クルーズコントロールがONにならない 原因を解決する方法
POINT
- 運転支援機能を組み合わせた昨今の車両に装備されるクルーズコントロールは、故障の原因も多岐にわたる。
- クルーズコントロールの制御に関わるトラブルの場合は警告灯が点灯(点滅)するので、そうでない場合は、スイッチに不具合がある可能性大。
- スイッチのトラブルと断定できたら、スイッチが搭載されるステアリングホイール一式(ASSY)を新品に交換。
警告灯の点灯がなく、クルーズコントロールがONにならない場合は、スイッチに原因がある可能性が高い
クルーズコントロールのスイッチを操作しても、クルーズコントロールがONにならないという不具合の原因は多数考えられますが、スイッチそのものの不具合も原因のひとつとなります。
高速道路でアクセルを操作しなくても一定のスピードで走行可能になる機能がクルーズコントロール。登場したての頃は、あくまでもアクセルペダルを踏まなくて一定速度に保たれるというものでしたが、現在では運転支援装備の進化により、前走車との車間距離を一定に保ったり、車線に沿って走行できたりと、長距離ドライブでは非常に便利な機能のひとつとなっています。
そんなクルーズコントロールは、様々なカメラやセンサーの情報を元に電子制御されており、それら情報にひとつでも不備があれば機能しなくなります。つまりスイッチがONにならなくなるのです。
ただし、そういった制御系の不具合であれば、メーターパネルの警告灯が点灯するなど、クルマ側から不具合があるとドライバーに伝えてくれます。ここでの不具合の症状は、単純にクルーズコントロールのスイッチを操作してもクルーズコントロールがONにならないというもの。警告灯の点灯や点滅などがなければ、クルーズコントロールのスイッチ自体に不具合がある可能性が非常に高いです。
クルーズコントロールスイッチが原因と特定できたら、ステアリングホイールごと交換
スイッチを操作しても、クルーズコントロールがONにならない場合は、ステアリングごと正常なものに交換することで問題は解決します。
といってもそれはスイッチのみに問題がある場合。他の部分にも問題が生じていれば、当然ながらそこも修理する必要が生じます。
スイッチに問題があるのにステアリングを交換することになる、ということに疑問を持たれるかもしれませんが、ステアリングに備わるスイッチは、部位ごとに交換できる構造ではないので、スイッチが搭載されるステアリングホイール一式(ASSY)で交換するのです。そのため、交換費用は高くなります。
修理費用は、7万?8万円程度が目安となります。ステアリングが革巻きだったり、複雑な機構を備えたりしているなど付加価値の高い仕様であれば、さらに高額になることも十分考えられます。
(坪内英樹)
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