ミラー の故障・不具合について
目次
POINT
- 輸入車や一部の高級車は補修パーツが単品設定がないためドアミラー本体(ASSY)での交換が必要になることもある
- ドアミラーが格納しなくなる不具合は開閉部アクチュエーターの故障が原因
- ドアミラースイッチの不具合はパーツ交換をしなくても直せるケースもある
- ミラーの不具合は安全に直結するため直ちに修理を行う必要がある。修理は難しくないのでDIYで行えば工賃を節約できる
ドアミラーの不具合は本体(ASSY)交換で対応することが多い
ドアミラーの不具合で最も多いのが、ドアミラー本体(ASSY・アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で交換するパーツ)の故障です。ドアミラー本体(ASSY)に不具合があると、ミラーが格納されなくなったり、鏡面の角度調整ができなくなるといった症状が現れます。
ドアミラーはその名の通り、運転席・助手席ドアの側面上方、Aピラーの根元のあたりに装着された後方確認用のサイドミラーのことです。ドアミラーの構造は折りたたみ式のユニットブラケットに、鏡面ガラスとミラーボディーとの間に鏡面角度調整のための電動アクチュエーターが備わり、それをミラーボディカバーが覆う形になっています。
ドアミラーの不具合の原因は、経年劣化により電動アクチュエーターの樹脂製の駆動ギアの破損や、モーターケースのパッキンの劣化により、内部に水や埃が侵入したことによるモーターの故障などが考えられます。
開閉部アクチュエーターの故障によりドアミラーが格納しない不具合は多い
ドアミラーの構成部品の不具合で多いのが、開閉部のドアミラーアクチュエーターの故障です。開閉部のドアミラーアクチュエーターが故障すると、ドアミラーが格納しなくなります。
ドアミラーアクチュエーターは鏡面ガラスとミラーボディーとの間に組み込まれてドアミラーブラケットにともに装着されます。内部には、上下方向と左右方向の角度調整に使用する駆動モーターが2個備わっており、それぞれのモーターに対応して動くピニオンギアとリングギアがセットになっています。
開閉部ドアミラーアクチュエーターの故障原因は、経年劣化による樹脂製の駆動ギアの破損や、筐体のパッキンが肉痩せしたことにより、密封性を確保できなくなって内部に水や埃が侵入したことによるモーター故障によって起こります。
ドアミラースイッチの不具合は筐体内の基盤や接点を掃除することで解消することがある
車内側にドアミラーの不具合の原因がある場合は、ドアミラースイッチの故障が疑われます。ドアミラースイッチが故障すると、ドアミラーが作動しなくなります。ドアミラースイッチとは、電動ドアミラーを操作するためのスイッチで、ドアトリムやセンターコンソールに配されたクルマが多いようです。
ドアミラースイッチは上面に上下左右を動かすスイッチと、左右ドアミラーの操作切り替えスイッチを備えた箱型の筐体にひとまとめにされており、筐体内部にはボタン操作に反応する基盤と電源ハーネスが備わっています。
ドアミラースイッチの故障は、スイッチ部分にゴミや埃が詰まることによる接触不良と、内部の基板が腐食や断線により通電しなくなることが原因として考えられます。