サスペンションメンバーの故障の症状・原因・修理内容

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

サスペンションメンバーの故障とは?

サスペンションメンバーは、サスペンションアームとボディの間に入るフレームのようなもので、全てのクルマに採用されているワケではありません。サスペンションメンバーに不具合があると、『ガタガタ』や『ゴトゴト』といった異音が走行中に発生します。異音が発生するのはアクセルを開けた時や、ブレーキを掛けた時、ステアリングを切り込んだ時などが多いです。フロントはエンジンメンバーと共用となるのでサスペンションメンバーが採用されている車種は多いですが、リアはリジッドタイプのサスペンションに採用されることはまずなく、独立懸架式のサスペンションの車両に採用されています。リアのサスペンションメンバーは乗り心地や騒音対策としてゴムの部品を介してボディに装着されているものがほとんどとなります。

サスペンションメンバーの故障の原因

サスペンションメンバーから異音が発生する原因の多くは、ボディとサスペンションメンバーの間に入るゴム部品(メンバーブッシュやメンバーマウントと呼ばれる部品)の経年劣化になります。経年劣化によりクッション性がなくなったり、縮んで隙間ができたり、ひび割れて形が崩れたりすることで、サスペンションメンバーとボディが直接接触してしまいます。つまりサスペンションメンバーからの異音発生の多くはリアサスペンションメンバーからとなります。しかし稀にゴム部品の経年劣化以外の原因で異音が発生することもあります。これはサスペンションメンバー自体にクラック(亀裂)が入ったり、溶接が剥がれたりしている場合となります。

サスペンションメンバーの故障の修理内容と費用相場

サスペンションメンバーからの異音を修理する場合は、サスペンションメンバーを新しい部品に交換するのが一般的です。サスペンションメンバーブッシュ(マウント)のみ交換できる車種もありますが、入れ替え工賃を考えるとサスペンションメンバーごとの交換と大差ないことが多いようです。サスペンションメンバーにクラックや溶接剥がれがある場合は、損傷部を溶接して修理するという方法もあります。しかし溶接設備や溶接技術のある整備工場のみでの対応となるため、一般的な修理方法とはいえません。 (坪内英樹)

費用相場 Case1

足回り修理の交換パーツが「サスペンションメンバー」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に87,430円の費用が掛かります。

一般パーツ利用 カープレミアパーツ利用
金額

平均:87,430 円

(16,940 円~196,480 円)

平均:70,080 円

(14,120 円~106,270 円)

交換パーツ サスペンションメンバー

※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。

※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。

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※実際の点検で原因が異なると費用が発生する可能性があります。

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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