燃料給油時、吹き返す 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • 給油時に燃料が吹き返す原因はフューエルタンクのブリーザーパイプの不具合が原因
  • ブリーザーパイプのゴミづまりや変形を起こすと給油ノズルのオートストップが反応しなくなる
  • ブリーザーパイプの清掃
  • 交換で修理対応する

【原因】給油時に燃料が吹き返す原因は?

給油時に燃料が吹き返すのはフューエルタンクの不具合が原因です。

フューエルタンクは、ガソリンや軽油などの燃料を収めるタンクのことで、車体中央から後部のいずれかに設置されるのが一般的です。

かつては燃料が漏れないようにシーム溶接で組み立てられた金属製タンクが主流でしたが、材料技術や成形技術の進化により、現在では軽量化と腐食に強い樹脂製のタンクが主流になっています。

車体下部にある燃料タンクに給油できるように、左右いずれかの車体側面にある給油口からフィラーパイプやロアーパイプを通って燃料タンクに接続されます。

燃料給油時、吹き返すのイメージ

【解決方法】フューエルタンクのブリーザーパイプを修理する

フューエルタンクにはタンク内の空気を抜くために、フィラーパイプと並行してブリーザーパイプが併設されています。

ブリーザーパイプには空気抜きの役割だけでなく、給油量がブリーザーパイプの高さになると空気の代わりに燃料がブリーザーパイプを逆流して吹き返し、それを給油ノズルが検知してガソリンスタンドの給油機が検知して給油を停止する仕組みになっています。

このブリーザーパイプにゴミが詰まったり、何らかの理由で曲がったりすると、給油ノズルがガソリンの吹き返しを検知できずに給油機が動き続け、容量を超えた燃料がタンクに注がれて吹き返しや吹きこぼしが起こります。

ガソリンは燃料の中でも引火性が高く、万が一、吹きこぼれたガソリンがマフラーにかかると熱で火災になる可能性があり、大変危険です。

フュエールタンクが原因で燃料の吹きこぼしが起きる場合には、原因となるブリーザーホースを修理します。

ブリーザーパイプにゴミが詰まっている場合には、燃料タンクを外して詰まったゴミを除去します。

ブリーザーパイプが破損していた場合は新品部品に交換します。

修理代は車種によっても異なりますが、部品代と工賃を合わせて8〜10万円ほどです。

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柴 健太郎

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燃料給油時、吹き返す の原因一覧

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※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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