オイル漏れ・にじみ 原因を解決する方法
POINT
- トランスミッションからのオイル漏れやにじみは、オイルシールやガスケットの経年劣化による摩耗
- 肉やせ、締め付けトルクの管理不足が原因となる
- トランスミッションからオイル漏れやにじみが生じた場合は、対処療法としてトランスミッション専用のオイル漏れ止め剤を添加することで症状が改善することがある
- 劣化したオイルシールやガスケットを新品に交換することが根本的な不具合の解決方法となる
【原因】オイルシールやガスケットの経年劣化でオイル漏れやにじみが発生する
トランスミッションからのオイル(フルード)漏れやにじみは、トランスミッションに使用されるオイルシール、オイルパン、オイルパンガスケットパッキンなどの不具合が主な原因となります。
オイルシールは、機械がスムーズに動くようにふたつの機械部品の間に挟み込まれるゴム製のパーツで、オイルや水などを密封し、漏れを防止する役割があります。
トランスミッションには、トランスミッションフルードが漏れないように、トランスミッションとドライブシャフトとの接続部分に挟み込むミッションサイドオイルシールが用いられています。
オイルパンは、機械の潤滑に用いるオイルを貯めておくためのパーツです。単にオイルパンとは、エンジンオイルを貯めるエンジンオイルパンを指すことが多いようですが、トランスミッションにもトランスミッションフルードを貯めるミッションオイルパンというパーツが存在します。
オイルパンガスケットパッキンは、前述のミッションオイルパンとミッションケースを接続する際に密液性を保つために使用する固定用のシール材のことをいいます。
ガスケットの素材はゴムやプラスチック、金属などがありますが、ミッションオイルパンのガスケットパッキンにはコルク材が使用されることが多いようです。
なお、オイルシールとガスケットパッキンは同じ気密性や液密性を確保するためのパーツですが、オイルシールが機械の稼働部分に用いられるのに対し、ガスケットパッキンは固定された機械部分に使用するという違いがあります。
【解決方法】新品のオイルシールやガスケットパッキンに交換することで修理する
トランスミッションからのオイル漏れやにじみは、パーツの損傷やオイルシールやガスケットパッキンの経年劣化による摩耗や肉やせ、締め付けトルクの管理不足から生じます。
トランスミッションからオイル漏れやにじみが発生した場合は、ボルトやナットが規定トルクになるように増し締めしたり、トランスミッションフルードの漏れ留め剤を添加したりすることで症状が改善するケースがあります。
こうした対処方法を試してみてもトランスミッションからオイル漏れやにじみが改善されない場合は、経年劣化による摩耗や肉やせにより、オイルシールやガスケットパッキンが本来の機能を失っているため、オイルシール材やガスケットを新品に交換して対応します。
車種や不具合を起こした箇所によっても修理代は異なりますが、部品代と工賃を合わせて3〜5万円ほどになります。
ミッションオイルパンは一般的には壊れることがないパーツですが、下回りを打ってミッションオイルパンが破損した場合は新品に交換する必要があります。
その場合の修理費用は3〜5万円ほどになりますが、修理代と合わせてミッションフルードの交換費用が上乗せされます。
トランスミッションの不具合は重大事故の要因にも!?
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