プロが選ぶ「カッコいいコンパクトカー」3つのスタイル&おすすめ9車種

クルマを選ぶ テーマ別特集

街乗りに便利なコンパクトカー。かつてはハッチバックスタイルばかりでしたが、SUVスタイルや、ミニバンのようにスライドドアを備えたモデルも増えています。その中からカッコいいコンパクトカーを紹介します。

SUVやミニバン人気がコンパクトカーを変えた!?

最近のSUV人気を受けて、コンパクトカークラスにもSUVスタイルのニューモデルが登場。またミニバンの使い勝手の良さを知ったユーザーが増えたことで、コンパクトだけど天井が高くて室内が広く、後席がスライドドアになったハイト系ワゴンも車種が増えました。

かつてのコンパクトハッチバック=初心者という常識はもはや通用せず、ボディバリエーションが増えたこともあり、初心者からベテランまで、幅広い層がさまざまな用途で楽しめるようになっています。

コンパクトでもパワートレインのバリエーションは豊富

コンパクトカーと言うと多くの人はボディも搭載エンジンも小さなクルマを想像するでしょう。一般的に全長4.2m前後、全幅1700mm以下で、軽自動車よりは大きなクルマを指します。

しかし最近ではヨーロッパの規格に合わせて全幅が1700mmを超えるコンパクトカーも珍しくなくなりました。

エンジンも1L以下のリッターカーから、2Lクラスのエンジンを積むもの、ビッグトルクなディーゼルエンジンを積むものなど、豊富なバリエーションが用意されています。

また街乗り中心となるコンパクトカーは、信号等によるストップ&ゴーが多くなるため、ガソリン車などでは燃費があまり稼げなかったのですが、最近はトヨタアクアのようなハイブリッド専用車を筆頭に、ハイブリッドカーや電気自動車などの電動車も増えています。

ハッチバック、SUV、ハイト系のボディ形状別のカッコいいコンパクトカー

カッコいいコンパクトカーとなると、やはりスタイルを大きく左右するボディ形状によって、それぞれ魅力が異なります。そこで今回は王道のハッチバックスタイルとSUVスタイル、ハイト系スタイルの3タイプに分け、それぞれのカッコいいコンパクトカーを取り上げたいと思います。

『王道のハッチバックスタイル』

かつて車内の広さを競う時代もあったのですが、SUVスタイルやハイト系スタイルが登場すると、物理的にそれらより広くできないハッチバックは、逆に「スポーティ」など新たなデザイン軸を模索。その結果、それぞれの個性がしっかりと反映されたカッコいいモデルが登場しています。

『人気のSUVスタイル』

人気の高いSUVですが、これだけSUVが巷にあふれている中で、単純にサイズだけで選ばれるわけではありません。「カッコいいSUVで、しかもコンパクト」という優先順位の方がほとんどでしょう。そのためコンパクトカーならではのSUVスタイルが追求されています。

『利便性も高いハイト系スタイル』

ハイト系もSUV同様です。単にミニバンの縮小版というだけではそう簡単には売れないのです。また全長や全幅に対して全高が高くなりますが、その際に頭でっかちでふらふらしそうなスタイルでは、誰からも手を出してもらえないでしょう。ドッシリとした安定感のあるスタイルであることが必須と言えます。

コンパクトカーのカッコいいは3通りある

ここからはおすすめのカッコいいコンパクトカーを、ハッチバックスタイル・SUVスタイル・ハイト系スタイルの3つに分けて紹介します。
王道だけど従来とはひと味もふた味も違うハッチバックは新鮮味があるでしょうし、たとえコンパクトサイズであっても力強さのあるSUVスタイルも魅力があります。ハイト系スタイルはプチミニバンと言いたくなるような迫力あるデザインが、これまでのコンパクトカーにない魅力です。どれにするか、大いに悩んでみてください。

王道のハッチバックスタイル BEST3

トランク部分のない、ハッチバックスタイルをどのように捉えるかで、デザインの方向性は異なります。それをとことん追求することで各車の個性となるのです。選んだ3台はいずれも従来のコンパクトハッチバックにはない個性の光を放っていると思います。

第1位「トヨタ ヤリス」軽快な走りをイメージさせる抑揚の効いたフォルム

●139.5〜252.2万円 ●全長3940mm / 全幅1695mm / 全高1500mm

クルマの中心を四隅のタイヤが引っ張っているような起伏のある造形が特徴的。真正面から見るとキャビンが内側に引っ込んでいます。またリアもかなり寝たフォルムです

コンパクトカーらしいキビキビとした軽快な走りが追求されたヤリス。それを表すようにフェンダー部分を膨らませ、キャビン部分を必要最低限に抑えてコンパクトに。まるでウサギなどの小動物が一気に、素早くダッシュしそうなデザインなのが魅力です。

エンジンは1Lと1.5L、それに1.5L+モーターのハイブリッドが用意されています。2WDと4WDがあるほか、1.5L車には6速MTも用意されています(他はCVT、ハイブリッドは電気式無段変速機)。

第2位「マツダ2」国産コンパクトカーにプレミアム感を持ち込んだ一台

●145.915〜245.85万円 ●全長4065mm / 全幅1695mm / 全高1500mm(2WD)

写真は2020年5月に追加された新色のポリメタルグレーメタリック。美しいラインを強調してエレガントさを表現するために、独特のボディカラーがいくつも用意されています

かつて、比較的安価なコンパクトカーは質感も“それなり”なのが当たり前でした。そこに“小さくてもプレミアム感”という概念を取り入れたのが、マツダ2と言えるでしょう。いたずらに室内空間の広さを競わず、エクステリアではエレガントさが追求され、インテリアには高級感のある本革シートも用意されました。

エンジンは2種類の1.5Lガソリンと、2種類の1.5Lディーゼルの計4種類。2WD/4WDがあり、6速ATまたは6速MTが用意されています。

余計な装飾を廃したシンプルなインパネデザインや、本革シートをはじめ各部の高い質感によって、インテリアもエレガント

第3位「ホンダ Honda e」ちょっと先の未来へ優しく導いてくれる電気自動車

●451.0〜495.0万円 ●全長3895mm / 全幅1750mm / 全高1510mm


どことなくロボットのような印象も与えるシンプルなデザイン。カッコかわいい、といったところでしょうか。サイドミラーの代わりにカメラが備わり、それがかわいい耳にも見えます

電気自動車Honda eのデザインはかなり個性的。シンプルでモダン、さらに懐かしさも感じられるデザインです。5つの液晶パネルを連ねて全面パネルとした、こちらもシンプルなインテリアとともに、電気自動車時代という未来へ導いているかのようです。

後部にモーターを搭載し、後輪を駆動させるRR。標準モデルとスポーティモデルがあり、1回の充電での航続可能距離は標準モデルが283km、スポーティモデルが259km。現状の電気自動車は街乗り中心が最も適しているという考え方から生まれた次世代の乗り物です。


全面パネルに見えるインテリアは、デザインのためだけでなく、ゲームを楽しめるなど車内での新しい過ごし方を提案。左右には従来のドアミラーの代わりにカメラが車外映像を映します

人気のSUVスタイル BEST3

選んだ基準はまず小さくてもSUVの力強さを表現するため、まず4輪がしっかり地面を掴むように、フェンダー周りを強調していること。さらに街乗り中心となることを想定し、街中に似合うことも意識したデザインか、あえて無骨さを強調しているモデルを選びました。

第1位「トヨタ ヤリスクロス」ヤリスの凝縮感に、SUVらしい力強さが備わった

●179.8〜281.5万円 ●全長4180mm / 全幅1765mm / 全高1590mm

フロントに厚みが出るSUVでは大きなフロントグリルを採用する車もありますが、ヤリスクロスはあえてシャープな顔つきにしたことで、街並みに映えるシティ派SUVという印象を与えます

「ヤリス」シリーズのSUVとして登場しただけに、ハッチバックのヤリスが持つ凝縮感に、SUVらしい力強さが加えられたヤリスクロス。具体的には張り出しているフェンダー周りをブラック樹脂で覆い、グレードによってはヤリスより大径の18インチのタイヤ&ホイールを履いて、大地を踏みしめるパワフルさを演出しています。

1.5Lエンジンと1.5L+モーターのハイブリッドシステムが用意され、それぞれに2WDと4WDが設定されています。トランスミッションは1.5LがCVT、ハイブリッドモデルは電気式無段変速機です。

第2位「スズキ ジムニーシエラ」タフで無骨なコンパクトオフローダーの王者

●179.3〜208.45万円 ●全長3550mm / 全幅1645mm / 全高1730mm

軽自動車のジムニーとほぼ同じデザインですが、軽自動車規格に収まる必要のないジムニーシエラはフェンダーを拡幅。それによって力強さが増しています

コンパクトSUVは街乗りが中心ということもあり、街中に映えるようなデザインが多いのですが、ジムニーシエラは極太な無骨派。SUVというより、昔ならクロカンという言葉がピッタリです。実際本格的な悪路走破性が与えられているのですが、かえってスクエアで無骨なスタイルは街中ではカッコいいと思います。

エンジンは1.5Lガソリン。これに4速ATまたは5速MTが組み合わされます。伝統のラダーフレーム構造やFR構造、副変速機を備えたパートタイム式4WDのみなど、ウンチクがたっぷりあるところもまた魅力です。

第3位「トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー」現在のSUVスタイルの王道を行く

●170.7〜232.8万円(トヨタライズ) ●全長3995mm / 全幅1695mm / 全高1620mm(両車共通)

トヨタライズ。下のダイハツロッキーと中身の同じ、いわゆる兄弟車です。フロントグリルが下に向かって広がる台形をしている点がロッキーとの違いです

大きなフロントグリルに張り出したフェンダー、荷物をたっぷりと積めそうなほぼ垂直に落ちるリアゲート。トヨタ ライズとその兄弟車であるダイハツ ロッキーは、そんな現在のSUVの王道フォルムが与えられました。普段の街並みから休日のアウトドアシーンまでマッチする、カッコいいデザインとなりました。

パワートレインは1Lターボエンジン×CVTと1.2Lガソリンエンジン×CVT、それに1.2L+モーターのハイブリッドの3種類。ハイブリッドシステムはエンジンが主に発電用で、基本的にモーターで走ります。

ダイハツ ロッキー。パキッとハッキリとした線や面で構成することで、力強さをアピールしています

利便性も高いハイト系スタイル BEST3

コンパクトサイズでも安定感のあるフォルムであることは必須条件。それに加えて、迫力のあるフロントグリルを備えた3台を選びました。いずれもプチミニバンと呼んでおかしくない、威風堂々としたフロントグリルとフォルムが魅力です。

第1位「スズキ ソリオバンディット」二段構えのライトなど押し出し感のあるプチミニバン

●200.64〜213.18万円 ●全長3790mm / 全幅1645mm / 全高1745mm

フロントマスクは厚みがあり、深い造形で威圧感もあります。またフロントフェンダーを強調しながらボディサイドをシャープに流れるラインが躍動感や力強さを演出しています

ソリオのスポーティバージョンであるソリオバンディットだけに、ソリオよりスポーティなデザインになっています。中でもフロントグリルはシルバーパーツが煌めく台形状で、ヘッドライトとポジショニングライトが2段に分けられ、スポーティ感と押し出し感が演出されています。

パワートレインは1.2Lエンジンと、同エンジンにISG(モーター機能付き発電機)とバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムの2種類。どちらもCVTが組み合わされ、2WDと4WDが用意されています。

第2位「トヨタ ルーミーカスタム/ダイハツ トールカスタム」ライバルに負けない押し出し感のあるフロントグリル

●191.4〜209万円(トヨタルーミーカスタム) ●全長3705mm / 全幅1670mm / 全高1735mm(両車共通)

トヨタルーミーカスタム。太い横バーが大きな面積を占めるため、コンパクトながらワイド感のあるフロントマスクです。ハイビームとロービームは上下2段に分けられて配置されています

ライバルのスズキ ソリオ/ソリオバンディット同様、ドッシリとしたプチミニバンフォルムを備えているトヨタ ルーミーと、その兄弟車ダイハツ トール。ソリオにバンディットがあるように、ルーミーやトールにもカスタムモデルが用意されています。ルーミーカスタム/トールカスタムは、フロントマスクのほとんどを力強く横に走るバーが覆い、まるでLクラスミニバンのような迫力があり、コンパクトカーとしては新鮮です。

エンジンは1Lと1Lターボ。これにCVTが組み合わされます。また2WDと4WDが用意されています。

ダイハツ トールカスタム。基本的にルーミーカスタムとデザインは同じです

第3位「ホンダ フリード+クロスター」SUVテイストという今どきで、他にないデザインが魅力

●240.24〜304.04万円 ●全長4295mm / 全幅1695mm / 全高1710mm(2WD)

他のフリード+とは異なるフロントグリルが与えられたほか、バンパーの下部にLEDフォグライトが備わります

コンパクトミニバンのフリードから3列目シートを取り払い、使い勝手のよいラゲッジとしたのがフリード+。中でもルーフレールやアンダーカバーなどSUVテイストが盛り込まれたクロススターは、フリードの親しみやすいデザインに、力強さが加わった他にはないハイト系デザインで、カッコ良くまとめられています。

パワートレインは1.5Lエンジン×CVTと1.5L+モーターに7速DCT(2ペダルMT)が組み合わされたハイブリッドの2種類。どちらも2WD/4WDが選べます。

燃費の数値にあまり振り回されずに選ぼう

ボディの小さいコンパクトカーとなれば、燃費に期待したくなるものでしょう。けれどあまり燃費の数値を比べて選ばなくてもいいのではないでしょうか。

現在は18km/L(WLTCモード)前後が普通で、より大きなSUVやセダンより燃費がいいのですから。そもそも燃費はルートや走り方によっても変わります。それでも気になるようであれば、同じ車種でも大抵ハイブリッドシステムを搭載したグレードが用意されていますから、そちらを選ぶようにしてはいかがでしょうか。

あなたなりのカッコいいフォルムを選ぼう

ひと昔前と比べてボディバリエーションが豊富になったコンパクトカー。SUVテイストが好みの人も、ミニバンのような押し出し感の好きな人も、コンパクトカーから選べるようになりました。あなたなりのカッコいいコンパクトカーを探してみてください。

▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「コンパクト・ハッチバック」を探す

「カープレミア」で愛車を探そう!

「カープレミア」は提携している全国の中古車販売店から自分に合ったクルマを見つけることができるサイトです。車種やメーカーだけでなく、月々の予算からも探すことができます。

「カープレミアディーラー」は厳選された優良販売店

カープレミアに掲載の中古車販売店は、東証プライム上場のプレミアグループが提携している全国の厳選された優良な販売店です。

オートローンやカーリースのファイナンスサービスの提供を始め、買った後も安心できるアフター保証も取り揃えています。支払いや維持費が心配でも、柔軟に対応してくれるので安心して車を購入できます。

「カープレミアクレジット」なら自分に合った支払いプランが選べる

「カープレミア」のオートクレジットは、新車・中古車問わず、分割払い、ボーナス併用払いや一部繰上返済などの豊富な支払いプランを用意しています。さらに故障保証に加入すれば無料で修理対応が可能です。

「カープレミア故障保証」など充実したアフターサービスで安心のカーライフを

「カープレミア」は購入後のカーライフを支えるサービスも多数提供しています。例えば「カープレミア故障保証」では最長3年、最大437ヵ所の自然故障を修理費0円で対応可能です。わかりやすいシンプルな4プランから、自分にあった最適なプランを選べるので、余分な保証費用がかからず、必要最低限の支出で万が一に備えることができます。

また、365日24時間対応のロードサービスも利用可能で、全国9,500ヵ所の拠点からすぐに駆けつけることができます。そのほか、困ったときの相談役になるコンシェルジュサービスを整えており、安心のカーライフをお過ごしいただけます。

カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる

関連記事

カテゴリ週間ランキング

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!