ワイパーモーター故障の症状・原因・修理内容

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

ワイパーモーター故障とは?

ワイパーモーターに不具合があると、異音が発生するだけでなく、作動が重くなったり、途中で止まったり、作動しなくなったり(左側だけ・右側だけ作動しない)、リアワイパーを備えたクルマの場合はリアだけが作動しなかったり、車内後部にウォッシャー漏れを起こしたりします。ワイパーモーターとは、ワイパーカウル内の左右いずれかに備わるワイパーを動かすためのモーターのことで、円筒形のモーターからリンクロッドを通じて左右のワイパー(ツインワイパーの場合)に接合されており、リンクロッドの直線運動をワイパーの回転運動に変換して作動します。ワイパーモーターの寿命は使用環境によっても異なりますが、おおむね10年・10万kmは使用できるようです。

ワイパーモーター故障の原因

ワイパーモーターが不具合を起こす原因でもっとも多いのはアース不良です。バッテリーから電流はモーターへ流れ、モーターからボディへとアースされます。この流れが接続端子の緩みやアース線やボディの腐食などで阻害されるとモーターを含めた電装機器は動きが悪くなります。また、モーターからワイパーへと接続されるリンクロッドの接合部分のボルトやナットが緩んでいたり、リンクロッド自身に歪みがあるとスムーズにワイパーが動かず、作動が重くなったり、途中で止まったり、片側だけワイパーが動かなくなったりします。また、リアワイパーはウォッシャーノズルがワイパーに備わるものが多く、ウォッシャータンクから接続されたホースの接続に緩みがあると、ワイパーの作動中にホースが外れて車内後部やトランクに漏れを起こすことがあります。

ワイパーモーター故障の修理内容と費用相場

リンクロッドの緩みが不具合の原因となっていた場合は、接合部分の位置調整をしてから緩んだボルトやナットを締め直すことで修理が可能です。ワイパーモーターのアース不良は配線を確認し、接続ボルトが緩んでいたときは締め直し、アース線に腐食が見られたときは新品のワイヤーハーネスを用いて引き直します。リンクロッド本体やモーター本体に異常がある場合は、新品パーツにASSY(アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態で交換するパーツ)交換することで対応します。リアワイパーの不具合は、ウォッシャーホースの取り付け部分が緩んでいる場合は、ホースをしっかりと嵌め直すことで不具合が解消されます。リアワイパーのモーターが故障していた場合はASSY交換となります。

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柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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