トランクが落ちてくる 原因を解決する方法
POINT
- トランクを開けたままの位置で保持できるのは、トランクダンバーが支えてくれるから。
- トランクダンパーに封入されているガスが抜けてくるとトランクを支えられなくなり、トランクリッドが落ちてきてしまう。
- トランクダンパーを新品に交換すれば、トランクリッドを開けたままにできるようになる
トランクリッドを開けたままの状態を保てないのは、トランクダンパーの不具合が原因
トランクを開いて手を離した時に落ちてきてしまうのは、トランクダンパーが機能しなくなっているのが原因です。
トランクリッドには、トランクリッド前端の両サイドにヒンジ(蝶番)が備わり、それを軸にトランクリッドが上に跳ね上がります。しかし支えがないと、トランクリッドの自重で勝手に閉まってしまいます。それでは使い勝手がよくないので、トランクリッドには、必ずトランクリッドを開いたままに保持する機構が備わっています。
バネの力を利用した機構が多いのですが、高級車などには、ガスダンパーを使ったものがあります。バネタイプは開いた状態を保持する機能が失われることがないものの、開く時の動きが荒々しくなりがち。高級車はその車格に相応しい、しなやかに動いてくれるダンパー式を採用しているのです。
しかしダンパーは、サスペンションに使われているものと同じように、使用していくうちに、封入されたガスが抜けて、トランクリッドを支えられないようになってしまうのです。
トランクリッドを開いたままに保てない不具合は、トランクダンパーの交換で解決できる
トランクを開いたままにできない場合は、トランクダンパーを交換することで、不具合を解決できます。
トランクダンパーはトランクリッドの両端、もしくはどちらか一方に配置され、トランクリッドとボディを繋いでいます。これを新品に交換すれば、トランクダンパーがトランクリッド開口時にトランクを支えてくれるようになるので、修理完了となります。
その交換費用は4万?5万円ぐらいが目安となります。高級車に備わる装備となるので、どうしても部品代の設定が高くなるようで、部品の見た目からイメージする価格よりも、高くなることが多いようです。
余談ですが、トランクリッドにエアロパーツ(リアスポイラーなど)を装着した場合にも、トランクリッドが開いたまま保持できなくなることがあります。これはダンパータイプでもバネタイプでも起こることで、エアロパーツ分の重量が増えたことで、ダンパーやバネが支えられる力と釣り合いが取れなくなり、トランクリッドを開いたままの状態に保持できなくなるのです。そういった場合は、純正でエアロパーツが設定されていれば、それ用のバネやスプリングに交換するといった方法で対応できることがあります、
(坪内英樹)
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