スズキ アルトは、ダイハツのミラシリーズとともに、日本の軽自動車をけん引してきたベーシックカーの代表格。シンプルなデザインと機能性の高さ、それに充実した安全装備を兼ね備えた8代目アルトの魅力について探っていきます。
【サマリー】エコと安全にこだわった軽自動車のスタンダードモデル
1979年5月に初代モデルが発売されて以来、軽自動車のスタンダードとして多くのユーザーに愛されてきたモデルがスズキ アルト。今日まで40年以上にわたって生産され、国内累計販売台数は実に524万台以上。名実ともに日本の軽自動車を代表する存在です。
旧型となる8代目は、2014年12月に登場しました。新開発プラットフォームの採用による軽量化で低燃費を実現。先進安全技術の搭載と併せて、基本性能の向上を図ったモデルです。
【外観スタイル】シンプルなフォルムに目力のあるフロントマスク
基本的にシンプルなプロポーションで、全高を低くすることで流れるようなルーフラインを実現しています。目力を感じさせるヘッドライト周りのデザインが印象的で、スポーツモデルのアルトワークスではクロームの縁取りが施されています。
【インテリア】シンプルで機能的な室内空間
インストルメントパネルは、広さを感じさせる横基調のレイアウト。各パーツをシンプルに配置することで直感的な操作ができます。
シート表皮は、前期型ではライトブルーに白いパイピング、2018年以降の後期型ではブルーに白いパイピングをあしらったもの。デザイン性と機能性を両立させた室内空間が特徴です。
【走り・燃費】燃費性能と動力性能のツートップ
2WD車のWLTCモード燃費は、軽自動車トップとなる25.8km/L。一方、軽自動車最強のエンジンを搭載するスポーツモデルがアルトワークス。多様なニーズに対応しています。
予防安全技術が充実
様々な予防安全技術を搭載した「スズキ セーフティ サポート」をはじめ、万一の衝突被害を軽減する技術など、運転をサポートする技術を多数搭載しています。
【グレード構成】3種類のグレード+スポーツモデルの2本柱
アルトのグレードは基本的に「F」「L」「S」の3種類で、それぞれに2WD/4WDが用意されています。ベーシックグレードの「F」では、トランスミッションが5 MTおよび5 MTをベースに変速を自動化した5AGSの2種類となるのが特徴。価格は両者同一です。
「L」ではエネチャージやアイドリングストップなどが装備され、トランスミッションがCVTになるのが大きな違いです。最上級モデルの「S」になると、スズキ セーフティ サポートを標準装備。さらにアップグレードパッケージ装着車ではよりスタイリッシュな内外装となり、快適装備が充実します。
スポーツモデルのアルトワークスでは、2WD/4WDの5速MT車、4WDの5AGS車の計3種類が設定されます。
【マイナーチェンジ&改良一覧】外観はそのままに安全装備を充実
2014年12月 新プラットフォームを採用してフルモデルチェンジ
8代目のスズキ アルトは2014年12月22日に発売されました。当初のラインナップは、「F」「L」「S」「X」の乗用モデルと軽ボンネットバンの商用モデル「VP」を加えた5種類でした。「F」と「VP」のトランスミッションは5速MTと5AGS、それ以外のモデルにはCVTを設定。「VP」の5速MT車を除くすべてのモデルで4WDが選択できました。
2015年3月11日には吸気VVTターボエンジンにパドルシフト付5AGSを組み合わせたスポーツグレードの「アルト ターボRS」が登場。同年12月24日には、専用開発の5速MTをはじめ、エンジンや足回りに専用チューニングを施したスポーツモデルの「アルト ワークス」が発売されます。
2016年12月13日には、アルトの国内累計販売台数500万台達成を記念し、「L」と「S」専用の3色の特別色が設定されました。
2018年12月 マイナーチェンジで安全装備が充実
2018年12月13日には、安全装備の拡充をはじめとする仕様変更が行われました。
予防安全技術である「スズキ セーフティ サポート」は、当初からのレーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)が、レーザーレーダーに単眼カメラを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートに進化。従来の誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナルに加えて、新たに車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストが搭載されています。さらにリアバンパーに内蔵された4カ所の超音波センサーにより、後退時の衝突回避や被害軽減を図る後退時ブレーキサポートと後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーを搭載。安全装備の拡充が図られました。
また、アルトでは内装色の変更とディスチャージヘッドランプのオプション設定、アルト ワークスでは、5AGS車への安全装備拡充に加え、ボディカラーに新色の「ブリスクブルーメタリック」が設定されました。
2019年6月13日には、初代モデルの誕生40年記念となる特別仕様車の「40周年記念特別仕様車 Lリミテッド」を設定しました。
2020年10月14日には仕様変更を実施。最上級グレードの「X」が廃止され、ボディカラーに「フェニックスレッドパールメタリック」が追加されました。また、「L」には電動格納式カラードドアミラー、「S」にはフルオートエアコンが追加され、装備の充実が図られました。
【8代目アルトのおすすめモデル#1】最終モデルのアルト S
2021年12月に9代目へとフルモデルチェンジしたアルト。2014年12月に発売された8代目モデルは、生産終了までの7年間で外観が基本的に変わらないため、年式による古さを感じさせません。
おすすめは2018年12月以降の「スズキ セーフティ サポート」装備車。マイナーチェンジで安全装備が充実したのがその理由です。
グレードでは、フル装備となる最上級グレードの「X」が本命。ただ、2020年10月の一部仕様変更の際に廃止されたため流通量は少なめ。高年式で狙うなら、フルオートエアコンが追加された2020年10月以降のアルト S アップグレードパッケージ装着車。さらにバックアイカメラ装着車であれば、装備内容に不足はありません。
【アルトのおすすめモデル#2】アルト ワークスの5MT車
軽自動車のスポーツモデルとして、’80年代から’90年代にかけて大人気となったアルト ワークス。2015年12月に5代目モデルとして復活したアルト ワークスは、最大トルクを増強させたターボエンジンと専用開発の5速MTにより、走りの愉しさを堪能できます。
インテリアでは専用開発されたレカロ製のスポーツシートが贅沢に用いられていて、高いホールド性とロングドライブ時の快適性を両立しています。
駆動方式は2WDと4WDの2種類で、4WDではオートマ限定免許でも乗れる5AGS仕様も設定されます。
とはいえ、おすすめは5MT車。軽自動車でスポーツドライビングが楽しめる唯一無二のモデルなので、将来的に貴重なモデルになる可能性もあります。
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【まとめ】古さを感じさせないデザインが魅力
登場以来、基本デザインはそのままに安全装備を充実させたアルトは、年式による古さを感じさせないデザインと安心感の高さが魅力です。
徹底的な軽量化により650kgという驚異的な軽さを実現。そして、約15年ぶりにワークスが復活するなど、スライドドアの軽ハイトワゴンが全盛の中で、様々な話題を振りまきました。
軽ハイトワゴンでは味わえない楽しさと便利さが欲しい人にはぜひとも注目してもらいたい1台です。