オイル・グリス漏れ 原因を解決する方法

オイル・グリス漏れのイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • サスペンションからのオイル漏れはショックアブソーバーのシールの劣化が主な原因。オイルが抜けるとクルマの挙動が不安定になるので早めの修理を!
  • グリス漏れは多くの部位で使われるブーツが損傷して内部のグリスがにじみ出ている。そのままだと車検に通らない可能性もある。
  • 修理費は修理内容によって大きく異なる。ブーツ交換のみならそこまで高くならないことも。

サスペンションシールが劣化すると内部のオイルが漏れ出す

走行中に道路から伝わる衝撃を吸収し、タイヤをしっかり路面に接地させるとともに重い車体を支えている足回りには多くの部品が使われています。これらは振動を抑制するためにオイルの力を使っているもの、グリスを使って動きを滑らかにしているものなどが多くあります。

オイル漏れの代表的なものは、ショックアブソーバー(ダンパー)。ショックアブソーバーは、オイルとガスが注入された筒状の構造になっていて、スプリングの動きを吸収する役割を担っています。

中のオイルが漏れ出さないようにシールで塞がれていますが、経年劣化や摩耗によりシールの効果が弱まると内部のオイルが滲み出してくることがあります。

このような状態になるとコーナリング中の挙動が不安定になったり、揺れの収まりが悪くなってきたりします。オイル漏れは徐々に進行することが多いので、気づくことは難しいのですが、新車の時に比べて違和感があったら、整備工場で点検することをおすすめします。

非分解式のサスペンションはASSY(一式)交換に。平均すると修理費用は工賃込みで4万円前後になります。

グリス漏れはブーツが破れている可能性大

車輪を支えるサスペンションアームやスタビライザーリンク、ドライブシャフトなどの部位にはグリスが注入されたゴム製のブーツが使われています。ブーツは走行中常に振動が加わっていて、その動きで亀裂などが入ると中のグリスが漏れ出すことがあります。

ブーツが破れてグリスが漏れていると車検に通らないだけでなく、それぞれの部位がきちんと仕事ができなくなります。ゴム製のブーツは経年劣化するため、消耗品と考えるべき。異常が見つかったら早めに修理してください。

修理費用は不具合の状態により大きく変わります。たとえばドライブシャフトをASSY交換する場合は平均すると部品と工賃で7万5000円前後かかりますが、ドライブシャフトブーツの交換だけなら部品代と工賃で平均2万円前後になります。

足回りの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
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柴 健太郎

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※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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