ハンドル操作時に異音(コト(操作時) ) 原因を解決する方法
POINT
- ステアリングを切ることで発生する異音の発生する部分は、多数候補があるが、可能性が高いのがタイロッドエンド。
- コトという金属的でない異音であれば、タイロッドエンドブーツが切れたことで異音が発生している可能性が高い。
- タイロッドエンドブーツが切れているだけなら、ブーツを新品に交換すればOK。ただし、タイロッドエンドにガタがある場合は一式(ASSY)交換
発生源は多数考えられるが、可能性が高いのはタイロッドエンドブーツ
ステアリングを切るとコトという異音が発生するのは、いくつかの原因が考えられます。最も可能性が高いのが、ステアリングギアボックスの動きをナックルに伝えるタイロッドにつくブーツが切れたことです。
タイロッドはナックルにボールジョイントで接続される部品で、車体側はステアリングラックに接続されています。ナックルと接続されるボールジョイント側をタイロッドエンドといい、ボールジョイントを水分や異物から保護するために、ゴム製のブーツが装備されます。そのブーツのことをタイロッドエンドブーツといいます。
タイロッドエンドのボールジョイントは、ステアリングを切ることやサスペンションがストロークすることで様々な方向に力が加わります。またそれに被さるように装着されるタイロッドエンドブーツも同様に伸びたり縮んだりを繰り返すことになるので、ブーツにはかなりの負担が掛かります。
ブーツはゴムなので、当然ながら経年劣化します。時間の経過と共に硬化が進み、もろくもなるので、いずれ破れが発生します。破れが発生すると、その部分はステアリングの操作に伴い、破れた部分の口が開いたり閉じたりするので、それが異音となって異音が発生してしまうのです。
異音の発生源となるタイロッドエンドブーツを交換
ステアリングを切ると発生するコトという異音は、タイロッドエンドブーツを交換すれば解消することができます。
タイロッドエンドブーツの交換は、ナックルに圧入されているタイロッドのボールジョイントをプーラーという工具を使って取り外してから、切れてしまっているブーツと新品のブーツを入れ替えるという作業となります。新品のブーツの価格は1000円以下なので、修理費用の大部分は工賃となります。修理費用は1万3000円?1万5000円ぐらいが目安となります。
ブーツ交換のみであれば、これで修理は完了となりますが、ブーツが切れた状態で走行を続けていたりすると、水分や異物が侵入してしまいます。そこからタイロッドエンドのボールジョイントが傷んでガタが生じていることがあります。ガタがある場合は、ブーツ交換だけではなくタイロッドエンド一式(ASSY)を交換することになります。
タイロッドエンドのボールジョイントにガタがある場合は、その異音が発生しています。ブーツだけがコトだとすれば、ゴトやカタとなるでしょうか? 金属同士が当たる音となるので、ブーツ切れで発生する異音と明らかに異なります。コトという異音だけであれば、タイロッドエンドブーツの変更で済む可能性が高いと思われます。
(坪内英樹)
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