異音、振動 原因を解決する方法
POINT
- エンジン本体からの異音や振動はエンジン交換(アッセンブリー交換)やオーバーホールが必要になる可能性があるため修理費は高額になることも 補機類やベルトが異音や振動の原因になることが多い エンジンからの異音や振動は重大な故障の前兆になることが多い。早めの点検
- 修理を!
【原因】エンジン本体からの異音や振動は修理費用が高額化することも…
エンジンからの異音や振動は、エンジン本体の不具合のほか、ウォーターポンプ、オルタネーター、Vベルト、フューエルインジェクターなどの不具合、エンジンECUの故障などが原因となります。
エンジンは動力を発生させる重要なパーツで、乗用車に広く普及している4サイクル・レシプロエンジンの本体は、吸排気バルブの駆動、混合気や排気ガスが流れるポートなどを備えたシリンダーヘッド、複数のピストンが収まるシリンダーブロック、クランクシャフトが収められたクランクケースなど、数多くのパーツで構成されています。
さらに、オイルポンプやウォーターポンプ、オルタネーターなどの補機類、タイミングチェーン(タイミングベルト)やVベルト、冷却水や油脂類が備わっています。
エンジン本体の異常や振動は、シリンダーヘッドやシリンダーブロック、カムシャフト、クランクプーリー、クランクシャフトメタル、タイミングチェーン・ベルト (チェーン・ベルトテンショナーを含む)などの不具合が原因です。このうちクランクプーリーやタイミングチェーン・ベルトの交換作業は比較的修理が容易です。車種によっても異なりますが、工賃を含めて4〜15万円ほどで修理ができます。
それ以外の故障に関してはエンジン本体の交換(アッセンブリー交換)、もしくはオーバーホールが必要になり、30〜100万円以上という高額な費用が必要となります。
【解決方法】補機類やベルトからの異音や振動は早めに交換を!
エンジンからの異音や振動の多くは、本体ではなく補機類やベルト類から発生することが多く、一般的に修理費用はそれほど高くなりません。
ウォーターポンプはエンジンの冷却水を循環させるパーツで、故障時の修理は、通常タイミングベルトと一緒に交換します。
オルタネーターとは、クルマの発電機のことで、Vベルトはエンジンの回転力を動力としてオルタネーターや冷却ファンなどに伝えるゴム製のベルトを指します。常に動いているパーツのため、長期の使用でひび割れや伸びを生じさせます。
フューエルインジェクターとは、燃焼室に燃料を噴射する噴射弁のことをいいます。また、エンジンECUはエンジンの制御を行うコンピューターユニットのことを指します。
これらが故障すると異常や振動の発生だけでなく、やがてはエンジンの始動が困難になります。それぞれのパーツの寿命は車種によっても異なりますが、おおよそ10年・10万kmほどとなっています。
エンジンの異音や振動は、重大な故障の前兆となりますので、早急に点検・修理することをおすすめします。
(山崎 龍)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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