油圧センサーの故障の症状・原因・修理内容

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記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

油圧センサーの故障とは?

油圧センサーとは、ステップ式ATやCVT、DCTなどのAT本体の油圧系に備わるパーツで、ネジが切られたボルトにセンサーユニット本体が組み付けられた形状をしており、自動変速に必要な油圧を常時モニターする役割を持ちます。油圧センサーに不具合があると、シフトショックが大きくなったり、変速がスムーズにできなくなる、前進・行進ができなくなるなどの症状が現れ、トランスミッション系の警告灯が点灯することがあります。油圧センサーの寿命は使用環境やATのメンテナンス状況によっても異なりますが、おおよそ10年・10万kmは問題なく使用できるようです。

油圧センサーの故障の原因

ATFを長期間交換しないと走行距離の増加に合わせて劣化が進み、油圧センサーにスラッジが付着して油圧をモニターできなくなります。また、サーキット走行やドリフト走行などの高負荷で連続した走行を繰り返すと、ATF温度の上昇により油圧センサーが熱害によって破損することがあります。

油圧センサーの故障の修理内容と費用相場

症状が軽度の場合には新品のATFに交換し、油圧センサーを取り外してスラッジなどの汚れを清掃することで直る場合がありますが、一般的には故障した油圧センサーを新品に交換することで修理します。スポーツ走行による熱害で故障した場合には、修理をしても再び油圧センサーが壊れてしまう可能性が考えられるため、AT冷却のためATFクーラーキットを装着することを推奨します。 (山崎 龍)

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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