランステント」を装着したランクル80の丸目クラシックカスタム「FD‐classic86」、丸目ハイエースのツートーンカラークラシックカスタム車「チョコバナナ号」、ランクル79ピックアップトラックをベースにしたオーバーランダースタイルのデモカーを展示。

アウトドアで映えるカスタムが施されたハイエースと歴代ランクルの豪華共演にギャラリーの注目を集めていました。

【アソモビ注目のモデル#3】悪路も走行できちゃうキャブコン

NTB(日本特種ボディー)が提案する、キャンピングカーの居住性・快適性と悪路走破性を両立したオフロード系キャンパー。

車名の「エクスペディション」は冒険者・探検者を意味し、キャンピングカーが未踏の場所へも乗り入れられます。ベースはいすゞのキャンピングカー専用シャシーBe-camで、シャシーとシェルを分割することで車体のねじれを確保し、不整路でも高い走破性を発揮します。

【ちがさきキャンピングカーフェス2022】防災ツールにキャンピングカーを活用

「給電くん」「愛犬くん」など、独創性豊かな軽キャンパーをラインナップするオートワン(クルーズカンパニー)と、神奈川県茅ケ崎市が7月に「災害時における車両の支援に関する協定」を結びました。これを記念して、防災にも役立つキャンピングカー&車中泊モデルがJR茅ヶ崎駅から徒歩5分の「第一カッターきいろ公園(中央公園)」に集まりました。

電気、水道、ガスのライフラインが整い、エコノミークラス症候群を気にせず寝られるフラットなベッドを備えたキャンピングカーはレジャーツールであるのと同時に、地震や水害などの災害時には「シェルター」としても機能します。「もしもの備え」にも役立つキャンピングカーをきっかけに、市民に防災意識を高めてもらうのがこのイベントの趣旨。

茅ヶ崎市役所の目の前にあり、普段は市民の憩いの場として親しまれる公園の芝生広場に、地元神奈川のビルダー・販売店を中心に人気のキャンピングカー&車中泊モデルが展示され、散歩やレジャーついでに気軽に見学するファミリーやペット連れで賑わいました。

地元選出の衆議院議員で、デジタル大臣、国家公務員制度担当、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)に就任した河野太郎氏も来場。内閣府特命担当大臣(防災担当)時代に熊本地震が発生したことから、災害時における車中泊の課題やキャンピングカーの利活用について強い関心を示していました。プライベートではアメリカに留学していた頃にキャンピングカーライフの経験があるそうで「ソーラー発電やシンク、シャワーも付いている。最近の軽キャンパーは進化していますね」と興味津々でした。

【ちがさきキャンピングカーフェス注目のモデル】給電くんポップアップルーフ

オートワンの「給電くんポップアップルーフ(右)」と「愛犬くん(左)」。防災やペット旅といった現在のトレンドを先取りしたロングセラーモデルで、給電くんはポップアップルーフを架装することで軽キャンパーながら4名乗車・4名就寝を実現。

薄型の40Wソーラーパネル、走行充電、2,000Wの大容量インバーター、サブバッテリーが標準装備で、サブバッテリーに蓄えた電気を車外に取り出せる「外部AC100Vコンセント」も備わり、災害時にも強い軽キャンパーとして注目を集めていました。

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【まとめ】お店に行くのは敷居が高いけれど、イベントなら気軽に見学できる

郊外のロードサイドに多いキャンピングカー販売店は「敷居が高そう」「口の上手いセールスに言いくるめられて買わされそう」といったイメージがあり、なんとなくフラっと気軽に立ち寄るのが憚られる雰囲気があります。ちがさきキャンピングカーフェスは入場無料(アソモビは大人当日券1,000円)で、ペット同伴もOK。子供向けのステージイベントも用意されているので、家族みんなで楽しめます。

手軽な軽キャンパーから高額の輸入車まで展示車の価格帯も幅広く、ライフスタイルや予算に合わせたモデルを比較検討する絶好のチャンス。こうした展示商談会は全国各地で開催されるので、まずは会場に足を運んで実車をじっくり見学することをおすすめします。

やはり百聞は一見に如かずで、紙のカタログやホームページではわかりにくいベッドのサイズ感や内装の仕立てなどは自分の目で確かめるのが一番。希望のレイアウトや装備など、イベントで予備知識を身につけてから商談に入ると、セールス担当者との会話がスムーズに運びます。

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この記事は2022年9月の情現在報に基づいています。

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