パイロットベアリングの故障の症状・原因・修理内容
よくある度:
パイロットベアリングの故障とは?
パイロットベアリングは、MT車のクラッチを構成するクラッチ板やクラッチカバーの中心を貫くクラッチシャフトに取り付けられたベアリングです。パイロットベアリング(案内軸受)に不具合があると、クラッチペダルが振動することがあります。 トランスミッションに接続するレリーズベアリングの反対側にあるクラッチシャフトの芯出し部に取り付けられたパイロットベアリングの役割は、シャフトを受け止めるとともに、ベアリング機構により回転抵抗を抑えることでシャフトの回転を滑らかにする役割が与えられています。 パイロットベアリングはドーナツ型をしたパーツで、外輪と内輪の間にある転動体に針状ころが用いられたニードルローラーベアリングを使用するのが一般的です。パイロットベアリングの寿命は車種や運行環境、運転の仕方等によっても異なりますが、おおよそ5?15万km程度になるようです。
パイロットベアリングの故障の原因
走行距離が増加するにつれて、パイロットベアリングの転動体は徐々に摩耗して行き、やがてはクラッチペダルの振動や異音などの症状が現れるようになります。 そのまま放置しているとパイロットベアリングは破損して回転するクラッチシャフトを支えられなくなります。
パイロットベアリングの故障の修理内容と費用相場
パイロットベアリングが不具合を生じた場合には、ディーラーや整備工場で新品パーツに交換修理することで対応します。しかし、プロのメカニックでなければパイロットベアリングの不具合なのか、クラッチを構成するその他のパーツの不具合かを見極めることは難しいようです。 一般的にはクラッチから異常を感じたときには、クラッチ板やクラッチカバー、レリーズベアリングとともにパイロットベアリングを一緒に交換します。 (山崎 龍)
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