ナビゲーション案内異常(表示、読み込み) 原因を解決する方法
POINT
- ナビゲーション案内異常(表示、読み込み)はDVDナビゲーション本体、ナビ通信モジュール、GPSアンテナの不具合などが主な原因となる
- DVDナビゲーション本体に原因がある場合はメーカー修理、ナビ通信モジュールの不具合はメーカー修理となる
- GPSアンテナの不具合は内蔵されたボタン電池の消耗が原因。ボタン電池の交換もしくはアンテナの本体(ASSY)交換で修理する
【原因】ナビゲーションの案内異常(表示、読み込み)の原因は?
表示や読み込み不良などのナビゲーションの案内異常は、DVDナビゲーション本体、ナビ通信モジュール、GPSアンテナの不具合などが主な原因となります。
DVDナビゲーションとは、CDに比べて7倍の記録容量を持つDVDを地図データに利用したカーナビシステムです。現在主流のメモリーやHDDを使ったものよりも1世代前のカーナビとなりますが、中古車などでは依然として装着例の多い製品となります。DVDナビゲーションは、インパネのオーディオスペースに装着され、ディスプレイ別体式もしくは折りたたみモニターを採用した1DINタイプとモニター本体一体式の2DINタイプなどがあります。
ナビ通信モジュールとは、渋滞回避を反映した経路をカーナビに表示させるため、通信回線を利用してリアルタイムで渋滞情報を伝えるデータ通信機器です。ナビ通信モジュールには渋滞回避以外にも利点があり、わざわざSDカードにダウンロードすることなく地図データがデータ通信で更新できることが大きな特徴になっています。なお、ナビ通信モジュールを使用するためには別売りの専用USB接続ケーブルが必要となります。
GPSアンテナとは、人工衛星を利用した位置検出システム(GPS)の電波を受信するためのパッシブアンテナのことでカーナビに接続して使用します。一般的にはダッシュボードの助手席側に設置し、その外見は2×2cmほどの小さな箱にカーナビのGPS端子に接続するケーブルが伸びており、その内部にはアンテナと受信信号を増幅するLNAを内蔵した基板、そしてボタン電池が入っています。
【解決方法】DVDナビの不具合は故障も検討、ナビ通信モジュールはメーカー修理、GPSアンテナは内蔵電池の交換で修理
DVDナビゲーションが表示や読み込み不良を起こした場合は、カーナビ本体を車両から取り外し、製造メーカー(メーカーオプションのカーナビの場合はディーラー)に修理を依頼することになります。しかし、DVDナビは工場出荷から時間が経過しており、補修部品の保管期間が終了してパーツの欠品から修復ができないケースも有り、性能的にも現在主流のHDDナビやメモリーナビに比べて見劣りするため、故障した場合はカーナビを買い替えた方が良いかもしれません。
ナビ通信モジュールが不具合の原因であると疑われる場合は、まずは本体を再起動して症状が改善されるかを確認します。カーナビを再起動しても変化がない場合は、通信機器の不具合により、表示や読み込み不良を起こしている可能性が高いことから、メーカーに点検修理を依頼することになります。ナビ通信モジュールの故障が明らかとなった場合は、部品代と工賃を合わせた修理代はおおむね13万円以上となります。
GPSアンテナが原因で表示や読み込み不良を起こしている場合は、GPSアンテナに内蔵されたボタン電池の消耗が疑われます。GPSアンテナのボタン電池切れは、電池交換で機能が回復しますが、ボタン電池を基板に、はんだ付けして取り付けている製品も少なくなく、交換が難しい場合は新品のGPSアンテナに本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態)交換で対応することになります。
(山崎 龍)
ナビ・オーディオの不具合は重大事故の要因にも!?
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