登録車のようにハイブリッドやPHEVなどの燃費が良くなる技術は、軽自動車にはまだ搭載されていません。それにもかかわらず、最近では20km/Lを超える軽自動車も珍しくなくなってきました。ここでは、日本で一番売れているカテゴリーにまで成長した軽自動車の燃費ランキングと、好燃費の理由も解説していきます。
燃費がいい軽自動車ランキング
より実走行のデータに近いWLTCモード燃費の基準が導入され、従来の燃費基準よりも条件は厳しくなっているはずですが、軽自動車の燃費性能は向上をし続けています。もはや20km/Lオーバーは当たり前の世界で、各社の低燃費化技術はより高効率化を目指す方向へ進化しています。今回は、マイルドハイブリッドシステムをいち早く採用したスズキがトップ5を独占するランキング結果となりました。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「軽自動車」を探す
【第10位】ダイハツ ムーヴ キャンバス ストライプスG（FF・CVT） 22.9km/L
2022年の7月にフルモデルチェンジを実施した、スライドドアを持つハイトワゴンがムーヴキャンバス。シャシーに新世代のプラットフォームDNGAを採用し、ハイテン材と超ハイテン材の使用率を向上。剛性を上げながら従来比-50kgの軽量化を実現しました。この軽量化とエンジン制御の改良より、燃費性能を10％向上させています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「ダイハツ ムーヴキャンバス」を探す
【第9位】ホンダ N-ONE プレミアム（FF・CVT） 23.0km/L
2代目N-BOXから採用されている第2世代のNシリーズプラットフォームを、N-ONEも使用し軽量化を実現しています。第2世代のNシリーズ専用エンジンには、バルブコントロール機構VTECが搭載され低燃費性能と優れた出力を両立させました。グレードではプレミアムとオリジナルが同じ燃費となっています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「ホンダ N-ONE」を探す
【第8位】ホンダ N-WGN L（FF・CVT） 23.2km/L
N-ONEと同じく第2世代のNシリーズプラットフォームを採用するハイトワゴンのN-WGNは、現行Nシリーズの中でトップの燃費性能を誇ります。バルブコントロール機構VTECの搭載も同様で、先代比で７％の低燃費化を実現しました。FFのターボ車以外なら、カスタムも含めすべてのグレードが同じ燃費性能です。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「ホンダ N-WGN」を探す
【第7位】日産 デイズ ハイウェイスターX／三菱 eKクロス Gプレミアム（FF・CVT） 23.3km/L
トルクフルなエンジンは、低回転でも力強いのが特徴。高回転まで回さなくても十分な加速が得られるよう新たに開発されたエンジンを、デイズとeKシリーズは搭載しました。さらにマイルドハイブリッドと小型のリチウムイオンバッテリーも搭載。低フリクションベルトを採用した新開発のCVTや、軽量プラットフォームの採用により低燃費化を徹底しています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「日産 デイズ」を探す
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「三菱 eKシリーズ」を探す
【第5位】ダイハツ ミラ イース G SA III（FF・CVT） 25.0km/L
ミライースはハイブリッドでもBEVでもない「第3のエコカー」としてデビューした、ベーシックミニ。2017年登場の2代目は軽量化にこだわり、従来比でボディ−35kg、足回り−15kg、内外装−30kgの合計−80kgを達成。エアロダイナミクス性能を向上させ空気抵抗を3％低減したボディデザインや、低フリクション化にこだわったエンジンなどにより、純エンジン車としてトップの低燃費性能を誇ります。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「ダイハツ ミライース」を探す
【第5位】スズキ ハスラー ハイブリッドX（FF・CVT） 25.0km/L
2019年のフルモデルチェンジで全車マイルドハイブリッド化した、クロスオーバーSUVのハスラー。スズキの軽では初のデュアルインジェクションシステムを搭載した新開発R06D型エンジンと、同じく新開発の高効率CVTをマイルドハイブリッドと組み合わせています。シャシーには軽量・高剛性のプラットフォーム「HEARTECT」を採用。グレードではハイブリッドGも同じ燃費性能となります。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ ハスラー」を探す
【第4位】スズキ ワゴンRスマイル ハイブリッドX（FF・CVT） 25.1km/L
リアスライドドアを持つワゴンRとして、2021年に登場。スマイルの中身はどちらかといえば背を低くしたスペーシアという方が正しいのではと思うほど、ユーティリティに優れています。上位２グレードは専用リチウムイオンバッテリーとISGを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載し、ハスラーと同じR06D型エンジンを積んでいます。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ ワゴンRスマイル」を探す
【第3位】スズキ ワゴンR カスタムZ ハイブリッドZX（FF・CVT） 25.2km/L
軽自動車の中心であるハイト系ワゴンの元祖であるワゴンRも、今やクラス最高の燃費性能を持つクルマへと成長しました。2017年のフルモデルチェンジ時には搭載していなかったR06D型エンジンを2019年のマイナーチェンジで採用。高効率なCVTとマイルドハイブリッドを組み合わせ軽量プラットフォームHEARTECTに搭載し、低燃費化を実現しています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ ワゴンR」を探す
【第2位】スズキ アルトラパン LC-X（FF・CVT） 26.2km/L
女性向けのデザインや装備が人気のアルトラパンは、先代アルトと同じ新型プラットフォームの「HEARTECT」を採用しています。このプラットフォームの軽量化ぶりは絶大で、先代モデル比−120kgの軽量化に成功。燃費も37％向上しました。エンジンには吸排気VVTを搭載したR06A型を採用し、減速エネルギーの回生システムであるエネチャージを組み合わせています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ アルトラパン」を探す
【第1位】スズキ アルト ハイブリッドX（FF・CVT） 27.7km/L
アルトは1979年から続くスズキのベーシックセダンであり、2021年登場の現行9代目モデルはマイルドハイブリッド搭載グレードが設定されています。R06D型エンジンとISG、リチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステムは、軽自動車でトップの燃費性能を達成しました。軽量プラットフォーム「HEARTECT」の恩恵もあり、車両重量が710kgに抑えられている点も低燃費のポイントです。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ アルト」を探す
燃費が悪い軽自動車ランキング
燃費が悪いといっても、ワースト5に入っているクルマはどれも過給機付きエンジン、いわゆるターボエンジンのクルマばかりです。パワーを得るためには燃費は犠牲になります。一方で5位の17.5km/Lを見て、こんなに走るのにワースト5に入っちゃうの？と驚いた人もいるかと思います。それだけ最近の軽自動車の燃費は良くなってきているということです。
【第5位】日産 ルークス ハイウェイスターGターボ／三菱 eKクロススペース Tプレミアム（4WD・7速CVT） 17.5km/L
マイルドハイブリッドも入っているのにワースト5に入ってしまった、不運な最新スーパーハイトワゴン。要因はどう見ても車重です。ターボ＋マイルドハイブリッド＋4WDとなれば重たくなるのは当たり前で、重さは軽く1トンオーバーの1,030kg。ただし、乗れば印象は変わるでしょう。重さをまったく感じない加速と運動性能を見せてくれ、これなら多少の燃費の悪さも仕方ないと思えるかもしれません。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
燃費が悪いと言っても17.5km/L！カープレミアで「日産 ルークス」を探す
【第4位】ホンダ N-VAN +スタイルファンターボ（4WD・CVT） 17.0km/L
N-BOXベースのバンということで、商用車としては異例の人気ぶりを見せているN-VAN。ライバルのスペーシアベースでは選べない、ターボ車がラインナップしているところもポイントです。その代わり、燃費はあまり良くないようですので覚悟はした方がいいかもしれません。それよりもN-VANだからできることの方が多いから、ここまで人気があるのでしょう。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
軽商用車としては燃費も悪くない！カープレミアで「ホンダ N-VAN」を探す
【第3位】ダイハツ アトレー RS（4WD・CVT） 14.7km/L
ハイブリッドなどの飛び道具はないにしても、なぜか2021年登場の最新型とは思えない燃費になってしまった軽バン。DNGAを取り入れた初のFR軽商用車であり、新開発のFR用CVTに電子制御4WDの組み合わせ。これだけ新しいものづくしなのに燃費が伸びない要因は、やはり1,020kgの車重とターボエンジンが考えられます。ちなみに、なぜかFR仕様も同じ燃費です。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
4WDとターボだから仕方ない！カープレミアで「ダイハツ アトレー」を探す
【第2位】スズキ ジムニー XC（4WD・4速AT） 14.3km/L
異例ともいえるバックオーダーを抱えてしまっている大人気クロカンSUV。フルタイムではなくパートタイム4WDですが、トランスミッションは昔ながらの4速ATであるのに加え、ターボエンジンですので燃費は重視していないことがわかります。それよりも悪路走破性を重視していることがジムニーの本来の目的であり、求められているニーズなのです。ちなみに5速MT車は、16.6km/Lと少しだけ良くなっています。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
走破性の割には燃費良し！カープレミアで「スズキ ジムニー」を探す
【第1位】スズキ エブリイワゴン PZターボスペシャル（4WD・4速AT） 13.3km/L
燃費がここまで良くないエブリイワゴンですが、空前のアウトドアブームで売れに売れています。このクルマを選ぶ人にとっては、燃費は二の次だということがよくわかります。それだけエブリイワゴンでしかできないことが多いのです。全グレードターボエンジンで、4WD車の車重は1,020kg。トランスミッションは4速ATしか選べませんので、燃費はそこまで重要視されていません。ニーズは人それぞれなのです。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
頑丈さは軽バンでも随一！カープレミアで「スズキ エブリイワゴン」を探す
「カープレミア」で愛車を探そう！
「カープレミア」は提携している全国の中古車販売店から自分に合ったクルマを見つけることができるサイトです。車種やメーカーだけでなく、月々の予算からも探すことができます。
「カープレミアディーラー」は厳選された優良販売店
カープレミアに掲載の中古車販売店は、東証プライム上場のプレミアグループが提携している全国の厳選された優良な販売店です。
オートローンやカーリースのファイナンスサービスの提供を始め、買った後も安心できるアフター保証も取り揃えています。支払いや維持費が心配でも、柔軟に対応してくれるので安心して車を購入できます。
「カープレミアクレジット」なら自分に合った支払いプランが選べる
「カープレミア」のオートクレジットは、新車・中古車問わず、分割払い、ボーナス併用払いや一部繰上返済などの豊富な支払いプランを用意しています。さらに故障保証に加入すれば無料で修理対応が可能です。
「カープレミア故障保証」など充実したアフターサービスで安心のカーライフを
「カープレミア」は購入後のカーライフを支えるサービスも多数提供しています。例えば「カープレミア故障保証」では最長3年、最大437ヵ所以上の自然故障を修理費0円で対応可能です。わかりやすいシンプルな4プランから、自分にあった最適なプランを選べるので、余分な保証費用がかからず、必要最低限の支出で万が一に備えることができます。
また、365日24時間対応のロードサービスも利用可能で、全国9,500ヵ所の拠点からすぐに駆けつけることができます。そのほか、困ったときの相談役になるコンシェルジュサービスを整えており、安心のカーライフをお過ごしいただけます。
【まとめ】軽自動車の燃費性能は日本の技術の賜物
軽自動車は基本的に燃費性能を重視されるカテゴリーです。高回転域を使う時間が登録車に比べて多いにもかかわらず、20km/L以上の燃費性能を稼いでいることは技術的にも凄いことです。これからBEVも増えてくることが予想される軽自動車ですが、高効率エンジンの技術をこれまで磨いてきた日本メーカーの技術力は将来的にも残るはずです。こういったエンジニアリングの凄さが垣間見えるところも、軽自動車の魅力のひとつといえるでしょう。
▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「軽自動車」を探す
※この記事は、2023年2月時点での情報で執筆しています。
