エンジン の故障・不具合一覧

エンジン の故障・不具合の一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。 

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

エンジン の故障・不具合について

エンジンのイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • 赤色のエンジン警告灯が点灯したら緊急事態。直ちにロードサービスを手配し整備工場に運ぶべき
  • エンジン本体は20万km以上の耐久性があるが、オイル交換や冷却水交換など定期的なメンテを怠ると数万キロでも不具合が発生する可能性がある
  • 多くのエンジン不具合の原因は補機類の故障。24ヶ月点検をきちんと実施していないクルマは要注意
  • エンジンの構造は複雑なので同じような症状でも原因となる部品がたくさんある。ちょっとした症状でも専用の診断機(テスター)を持つディーラーや整備工場で診てもらいたい

緊急性の高いエンジン不具合症状には要注意

エンジンの不具合症状で最も多いのは「警告灯の点灯」です。エンジン警告灯は赤色と黄色(橙色)の2種類があるのですが、赤色の警告灯が点灯した場合は直ちに安全な場所で停止して、自走せずレッカー車などで整備工場へ運ぶべき重大な故障です(黄色の場合は直ちに走行不能となるような故障ではありませんが、なるべく早めに整備工場へ持ち込んだ方が良いでしょう)。

他にも「異音がする」「振動がする」「冷却水が漏れている」「オーバーヒートした」「異臭がする」などは重大なエンジン故障の可能性があります。そのまま放置して走り続けるとエンジン本体にダメージが及んで高額な修理費用が必要となるだけでなく、最悪の場合は走行不能や車両火災など重大な事故に発展する可能性もあります。

これらの症状の場合は同時に赤色のエンジン警告灯が点灯することも多く、直ちにロードサービスなどに連絡して、レッカー車で整備工場へ運ぶことをおすすめします。

日頃のメンテナンス不足が引き起こす不具合、特にエンジンオイル交換は重要

自動車のエンジン本体はエンジンオイル交換、冷却水交換、エアクリーナーエレメント交換といった定期的なメンテナンスを行っていれば、20万km以上の耐久性があります。しかし、日頃のメンテナンスを怠ると数万kmであっても様々な不具合が発生する可能性が高まります。

特にエンジンオイル交換を怠っていると重大な故障を招く場合があります。走行距離が10万kmに満たなくてもオイル漏れ、オイルにじみが起き、エンジン燃焼室内にオイルが混入することでマフラーから白煙が出たり、加速不良やエンストなどの症状が発生します。これらが進行するとエンジン本体の内部部品の損傷や焼き付きを招き、最終的にはエンジン交換となってしまうこともあります。

軽自動車やディーゼルエンジン車などに採用例の多いターボチャージャーもオイル管理が悪いとダメージを受けやすい部品です。こちらもマフラーからの白煙や加速不良、振動などの原因となります。

走行距離が10万km以内のエンジン不具合は補機類の故障による可能性が高い

走行距離が10万kmに満たないクルマのエンジンの不具合は、本体ではなく補機類と呼ばれるエンジンの周辺部品に原因があるケースが大半です。これらの補機類の寿命はエンジン本体よりも短く、10万kmでの交換が目安となっているものも多くあり、中にはそれよりも短いスパンで交換が必要な準消耗品扱いの部品もあります。

通常は車検と同時に行う法定24ヶ月点検などで交換されるべき部品ですが、中古車で購入した場合など整備歴がわからない車の場合は注意が必要です。

寿命が短いパーツの代表例がバッテリーです。バッテリーは3年程度での交換が推奨されています。劣化が進むと電圧が低下し、セルモーターが回らないことでエンジンがかからなくなったり、電子制御部品関連の動作が不安定になり、警告灯点灯などの不具合に繋がります。

点火プラグ、プラグコード、点火コイルといった点火系部品はバッテリーほどではないものの10万kmを迎える前に壊れやすい部品です。点火系パーツの不具合は燃費の悪化や加速不良、加速時の振動、エンストなどの症状に繋がります。

エアクリーナー、スロットルボディ、インテークマニホールドなどの吸気系パーツも、経年劣化によるエア漏れ(二次エア吸い)や、ブローバイガス、EGRなどによる汚れの堆積などで正常な動作ができなくなると、こちらも燃費の悪化、加速不良、エンスト、始動不良などを招きます。

オーバーヒートはもちろん、ヒーターが温まらない、燃費が悪い、キュルキュル異音がするなどの症状で、ラジエター、ラジエターキャップ、ウォーターポンプ、Vベルトなどエンジンの冷却系の部品が関係する不具合も数多く報告されています。5万kmを超えてきたら要注意です。

点火系、吸気系、冷却系の不具合は徐々に進行することが多く、なんとなく燃費や加速が悪い、エンジンがギクシャクすると感じているうちに不具合が進行し、エンジン警告灯(多くの場合は黄色)の点灯につながります。黄色のエンジン警告灯は一定の期間における何回かの数値異常でようやく点灯するという制御が入っていることが多く、警告灯がつくということはつまり確実に不具合が存在します。

この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事