内気・外気が切り替わらない 原因を解決する方法
POINT
- 「内気循環」と「外気導入」の切り替えはフラップの開閉で行う。
- スイッチ周りかフラップを動かすモーターのトラブルが疑われる。
- 原因を特定し、不具合がある部品を交換して対応。
エアコンコントロールパネルの故障のほか、複数の原因が考えられる
クルマのエアコンには、「内気循環」と「外気導入」という2つのモードがあります。
内気循環は温まったり冷やされた車内の空気を使うので効率よくエアコンを使うことができます。昨今の夏は尋常じゃない暑さなので、内気循環を積極的に使うことで「エアコンが効きづらい」という状況を避けることができます。また、トンネルなどで排気ガスの臭いが侵入するのを抑えることもできます。
一方で外気導入は換気しながらエアコンを使うので、冬場にガラスが曇ってしまう際に外の乾燥した空気を取り入れることでガラスの曇りを抑制することができます。
内気循環と外気導入の切り替えはマニュアルエアコンだとダイヤルやレバーなどで切り替えますが、オートエアコンではボタンで操作するタイプが一般的になっています。エアコンは外気を導入する部分にフラップがついていて、フラップが開くと外気を導入、フラップが閉じると外気が導入されなくなり内気循環になります。
内気循環と外気導入の切り替えができなくなった場合、フラップを動かすモーターが故障、フラップを動かすワイヤーが切れた、エアコンコントロールパネルに不具合が生じて切り替えスイッチが作動しない、などの原因が考えられます。
コントロールパネルやフラップモーターを交換
エアコンコントロールパネルに原因がある場合は、裏で断線していたり、ECUなどが故障した可能性が高いので、ユニットごと交換して対応するのが一般的です。修理費用は車種により異なりますが、5?6万円程度は必要になると考えておきましょう。
フラップ回りにトラブルがある場合も一式(ASSY)で交換するケースが多くなります。この場合は4?6万円程度の修理費を見ておきたいところ。部品を部分的に交換するだけで対応できる場合はもう少し安く済みますが、修理は大掛かりになるので工賃が2万円前後必要になるケースが多いようです。
内気循環と外気導入ができないだけならエアコン自体は作動するので、そのまま放っておく人もいるようです(普段クルマに載っていて内気と外気を積極的に切り替えない人も多いので)。ただ、ガラスの曇りなどを抑えたい時に切り替えができないと危ないですし、快適性にも大きく関わってきます。異常に気づいたら早めに整備工場などに相談することをおすすめします。
(高橋 満)
エアコンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
カープレミアガレージは東証プライム上場企業のプレミア
グループが厳しい基準で加入している安心できるお店です。