インタークーラー故障の症状・原因・修理内容

インタークーラー故障とは？

インタークーラーとは、ターボ車に装着される冷却装置で、ターボ（過給器）によって吸入・圧縮され熱くなった空気を冷やす役割が与えられています。インタークーラーに不具合があると、オイル漏れやにじみが発生したり、アクセルを踏んでも加速しないなどの症状が現れます。 インタークーラーには空冷式と水冷式の2種類があり、空冷式は走行風を利用して空気を冷やすことから、エンジンルームの上方（その場合はボンネットにエアインテークが開けられる）あるいは前方に装着され、水冷式はエンジンの冷却水を利用して冷やすため、エンジン前方のフロントグリル周辺に取りつけられます。 空冷式インタークーラーの形状は、板状の本体左右に内側に向けて空気の吸入口と排出口があり、中央部はラジエターグリルのように本体内部を通る空気を冷やすためのフィンがびっしりと並んでいます。 フィンには過給された空気の通路となるインナーフィンと、インナーフィンを増やすためのアウターフィンがあります。 水冷式インタークーラーの形状は、基本的な形状は空冷式と同じですが、吸入した空気を冷やすための冷却水の吸・排出パイプが接続されていることが違いとなります。なお、空冷式インタークーラーは金属製となりますが、水冷式の場合には樹脂製の製品も存在します。 インタークーラーの寿命はとくに設定されていませんが、常に高熱にさらされ、さらにエンジンルーム上方や前面に位置する部品のため飛び石などの被害に遭いやすい部品です。エンジン本体よりも早く寿命を迎える傾向があるようです。

インタークーラー故障の原因

インタークーラーの不具合の原因は、事故による破損を除くと、アウターフィンが飛び石などで潰れてしまう場合です。吸気をうまく冷やすことができず、吸気温度が上昇してアクセルを踏んでもパワーが出なくなり、加速がしなくなります。 また、インナーフィンが破損すると吸気が外部に漏れ出してしまい、ターボタービンのブースト圧が上がらずにパワーダウンを招く恐れがあります。 また、経年劣化や外部から衝撃が加わったことによりインタークーラー本体両側のタンクが破損するとインナーフィンの破損と同じくパワーが出ない症状を引き起こします。 インタークーラーからオイル漏れやにじみが発生した場合は、ターボチャージャーのタービン軸受からオイル漏れが発生し、吸気経路を伝わってインタークーラーへと伝わってきた可能性が考えられます。

インタークーラー故障の修理内容と費用相場