ピストン・ピストンリングの故障の症状・原因・修理内容
よくある度:
ピストン・ピストンリングの故障とは?
ピストンはエンジンの燃焼エネルギーを受けてシリンダー内を上下する重要部品です。ピストンリングはピストンに組み込まれシリンダー内壁と接しています。ピストンが燃焼室の混合気を圧縮し、燃焼圧をロスなく受け止めることができるのは、ピストンリングとエンジンオイルの助けがあるからです。ピストン・ピストンリングに不具合があると、エンジンオイルの消費が増えたり、マフラーから白煙が上がったり、警告灯が点灯したりする症状が発生します。 シリンダーとピストンのクリアランスは、0.1mm前後と非常に小さいのですが、その僅かな隙間があると混合気を圧縮したり、燃焼圧をロスなく受け止めたりすることができないのです。その僅かな隙間を埋めているのが、ピストンリングとエンジンオイルです。張力を有するピストンリングは、シリンダー内壁にピストンリング外周を押し付けようとする力が働き、ピストンとシリンダーの間の僅かな隙間を塞ぎ、エンジンオイルはシリンダーとピストンリングの摩擦抵抗を下げると共に、ミクロレベルの隙間を埋めてくれているのです。
ピストン・ピストンリングの故障の原因
走行距離が延びると、エンジンオイルにより潤滑されていても摩擦部は摩耗します。またピストンリングの張力も、走行距離が延びると共に衰えてきます。それによりピストンリングとシリンダー内壁の隙間も広くなり、その間を潤滑するオイルが必要以上に燃焼室に入るようになってしまう。つまり本来は極少量しか焼失することのないエンジンオイルが、大量に混合気と共に燃えてしまいオイルが目に見えて減るという不具合が生じてしまうのです。マフラーから白煙が出るのも大量のオイルが混合気と共に燃えることが原因となります。
ピストン・ピストンリングの故障の修理内容と費用相場
ピストンリングに不具合がある場合は、最低でもピストンリングを交換する必要があります。しかしピストンリングは、ピストンをシリンダーから取り出す必要があるので、エンジンを分解しないと交換できません。またピストンリングと共に、シリンダー側にも摩耗が生じていることが多いので、シリンダーを新品に交換、もしくは修正加工する必要があります。昭和の時代であれば、そういった修理が日常的に行われていましたが、エンジンの耐久性が格段に向上した現在では、費用対効果的にエンジンの分解整備は見合わないことが多く、現実的な整備方法としては、中古やリビルドのエンジンに載せ替えることが多いようです。 (坪内英樹)
費用相場 Case1
エンジン修理の交換パーツが「ピストン・ピストンリング」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に296,210円の費用が掛かります。
一般パーツ利用 | カープレミアパーツ利用 | |
---|---|---|
金額 |
平均:296,210 円 (162,210 円~483,550 円) |
平均:236,970 円 (129,760 円~386,840 円) |
交換パーツ | ピストン・ピストンリング |
※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。
※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。
費用相場 Case2
エンジン修理の交換パーツが「ピストン・ピストンリング、シリンダーブロック」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に503,870円の費用が掛かります。
一般パーツ利用 | カープレミアパーツ利用 | |
---|---|---|
金額 |
平均:503,870 円 (224,840 円~713,550 円) |
平均:159,950 円 (159,950 円~159,950 円) |
交換パーツ | ピストン・ピストンリング、シリンダーブロック |
※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。
※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。
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※実際の点検で原因が異なると費用が発生する可能性があります。
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