ディスプレイ異常(映像、タッチパネル) 原因を解決する方法
POINT
- ディスプレイ異常(映像やタッチパネル)は、モニター本体、各部ハーネスやバックカメラ、マルチナビゲーション、DVDナビゲーションなどの不具合が主な原因
- 各部ハーネスの不具合は、機器の接続部分のコネクターやカプラー、配線の断線などが原因となることが多い。その場合は故障箇所を新品パーツに交換
- バックカメラ本体の故障が原因の場合は、分解修理ができないため新品のCCDカメラにつけ替える
- カーナビの故障が原因の場合はメーカー修理となり、故障した機器やパーツの交換、もしくは本体(一式)交換
【原因】ディスプレイ異常(映像やタッチパネル)の不具合の原因は?
映像やタッチパネルなどのディスプレイ異常が発生した場合は、モニター本体、各部ハーネス、バックカメラ、マルチナビゲーションユニット、DVDナビゲーションなどの不具合が主な原因となります。
ハーネス(ワイヤーハーネス)は、機器の動力となる電力と、機器の制御を行う電気信号を伝えるための配線と端子やコネクターによる集合体のことを言います。
バックカメラは、車庫入れなどで後方を確認するためのもので、シフトノブをリバースに入れるとモニターと連動して死角となる後方の様子を映します。バックカメラは四角い小さな筐体の中にCCDカメラが入っており、配線もしくは無線でインパネに設置されたモニター(カーナビのモニターと共用する製品もあります)に接続されます。配線や電源取り出しの都合からトランクやテールゲートに取りつけることが多いようです。
マルチナビゲーションユニットは、高級車に採用例の多い多機能カーナビのことで、カーナビ、オーディオ、エアコン操作を行う統合的なシステムのことです。マルチナビゲーションユニットの設置場所は、ダッシュボード中央にビルドインされることが多く、市販のカーナビと違って車種ごとにインテリアに合わせた形状となっており、モニターを中心として化粧パネルの上にカーナビや各種操作スイッチが並びます。市販のHDDカーナビやメモリーナビと内部構造は大きく変わりませんが、カーナビに加えてオーディオやエアコンの操作系も内蔵されています。
DVDナビゲーションは、地図データにDVDを使用するカーナビで、CDナビに比べて7倍の記録容量を誇りますが、近年ではより高性能なHDナビやメモリーナビが主流となっています。DVDナビゲーションにはインパネのオーディオスペースに合わせて、モニター別体式もしくは折りたたみモニターを採用した1DINタイプとモニター本体一体式の2DINタイプがあります。
【解決方法】ワイヤーハーネスやバックカメラは故障箇所を新品パーツで交換、カーナビはASSY交換になることも
映像やタッチパネルといったディスプレイの異常が、ワイヤーハーネスの不具合に原因がありそうな場合は、まずはコネクターや端子の接続を確認して、配線の緩みや接触不良が起きていないかを確認します。コネクターや端子に異常がなければハーネスの断線が疑われます。その場合はハーネスの断線部分を特定して修理することも可能ですが、新品のハーネスに取り替えてしまったほうが手間も時間もかかりません。
ハーネスに問題がない場合はモニター本体の故障の可能性もあります。その場合はメーカー修理となりますが、故障状況によっては本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で一式交換するパーツ)交換することもあります。
バックカメラの不具合が原因の場合は、カメラ本体は分解修理ができないため、新品のカメラに交換することになります。
マルチナビゲーションユニットの不具合の場合はメーカー修理となり、HDDや液晶モニター、タッチパネル、エアコンやオーディオなどの故障した機器やパーツを新品に交換することで修理を行いますが、故障状況によってはシステム全体を本体(ASSY)交換することもあります。
DVDナビゲーションの不具合もマルチナビゲーションユニットにほぼ準ずる対応方法になりますが、CD/DVDドライブの読み取り不良の場合は、ピックアップレンズの汚れや曇りをクリーニングディスクで清掃することで不具合が解消する場合もあります。
(山崎 龍)
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