バキュームポンプ故障の症状・原因・修理内容

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

バキュームポンプ故障とは?

バキュームポンプとは、ブレーキブースターに必要な負圧を生み出すためのポンプのことで、一般的なガソリン車には備わりませんが、構造的に十分な負圧を生み出せないディーゼル車や一部のターボ車に備わります。 バキューム(真空)ポンプに不具合があると、エンジンが始動しにくくなり、ポンプからオイル漏れやにじみを生じさせ、エンジン系やブレーキ系の警告灯が点灯することがあります。 バキュームポンプには機械式と電気式の2種類がありますが、近年ではレスポンスに優れる電気式が主流となっています。その構造は、金属製の筒型容器(乗用車用には皿型容器もある)の中に偏心したカムやピストンなどが組み込まれており、カムやピストンの回転運動により、ポンプが空気を圧縮・排気することで負圧を生み出します。 バキュームポンプの装着場所は車種によっても異なりますが、エンジン本体前方・上部に備わることが多いようです。バキュームポンプに明確な寿命はありませんが、一般的な使用環境では10〜15万km程度は問題なく使用できるようです。

バキュームポンプ故障の原因

バキュームポンプの故障で多いのが、ゴム製Oリングの経年劣化によって潤滑に用いるエンジンオイルが漏れることです。 電気式のバキュームポンプの場合は、配線やカプラー、モーターの異常によって機能が損なわれる場合もあります。

バキュームポンプ故障の修理内容と費用相場

バキュームポンプからオイル漏れを起こした場合は、整備工場にてオーバーホールを行い劣化したOリングを新品に交換することで対応します。 電気式バキュームポンプの電気系が異常を起こした場合は、カプラーや配線の接点の清掃や配線修理、モーターの交換で修理します。 なお、輸入車の中には内部の補修パーツが個別設定されていないことがあり、その場合はディーラーではバキュームポンプの本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態で交換するパーツ)交換で修理することになりますが、その車種を得意としている専門の整備工場の中には社外品を用いてオーバーホールで対応してくれるところもあります。 (山崎 龍)

費用相場 Case1

ブレーキ修理の交換パーツが「バキュームポンプ」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に43,150円の費用が掛かります。

一般パーツ利用 カープレミアパーツ利用
金額

平均:43,150 円

(36,630 円~124,850 円)

平均:34,520 円

(30,530 円~99,880 円)

交換パーツ バキュームポンプ

※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。

※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。

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※実際の点検で原因が異なると費用が発生する可能性があります。

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この記事の監修

柴 健太郎

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一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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