シートベルト警告が消えない 原因を解決する方法
POINT
- シートベルト警告灯が消えないのはシートベルトキャッチの不具合が主な原因
- 不具合を起こしたシートベルトキャッチをリードスイッチセンサーごと新品に交換することで、シートベルト警告灯は消える
- シートに内蔵された着座スイッチや面圧センサーが不具合の原因となった場合は、故障したパーツを新品に交換することでシートベルト警告灯が正常に作動する
- 助手席に重量のある荷物を載せている場合でも点灯してしまう場合がある
【原因】シートベルトキャッチが故障するとシートベルト警告灯は消えなくなる
シートベルト警告灯が消えないのは、シートベルトキャッチの不具合が主な原因となります。
シートベルトとは、ドライバーやパッセンジャーを座席に拘束することで、事故時の衝撃で身体が車外に投げ出されることを防ぐ乗員保護装置のことです。シートベルトが自動車に初めて装着されたのは1922年のレーシングカーからで、市販乗用車への装着は1946年に発表されたタッカー・トーペードが最初でした。
その後、1967年にアメリカで新車への装備が義務化され、1969年4月から日本でも国内販売されるすべての乗用車にシートベルトの装備が義務づけられました(当初は運転席のみ。1973年から助手席、75年から後部座席へのシートベルト設置が義務化されました)。
60年代までは腰部で身体を支える2点式シートベルトが主流でしたが、安全意識の高まりから70年代に入ると3点式シートベルトが次第に採用されるようになり、80年代に登場した自動巻き取り機能であるプリテンショナー機能つきシートベルトを経て、現在ではベルトの締めつけを一定の割合で緩めて乗員の肩や胸部が強く圧迫されるのを軽減するベルトフォースリミッターつきシートベルトが広く普及しています。
シートベルト警告灯は、シートベルトのつけ忘れを防ぐために乗員に注意を促す安全装置です。ドライバーがシートベルトベルトを装着しないままクルマを発進させると、メーターパネル内のシートベルト警告灯が点灯し、警告音が鳴ります。
シートベルト警告灯が点灯する仕組みは、シートベルトを装着すると、ベルト先端に備わるタングプレート(金具)が、シートベルトキャッチに内蔵されたリードスイッチセンサーに接触することでシートベルト装着を検知します。
また、リードスイッチセンサーのほかにも助手席(車種によっては後部座席にも備わります)のシート座面の中には着座センサーや面圧スイッチが内蔵されており、助手席に人が乗っているかどうかを判断しています。パッセンジャーがシートベルトを装着しない状態でクルマを走らせるとシートベルト警告灯が点灯し、警告音が鳴ります。
【解決方法】故障したシートベルトキャッチ、面圧センサーや着座センサーの交換で不具合は解消する
シートベルトキャッチの金属部品の摩耗や損傷、リードスイッチセンサーの接触不良、異物の混入などの不具合があると、シートベルト装着を検知できずにシートベルト警告灯が点灯したままになります。
シートベルトキャッチに異物が混入した場合は、内部を清掃することで不具合が解決されることが多いようですが、シートベルトキャッチの清掃でも症状に変化がない場合は、ベルトキャッチを新品に交換することで修理します。車種によっても異なりますが、部品代と工賃を合わせた修理費用はおおむね1〜2万円です。
シートに内蔵された着座センサーの故障が原因でシートベルト警告灯が消えない場合は、着座スイッチや面圧センサーの故障が疑われます。その場合は故障した着座スイッチや面圧センサーを新品パーツに交換することで修理を行います。なお、助手席に重量のある荷物を載せている場合でも点灯してしまう場合があります。
(山崎 龍)
乗員保護装置の不具合は重大事故の要因にも!?
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