シフトPから抜けない 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • AT車のギアポジションを感知してECUに伝えることがシフトポジションセンサーの役割
  • シフトレバーがPレンジから抜けないのはシフトポジションセンサーが主な原因
  • 故障したシフトポジションセンサーはASSY交換で修理する

【原因】シフトポジションセンサーが故障するとPレンジから抜けなくなる

シフトレバーがPレンジから抜けなくなるのは、シフトポジションセンサー(ギアポジションセンサー)の故障が疑われます。

シフトポジションセンサーとは、トランスミッションが現在どのギアに入っているのかを検知し、電気信号としてECU(エンジンコントロールユニット)に伝えるセンサーのことで、トランスミッション本体の上部に装着されていることが多いようです。

シフトポジションセンサーは、かつては回転スライド接点を利用した機械式が使用されていましたが、接点の消耗のない無接点式を経て現在では、ホール素子を利用した磁気センサー式が主流となっています。

AT車の場合、DレンジやRレンジに入れたままエンジンを切った状態で、スタータースイッチを押して(キーを回して)エンジンを再始動しようとしてもエンジンがかからないのは、シフトポジションセンサーのセーフ機能が働いているためです。

通常シフトポジションセンサーがPレンジに入っていることを、ECUが認識しないとエンジンはかからず、クルマを発進させることができないため、シフトポジションセンサーが故障した場合は、ロードサービスなどに連絡して整備工場までクルマを運んでもらう必要があります。

シフトポジションセンサーが故障するとトランスミッション警告灯が点灯することがあり、ドライバーに異常を知らせます。

シフトPから抜けないのイメージ

【解決方法】シフトポジションセンサーの故障はASSY交換で修理する

シフトポジションセンサーが故障した場合は、新品を使用してASSY(一式)交換をする必要があります。

車種によっても異なりますが、シフトポジションセンサーの部品代は2〜5万円ほど、工賃は2〜5万円ほどになるようです。

なお、シフトポジションセンサーの故障以外でもハンドルロックがかかっているとセーフ機構が働いてエンジンがかからず、Pレンジからシフトレバーが抜けなくなります。

その場合は故障ではありませんので、ハンドルロックを解除するとエンジンを始動することができ、シフトレバーをPレンジから動かせるようになります。

シフトロックの不具合の場合は車種により方法は異なりますが、応急的にPレンジから動かす方法もあります。緊急の場合は取扱説明書や販売店に確認しましょう。

(山崎 龍)

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柴 健太郎

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シフトPから抜けない の原因一覧

シフトPから抜けない の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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