ハンドル操作時に異音(ウィーン) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ステアリングをロックtoロックで切った時に発生するウィーンという異音は、パワステフルードを加圧するポンプが発生源。
  • 異音が発生するのは、ポンプの内部部品やフルードに異常が生じている時。
  • 修理はポンプ交換と油圧経路の修正が基本となるが。稀に油圧経路のエア抜きで異音がなくなることもある。

関連する症状

ステアリングを切ると生じるウィーンという異音は、パワステポンプが発生源

ステアリングを回すと、ウィーンという異音がエンジンルームから聞こえてくるのは、パワーステアリングポンプに原因があります。

ウィーンという異音は、ハンドルを切ればいつでも聞こえてくるワケではなく、車庫入れなどで、ロックtoロックまで据え切り(停止状態でステアリングを回すこと)する時などに聞こえているはずです。こういった状況は、パワーステアリングのアシストがフルに働いている状態。つまりステアリングのアシスト力を生み出す、パワーステアリングポンプがフル稼働している状態です。

もちろん、パワステポンプが健全な状態であれば、そのような使用状況でも明らかな異音が発生することはありません。異音が出る理由はパワステポンプの構成部品の摩耗であったり、パワステフルード量が減っていたりすることが考えられます。その他にもパワステフルードの油圧経路内に空気が入り込んでしまい、正常に油圧を伝えられないケースもあります。そんな不具合を抱えたパワステポンプは、大きな負荷が掛るとウィーンという異音を放つのです。

ステアリングを切った時のウィーンという異音は、パワステポンプと油圧経路の修理で解決

パワステフルードの漏れがなければフルードのエア抜きをしてみる。漏れがある場合や異音が酷い場合は、パワステポンプの交換や油圧経路の漏れが生じている部品(ホースやパイプなど)を交換する。これらの処置で問題を解決できます。

パワステフルードの油圧経路にエア(空気)が混入していると、本来のパワーアシスト量を確保できなかったり、異音が出たりすることがあります。そのため、パワステの油圧経路やポンプからオイル漏れが発生していなければ、エア抜きをすることで、異音の発生を止めることができる場合もあります。

パワステフルード漏れがある場合はパワステポンプにダメージが生じている可能性が高く、ポンプを正常な状態に修理する必要があります。またパワステポンプを正常にしても、パワステフルードが漏れていたらまた同じように壊れてしまいます。油圧経路に用いられるゴムホースが裂けているなどの不具合箇所があるはずなので、そのような不具合箇所の修理も同時に行います。

パワーステアリングポンプの修理費用は7万?8万円ぐらいが、おおよその目安となります。油圧経路のエア抜きだけで済めば、3000?5000円程度で行ってもらえます。多くの場合はポンプ修理の方になってしまうと思われますが、エア抜きだけで済めばラッキーと言えるでしょう。
(坪内英樹)

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ハンドル操作時に異音(ウィーン) の原因一覧

ハンドル操作時に異音(ウィーン) の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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  • P/Sポンプの故障

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    • ハンドル操作時に異音(ウィーン)

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