異音、振動(「キィキィ、ウォーン」という異音) 原因を解決する方法
POINT
- エンジンの冷却水を循環させるのがウォーターポンプ。
- 冷却水が減ってくるとウォーターポンプに負荷がかかり、異音が発生。
- ウォーターポンプを交換するとともに冷却水が減る原因を特定して修理。
冷却水の不足などでウォーターポンプに負荷がかかっている
クルマの動力源であるエンジンには、さまざまな機構が取り付けられています。通常走行時には発生しない異音や振動を感じたら、エンジンに付随する機構に不具合(あるいはその前兆)が起こっている可能性があり、その部位は音や振動の種類で予測できます。
エンジンから「キィキィ」「ウォーン」という音がする場合、ウォーターポンプの不具合が疑われます。
走行中、エンジン内部では高速で燃焼を繰り返すため、エンジンは非常に高温になります。高温状態が続くとエンジンにダメージが蓄積されるので、適温を保つために冷却水(クーラント液)を循環させています。この役割を担うのがウォーターポンプです。
冷却水は消耗品で、車検ごとの交換(2?3年に一度)が推奨されています。しかし冷却水の交換を怠ると徐々に冷却水が蒸発で減っていき、ウォーターポンプに負担がかかり故障の原因となります。
冷却水を冷やすラジエターやそこに取り付けられるホースなどから冷却水が漏れたりしても、冷却水不足によるウォーターポンプの不具合が発生する原因になります。
また、ウォーターポンプのベアリングや異物混入を防ぐシールが摩耗してくると異音が出てきますが、この場合は「カラカラ」「ガラガラ」という音がします。
ウォーターポンプを交換するとともに、冷却水漏れの原因を特定
冷却水が大量に漏れるような重症状態だと車の下に水たまりにできるのですぐに気付けますが(このような状態ではエンジンを始動しないでください)、にじみなどで徐々に漏れている場合は気づきにくいもの。冷却水不足の警告灯が付くタイミングでは不足状態が長く続いていたことが想像されます。
異音をそのまま放置しておくとやがて大きなトラブルに繋がるので、まずは整備工場で原因を特定してもらいましょう。
整備士さんに見てもらった結果、ウォーターポンプに不具合があるとわかった場合は、異音の発生源であるウォーターポンプを新しいものに交換して冷却水を交換します。整備費用は概ね3万?5万円程度と考えておきましょう。
ウォーターポンプだけを交換しても、冷却水漏れの根本的原因を解决しないと、やがてまた冷却水が減って同じように異音が発生します。他の箇所の整備も伴う場合は追加の整備費用が必要になります。
ウォーターポンプは消耗品で、走行距離が10万kmを超えると交換が必要とされています。経年劣化によるウォーターポンプはタイミングベルトと一緒に交換するのが一般的です。ウォーターポンプ交換にはタイミングベルトを外すという作業が伴います。ウォーターポンプとタイミングベルトはともに走行距離10万kmでの交換が目安なので、合わせて作業を依頼することで工賃を抑えることができるのです。
(高橋 満)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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