各部アンテナの故障の症状・原因・修理内容

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

各部アンテナの故障とは?

各部アンテナとは、ラジオ受信用、テレビ受信用、カーナビ用のGPSアンテナのことを指し、それぞれの機器に対応して電波を受信するための装置のことをここでは指します。各部アンテナに不具合があると、ラジオを受信しない、テレビの映りが悪くなる、カーナビが自車位置を正しく表示できずに動かなくなるなどの症状が生じます。 ラジオ受信用とテレビ受信用アンテナには、棒状のロッドアンテナ(伸縮式のものが多くロッドの中にはアンテナ線が通っています)、フロントガラスやリアガラスに貼り付けるフィルムアンテナ、ルーフ後端に取り付ける魚のヒレ型をしたシャークフィンアンテナ(アンテナ線の代わりに受信部分に基板が用いられています)があり、Aピラーやフェンダー、ルーフに装備されます。 カーナビ用のGPSアンテナは、人工衛星を利用した位置検出システム(GPS)の電波を受信するためのパッシブアンテナのことで、2×2cmほどの小さな箱にカーナビのGPS端子に接続するケーブルが伸びており、一般的にはダッシュボードの助手席側に設置します。 各部アンテナの寿命は長く、事故などで破損しなければ、一般的な使用環境では10年・10万km程度では不具合が発生しないようです。

各部アンテナの故障の原因

アンテナの不具合でもっとも多いのは事故による破損です。 立体駐車場に入れる際にロッドアンテナをしまい忘れたり、高架をくぐる際にアンテナを接触させて破損してしまうと、受信感度が落ちてラジオやテレビにノイズが入ったり、受信できなくなったりします。 GPSアンテナが原因でカーナビが読み込み不良を起こした場合は、GPSアンテナに内蔵されたボタン電池の消耗が疑われます。

各部アンテナの故障の修理内容と費用相場

ラジオ受信用とテレビ受信用アンテナを破損した場合は、新品に本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で一式交換するパーツ)交換することで対応します。 GPSアンテナのボタン電池切れは、電池交換で機能が回復しますが、ボタン電池を基板にはんだ付けして取り付けている製品も少なくなく、交換が難しい場合は新品のGPSアンテナに本体交換で対応することになります。 (山崎 龍)

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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