エンストする(エンジン回転が不安定) 原因を解決する方法
目次
POINT
- エンストしたり、エンジンの回転が不安定なのは、イグニッションコイル、スロットルボディ、EGRバルブ、シリンダーヘッドの不具合が考えられる。
- イグニッションコイルの不具合は、経年劣化やエンジンからの熱の影響でコイル内部の断線が原因。
- スロットルボディの不具合は、スロットルボディ内部へのカーボンやスラッジの付着が原因。
- EGRバルブの不具合は、排出ガスに含まれたオイルや煤などによるバルブの目詰まりが原因。
- シリンダーヘッドの不具合は、燃焼時の高温に常にさらされていることによる熱害が原因。
- イグニッションコイルの不具合は交換、スロットルバルブやEGRバルブの不具合は清掃もしくは交換、シリンダーヘッドの不具合は交換もしくはオーバーホールで修理する。
イグニッションコイル、スロットルボディ、EGRバルブ、シリンダーヘッドの不具合
エンストしたり、エンジンの回転が不安定になるのは、イグニッションコイル、スロットルボディ、EGRバルブ、シリンダーヘッドの不具合が主に疑われます。
イグニッションコイルとは、燃焼室内の圧縮した空気とガソリンの混合気に着火するスパークプラグに高い電圧をかけるための電装パーツです。イグニッションコイルの不具合は、経年劣化やエンジンからの熱の影響でコイル内部の断線が主な原因となります。
スロットルボディとは、エアクリーナーとインテークマニホールドの間にあるエンジンに取り込む空気の量を調整するバルブのことで、スロットルボディ内部へのカーボンやスラッジの付着があると不具合が生じます。
EGRバルブとは、排出ガスの一部を再度シリンダーに循環させるシステムで、窒素酸化物(NOx)の低減や燃費向上させるためのパーツです。走行距離の増加により排出ガスに含まれたオイルや煤などによるバルブの目詰まりによって不具合が発生します。
シリンダーヘッドとは、エンジンを構成する重要なパーツで、シリンダーブロックの上部に備わり、給排気バルブやカムシャフト、スパークプラグ、混合機や排気ガスが流れるポート、エンジンオイルや冷却水の流路などが内部に組み込まれています。シリンダーヘッドは一般的にはアルミ合金が使用されており、燃焼時の高温に常にさらされていることから熱害が原因になることがほとんどです。
イグニッションコイルの交換、スロットルバルブ、EGRバルブの清掃もしくは交換、シリンダーヘッドの交換もしくはオーバーホール
エンストしたり、エンジンの回転が不安定になる不具合が生じたときは、直ちに自動車整備工場で点検・修理を受ける必要があります。
イグニッションコイルに不具合の原因があるときは、新品パーツに交換します。修理費用は車種によってまちまちですが、おおよそ1?3万円ほどになるようです。
スロットルバルブボディに不具合の原因があるときは、内部のバルブやパイプなどを洗浄することで、不具合が解消されることが多いようです。スロットルボディをきれいにしても不具合が解消されない場合には本体一式の交換が必要となります。その場合の修理費用は車種によっても異なりますが、点検・清掃の場合はおおよそ数千?3万円程度、交換の場合がおおよそ2?16万円ほどかかります。
EGRバルブに不具合の原因があるときは、バルブを点検して、目詰まりしていた場合は、清掃のみで解決することがあります。なお、点検時、EGRバルブに汚れが見られなかった場合は、EGRをコントロールしているECUの不具合と考えられます。この場合は、ECUの再学習を行う必要があります。ECUの再学習を行っても不具合が解消されない場合には部品交換となります。 修理費用は車種によってまちまちですが、EGRの点検・清掃やECUの再学習のみで解決した場合は数千?2万程度、EGRバルブを新品に交換した場合は、おおよそ2?17万円ほどになります。
シリンダーヘッドに不具合の原因があるときは、シリンダーヘッドを新品もしくは程度の良い中古品に交換するか、内部をオーバーホールすることで修理します。修理方法や車種によって修理費用は異なりますが、おおよそ10?50万円ほど掛かるようです。
(山崎龍)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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