パワーウィンドウ の故障・不具合一覧

パワーウィンドウ の故障・不具合の一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。 

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

パワーウィンドウ の故障・不具合について

パワーウィンドウのイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ワイヤーハーネスの不具合が発生したら整備工場にて点検整備を行い、必要に応じて修理や一式(ASSY)交換を行う
  • パワーウィンドウレギュレーターは、リンクや取り付け基部のボルトの緩みが原因となることが多い
  • パワーウィンドウモーターの故障は、モーター本体を取り外して電装専門業者にオーバーホールを依頼するか新品に一式(ASSY)交換する
  • パワーウインドウマスタースイッチは、内部基板や電源カプラーの清掃で症状が改善されることが多い
  • 劣化したガラスランを放置するとドア内部に雨水が侵入し、パワーウィンドウレギュレーターやパワーウィンドウモーターの故障原因となる
  • パワーウィンドウの故障は、簡単な工具と交換パーツさえあれば比較的簡単に修理ができる。

パワーウィンドウの不具合で最も多いのがワイヤーハーネスの故障

パワーウィンドウの不具合で最も多いのが、電源供給や信号通信用のワイヤーハーネスの故障です。ワイヤーハーネスの配線部分が断線したり、電源接続部分のコネクターに接触不良があるとパワーウィンドウが動かなくなります。

パワーウィンドウレギュレーターはリンク部分が故障するとガラスの開閉に支障が出る

パワーウィンドウレギュレーターの故障も、パワーウィンドウの不具合の中では定番ともいえるよくあるトラブルです。パワーウィンドウレギュレーターとは、サイドウィンドウを開閉するためにドアに内蔵された機器のことです。

パワーウィンドウレギュレーターが故障すると「ガガガガ」あるいは「キー」という異音が発生し、動作が重くなったり、途中で止まったりするという症状が現れ、最終的には、まったく動かなくなります。

パワーウィンドウレギュレーターは、複数のアームと本体のロッドを組み合わせた複雑な形状をしており、アームの接続部にはリンクを備えます。このリンク部分が壊れるとパワーウインドウは作動不良を起こします。

パワーウィンドウを動かすためのパワーウィンドウモーターの故障は要注意

パワーウィンドウレギュレーターを駆動させる、パワーウィンドウモーターの故障にも注意が必要です。

パワーウィンドウモーターが故障すると、異音が発生したり、動作が重くなったり、開閉途中で止まる、ないしは途中で開閉動作が反転するといった症状が現れ、最終的には、まったく動かなくなります。

パワーウィンドモーターはモーター本体にドアガラス位置・移動方向検出用のパルスセンサーユニットが組み合わされた複雑な形状をしており、ユニットの内部にはガラス駆動用のリングギアやプレートが内蔵されています。パワーウィンドウの開閉を繰り返しているうちにガラス開閉時の過負荷が原因となって故障することがあります。

この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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