警告灯点灯(油圧警告灯(オイルランプ)) 原因を解決する方法
POINT
- 油圧の低下で警告灯が点灯。
- 「血液」のエンジンオイルを循環させる「心臓」がオイルポンプ。
- ポンプの不具合以外に付随する部品の不調も考えられる。
オイルポンプ、オイルコントロールバルブ、オイルプレッシャースイッチなどの不具合
(本文)
エンジンオイルはエンジン内部を潤滑し、ピストンやカムシャフトといった金属部品の摩擦や発熱を抑えながら滑らかに動かし、効率を高めることで燃費や出力の向上に寄与します。
エンジンオイルの作用は前述した潤滑以外にも、部品のサビを油膜で防ぐ防錆、エンジン内を循環する過程でスラッジや異物を洗い流す洗浄、冷却、気密などがあり、エンジン性能に直結する「クルマの血液」です。
エンジンオイルがエンジン内を循環する仕組みは、まずオイルが蓄えられたオイルパンからオイルポンプでオイルを吸い上げます。そして不純物を取り除くオイルフィルターを通過し、クランクシャフトやピストンなどエンジン各部を潤滑。その後、再びオイルパンに戻るというサイクルを繰り返しながら、前述の作用が働くことでエンジンを構成する部品を保護します。
オイル量が規定量を下回ったり、オイルラインが詰まったり、油圧が低下した場合に油圧警告灯が点灯します。
原因としては、オイルポンプ、オイルコントロールバルブ(吸排気バルブの開閉タイミングを制御する部品)、オイルプレッシャースイッチ(油圧が掛からないと通電し、警告灯を点灯させる)、油圧センサー、オイルレベルセンサー、オイルストレーナー(オイルポンプの先端に付くろ過器)、オイルセパレーターの不具合が考えられます。
オイルポンプなど不具合のある部品を交換する
オイルポンプは通常交換の必要がない部品ですが、定期的なオイル交換やオイルフィルターの交換を怠ると、スラッジなどの不純物が溜まり、故障することがあります。オイルポンプが原因と特定された場合、部品を新しいものに交換します。部品交換の場合、部品代と工賃込みで5〜8万円が相場になります。
オイルコントロールバルブの不具合の場合、洗浄もしくは新品への交換になり、部品交換の場合は部品代と工賃込みで3万円程度になります。
以下が原因の場合、いずれも新品部品への交換になります。それぞれの費用はオイルプレッシャースイッチ、油圧センサーが1〜2万円、オイルレベルセンサーが4万円前後、オイルストレーナーが2万円前後、オイルセパレーターが4万円前後になります。
(湯目由明)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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