ブレーキペダルが戻らない 原因を解決する方法
POINT
- ブレーキペダルが戻らなくなる原因はブレーキマスターシリンダーの故障
- ブレーキマスターシリンダーの故障はオーバーホールで修理する
- ブレーキマスターシリンダーの故障時はそのまま運転するのは危険。ロードサービスに連絡し、整備工場に運んでもらう
【原因】ブレーキマスターシリンダーが故障するとブレーキペダルが戻らなくなる
走行中などにブレーキペダルが戻らなくなるのは、ブレーキマスターシリンダーの故障が原因です。
ブレーキマスターシリンダーが故障したまま走り続けると、ブレーキキャリパーに油圧がかかった状態となり、ブレーキパッドがディスクローターへ押しつけられて戻らず、ブレーキの異常加熱によって火災を起こす危険があります。
ブレーキマスターシリンダーとは、ブレーキペダルの踏力をテコの原理とパスカルの原理を利用して油圧に変換・増幅してブレーキキャリパーへ伝達する装置です。
マスターシリンダーの作動の仕組みは、ブレーキペダルを踏むとテンションプッシュロッドを介してプライマリーピストンとブレーキフルードを一緒に押し込み、さらにセカンダリーピストンとブレーキフルードへと力が伝達され、ともに先端まで押し込むことで踏力を油圧に変換・増幅します。
マスターシリンダーで増幅された油圧はブレーキラインを通じて前後のブレーキキャリパーへと伝わり、ブレーキピストンを介してブレーキパッドをディスクローターへと押し付けることでブレーキによる制動力となります。
経年劣化によってプライマリーピストンとセカンダリーピストンを押すテンションロッドが損傷したり、内部にあるカップやオイルシール材からフルード漏れを起こしたりすると、ブレーキキャリパー内のブレーキピストンを押し戻すことができず、ブレーキが効いたままの状態になります。
【解決方法】ブレーキマスターシリンダーの故障はリペアキットを使ってオーバーホールする
ブレーキマスターシリンダーが故障した場合は、内部部品が破損していることから修理に必要なピストン・オイルシール・ダストブーツなどがセットになったリペアキットを使用し、オーバーホールを行います。
輸入車の中にはリペアキットが補修部品として設定していない車種もありますが、その場合はマスターシリンダーをASSY(アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で交換するパーツ)交換するか、適合する社外品を探すか、補修部品として設定がある海外から必要なパーツを個人輸入して、部品の持ち込み修理を受けてくれる整備工場に修理を依頼するかのいずれかの対応を取ることになります。
ブレーキマスターシリンダーが故障すると、ブレーキペダルが戻らなくなるのと同時に、ブレーキ警告灯が点灯してドライバーに異常を知らせます。異常を感じたら直ちに運転を中止してロードサービスに連絡し、積載車で整備工場にクルマを運ぶようにしましょう。
ブレーキの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
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