シフトポジションセンサーの故障の症状・原因・修理内容

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記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

シフトポジションセンサーの故障とは?

シフトポジションセンサーとは、AT車のトランスミッションが現在どのギアに入っているのかを検知し、インジケーターに伝えるセンサーのことです。シフトポジションセンサーに不具合があると、シフトがPポジションから抜けなくなることがあります。 DレンジやRレンジに入れたままエンジンを切った状態で、スタータースイッチを押して(キーを回して)エンジンを再始動しようとしてもエンジンがかからないのは、シフトポジションセンサーのセーフ機能が働いているためです。 シフトポジションセンサーはトランスミッション本体の上部に装着されていることが多く、その形状は車種によっても異なりますが、円盤型もしくは半円型をしたプラスチック製のケースの内側に回転軸が備わり、ケースからは車両のECUに電気信号を伝えるハーネスが延びています。 シフトポジションセンサーはかつては回転スライド接点を利用した機械式が使用されていましたが、接点の消耗のない無接点式を経て、現在ではホール素子を利用した磁気センサー式が主流となっています。 シフトポジションセンサーの寿命をメーカーはとくに設定していませんが、一般的な使用環境では10年・10万km程度では不具合が発生しないようです。

シフトポジションセンサーの故障の原因

回転スライド接点を利用した機械式のシフトポジションセンサーは、回転軸が衝撃や摩耗により破損し、正しいシフト位置からズレを起こしたり、シフトがPポジションから抜けなくなります。 無接点式や磁気センサーを利用したシフトポジションセンサーの故障は、配線やセンサーユニットなどの電気系の故障が疑われます。

シフトポジションセンサーの故障の修理内容と費用相場

シフトポジションセンサーが故障した場合は、分解修理が難しく、部品代も2〜5万円程度で済むため、新品を使用して本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で一式交換するパーツ)交換するのが一般的な修理方法です。 (山崎 龍)

費用相場 Case1

トランスミッション修理の交換パーツが「シフトポジションセンサー」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に23,580円の費用が掛かります。

一般パーツ利用 カープレミアパーツ利用
金額

平均:23,580 円

(13,280 円~45,650 円)

平均:19,650 円

(11,070 円~38,040 円)

交換パーツ シフトポジションセンサー

※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。

※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。

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※実際の点検で原因が異なると費用が発生する可能性があります。

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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