かつて「高級車」といえば運転手がドアを開けてくれるようなセダンでしたが、今の社長クラスはミニバンで移動する時代。そのためさまざまなクルマに「高級感」が溢れています。今回は時代に合わせて「高級車」を再定義し、その中からカッコいい高級車を紹介します。
高級車の王道「セダン」以外にも、高級車が増殖している
「高級車」と言えば社長クラスが乗る荘厳なセダンがまず頭に浮かぶと思います。現在でもメーカー各社のフラッグシップには威風堂々としたセダンが設定されることが多いのですが、最近はミニバンやSUVにも高級感のあるモデルが用意されるようになりました。
これは最近の社長の送迎にセダンより広いミニバンが使用されたり、自らステアリングを握る若い社長が増えたことなど、富裕層のスタイルが多様化したことが影響しています。そんな現代の「高級車」から、カッコいい高級車を紹介していきます。
セダンのほか、高級SUVやミニバン、スーパースポーツカーにも広がる高級車などがある
高級車といえば、まず王道の全長5m前後クラスのセダンがあります。日本車ならレクサスLSや日産シーマフーガといったあたりです。かつての高級セダンは他を威圧するような荘厳なデザインが多かったのですが、最近は社長のファッションがスーツ一辺倒ではなく、ジャケット&パンツスタイルも増えてきたように、クーペ風のセダンも登場しています。
一方、車内でも仕事がしやすく、寛ぎやすいため人気になっているのが、大型ミニバンの高級モデル。社長だけでなく芸能人などセレブの送迎にも使われるような大型ミニバンが増えています。
同様に、かつてはオフロードイメージの強かったSUVにも高級モデルが登場。ベントレーやロールスロイスなど高級自動車メーカーまで参入しています。他にもフェラーリをはじめとするスーパースポーツカーは、昔から富裕層には定番の人気高級車です。
ショーファードブリン、ミニバン、SUVのカッコいい高級車
高級車が多様化した今、セダン以外にもミニバンやSUVの高級化が進んでいます。そこで今回は「セダン/ミニバン/SUV」の3カテゴリーの中からカッコいい高級車を紹介したいと思います。
『王道の高級セダン』
そもそもセダンは他と比べて背が低いため、ミニバンやSUVと比べてボディが揺さぶられにくいので乗り心地的には有利です。またエンジン/キャビン/ラゲッジがハッキリと仕切られている3ボックススタイルですから高い静粛性も得られます。
つまり本来最も高級車にふさわしいカテゴリーがセダン。だからこそ専属運転手がいるような高級セダンが作られ続けているのです。
『仕事がしやすい高級ミニバン』
できる社長ほど無駄な時間を過ごしません。その点、セダンより広いから移動中も仕事がしやすく、寛ぐ場合でも体を伸ばして存分にリラックスできるミニバンはピッタリ。そうした要望を背景に、「移動できる社長室」として使えるミニバンも登場しています。
『社長の休日にピッタリな高級SUV』
忙しい富裕層からすれば、休日に車を運転するのはリフレッシュすることと同義。そのため高級なスポーツクーペに乗る人も多いのですが、今回は家族との時間や、友人とのゴルフの時間も大切にする層が選ぶような、自ら運転する高級SUVに注目しました。
多様なフォルムの「カッコいい高級車」から選べる
ここからはカッコいい高級車を、上で紹介した3つの切り口で紹介します。王道の高級セダンで取り上げる3台はいずれもスタイリッシュなセダンです。また仕事がしやすいミニバンは、いずれもミニバンにありがちなファミリー臭がなく、むしろ威風堂々としています。社長の休日にピッタリなSUVはどれも流麗で、アウトドアだけでなく街中にも映えるフォルムをしています。あなたの“高級車定義”に見合う一台を見つけてみてください。
王道の高級セダン BEST3
かつては荘厳なグリルや堂々としたフォルムが高級セダンの定番でしたが、昭和ではなく令和の時代はモダンで流麗なフォルムが主流。周囲を威圧するのではなく、街の景色に馴染み、それでいてしっかりと存在を主張するカッコいい高級セダンを紹介します。
第1位「トヨタ センチュリー」日本の伝統工芸の技が生んだモダンフォルム
●2008.0万円 ●全長5335mm / 全幅1930mm / 全高1505mm
お抱え運転手のいるショーファードリブンの定番であるセンチュリー。しかし思わず自らステアリングを握りたくなってしまうような、とてもモダンなフォルムです。
一見シンプルに見えるラインも、実は平安時代の面処理の技法が応用されていたり、美しいボディの塗装は伝統工芸の漆塗りがヒントになっていたりするなど、日本の伝統や匠でしかできない技でこのモダンフォルムが完成しています。
だからこそ日本の高級車にふさわしい、奥ゆかしい品格や美しさを備えた、カッコいいセダンになったのです。
パワートレインは5L+モーターのハイブリッドのみ。後輪駆動の2WDとなります。
第2位「レクサス LS」ショーファーカーのフォルムを問い直すようなフォルム
●1112~1690万円 ●全長5235mm / 全幅1900mm / 全高1450mm(2WD)
レクサスのフラッグシップでありながら、クーペのようなフォルムが採用されたLS。低く構えたフードとダイナミックに突き出したフェンダー、リアまで流れるルーフラインというように、主人が後席に座るショーファーカーとは思えない、エモーショナルで美しい造形です。抑揚のある造形はまた、光による陰影を生みやすくなりますが、これが日本の美に通じる気品の高さを育んでいます。
パワートレインは3.5L+モーターのハイブリッドか、3.5L×10速ATの2種類。どちらも2WD/4WDが選べます。
第3位「日産 シーマ」FRセダン王道のロングノーズ・ショートデッキによる流麗なフォルム
●823.13〜933.13万円 ●全長5120mm / 全幅1845mm / 全高1510mm
日産のフラッグシップセダンであるフーガの、ショーファードリブン版がシーマです。見た目はフーガと一見同じですが、後席の居住性を高めるためにホイールベースが伸ばされた結果、フーガより伸びやかなフォルムとなっています。
現行型はデビューから10年近くが経ちますが、豊かに膨らんだフェンダーや、主張するように長く伸びるノーズ、小さくみえるキャビンなど、FRセダンらしい抑揚のある流麗なフォルムは今もなお美しいデザインです。
パワートレインは3.5L+モーターのハイブリッドで、7速ATが組み合わされます。後輪駆動の2WDのみです。
仕事がしやすい高級ミニバン BEST3
3世代家族でも一緒に出掛けられるとあって人気のミニバン。しかしその大きな空間を社長や芸能人などのセレブが、贅沢な空間として活用するようにもなりました。
こうした需要で生まれたセレブ御用達ミニバンには、もはやファミリー臭はなく、ショーファードリブンのような威風堂々としたデザインが与えられています。
第1位「トヨタ グランエース」国内最大のミニバンでありショーファーカー
●620〜650万円 ●全長5300mm / 全幅1970mm / 全高1990mm
全長5m超、全幅はほぼ2mと国産ミニバンとしては最大サイズのグランエース。海外ではマイクロバスのような使われ方もしますが、日本ではセレブ御用達に絞って投入されました。
3列6人乗りと4列8人乗りがありますが、いずれにせよ主役は2列目のエグゼクティブパワーシート。フロントグリルも海外モデルとは異なり、荘厳なグリルが与えられ、華やかで押し出し感の強いフォルムとなっています。
エンジンは2.8Lのディーゼルのみ。これに6速ATが組み合わされ、後輪駆動のみとなります。
第2位「トヨタ アルファード」ファミリーカーの域を超越した華やかなセレブ御用達車
●394.1〜775.2万円 ●全長4945mm / 全幅1850mm / 全高1950mm(ハイブリッドエグゼクティブラウンジ)
「いつかはクラウン」ではなく、今や「いつかはアルファード」という時代。大型ミニバンの代表格であるアルファードの押し出し感には嫌みはなく、むしろ華やかで、だからセレブにも選ばれるのでしょう。それに合わせて「エグゼクティブラウンジシート」仕様モデルも用意されています。
パワートレインは2.5L×CVTと3.5L×8速AT、それに2.5L+モーターのハイブリッドの3種類。2.5L車とハイブリッドは7人乗りと8人乗りが選べますが、3.5L車は7人乗りのみとなります。またハイブリッドはすべて4WD、他は2WD/4WDが選べます。
第3位「日産 エルグランド」後部空間は主人のための広大なプライベート空間
●369.49〜789.03万円 ●全長4965mm / 全幅1850mm / 全高1815mm(VIP)
アルファード/ヴェルファイアと比べて、低く構えたフォルムが魅力的なエルグランド。上下2段のヘッドライトや、ロー&ワイド感を強調するフロントグリルなど、クールな高級感がエルグランドの特徴と言えるでしょう。しかも2列目がラグジュアリーなシート2席のみの4人乗り仕様が用意されています。
搭載されるエンジンは2.5Lと3.5Lの2種類があり、いずれもCVTが組み合わされます。7人/8人乗りや2WD/4WDも選べます。
社長の休日にピッタリな高級SUV BEST3
人気のSUVも、泥臭さが似合わない、高級感のあるモデルがいくつか登場しています。もちろんSUVゆえ、アウトドアシーンでも映えるのですが、やはりメインステージは街中。ステアリングを握るのがうれしくなるラグジュアリーSUVです。
第1位「レクサス RX」メリハリの利いた力強いラインが印象的なラグジュアリーSUV見出し3
●524〜796万円 ●全長4890mm / 全幅1895mm / 全高1710mm(5人乗り)
鋭利でスタイリッシュなフォルムのRX。スピンドルグリルに向かって絞り込むように走るボンネットのラインや、跳ね上がるようなボディサイドのラインなど、いずれもメリハリの利いた特徴的なラインが、従来のSUVとは違う力強さを感じさせます。全車本革シート仕様などインテリアの高級感もさすがレクサスです。
3.5Lエンジン+モーターのハイブリッドと、2Lターボエンジン×6速ATモデルがあります。また3列シートを備えたハイブリッドモデルもあり、2列目はセパレート(6人乗り)かベンチ(7人乗り)シートを選択できます。
第2位「マツダ CX-8」エレガントなボディラインと、上質なインテリアを備えたSUV
●299.42〜499.95万円 ●全長4900mm / 全幅1840mm / 全高1730mm
エレガントで大らかな印象のSUV。フェンダーのボリューム感やショルダーの張り出しなどで力強さを感じさせる以外は、極力抑揚が抑えられた面で構成されていて、大人の品格を感じさせてくれます。シンプルなデザインのインテリアはモダンで、上質な素材が用いられています。
搭載されるエンジンは2.2Lディーゼル、2.5Lガソリン、2.5Lガソリンターボの3種類。いずれも6速ATが組み合わされ、2WD/4WDが選べます。全車3列シート仕様で、2列目がセパレート(6人乗り)かベンチ(7人乗り)シートを選択できます。
第3位「日産 アリア」先進性とラグジュアリーが融合したSUVの新しいカタチ
●660〜790.02万円 ●全長4595mm / 全幅1850mm / 全高1665mm(プロパイロット2.0装着車)
間もなくデビューする日産の新型電気自動車のアリア。細目のヘッドライトを備えたどっしりとしたボディの上に、ルーフラインがクーペのような弧を描き、SUVというより新しい乗りモノ感もある、新世代にふさわしいデザインです。
木目パネルに浮かぶように並ぶスイッチのマークなど、インテリアも先進的。もちろん運転支援機能のプロパイロット2.0も搭載され、見た目も中身も最先端です。
容量66kWhと91kWhの2種類のバッテリー搭載車が用意され、2WDと4WDが選べます。最大航続可能距離はそれらの組み合わせにより430km〜610kmです。
大きな高級車だけでなく、コンパクトな高級車にも注目しよう
今回は比較的大きな車ばかり紹介しましたが、最近はマツダやフランスのDSのクルマのように、そう大きくないクルマにもラグジュアリーな素材をたっぷり使った、高級車と呼べるようなモデルがあります。
高級感はクルマの大きさに比例しがちですが、かつては「小さな高級車」をコンセプトにしたモデルも度々登場しました。残念ながらセールス的にパッとせず、すぐに姿を消してしまいましたが、はたして価値観が多様化している今なら!? 小さなクルマに燃費だけでなく、ラグジュアリーな空間を求める人も増えるのか、注目したいところです。
高級車のボディカテゴリーが広がり、高級車が身近になった
見てもよし、乗っても至福の時間を過ごせるのが、カッコいい高級車です。セダンだけではなくミニバンやSUVでも選べるようになった今は、カッコいい高級車に乗れるチャンスが広がったとも言えます。燃費も大事ですが、毎日の充実感も大切ではないでしょうか。
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