風が出ない 原因を解決する方法
POINT
- スイッチをオンにしても風が出ない場合、風量調整を行うブロアースイッチに不具合があることがある。
- 風を送るブロアモーターが壊れている可能性もある。
- スイッチまたはモーターを交換して完了。
エアコンの風量調節を行うブロアースイッチが故障
エアコンのスイッチをオンにしたのに、送風口から風が出てこない場合、まず考えられるのがエアコンの風量調整を行うブロアースイッチに不具合があるケースです。ブロアースイッチに不具合があると、風が出なくなるという症状以外に、風は出ているけれど風量を強くできないなど、風量調整ができなくなることもあります。
ブロアースイッチは長年使っているうちに接触不良が生じる可能性があり、これがトラブルに繋がります。この症状はエアコン操作を電子的に行うクルマよりも、レバーなどで機会的に電極を動かす構造となっている古い車で多く発生します。
また、エアコンから車内に風を送るためのファンを回すブロアモーターに不具合があり、風を出せなくなっている可能性もあります。ブロアモーターのトラブルでは、グローブボックス周辺から異音がするなどの症状も出ているはずです。
もうひとつの原因として、ヒーターレジスターの不調が考えられます。ヒーターレジスターはブロワースイッチからブロアモーターへの電力供給を電熱線による抵抗値の変化でコントロールする部分のパーツです。ヒーターレジスターが原因の場合は最大風量以外の特定の風量の場合に風が出ないという症状が現れます。
基本はブロアースイッチを新しいものに交換
ブロアースイッチが原因であると特定できた場合は、部品一式を新しいものに交換します。かなり古いクルマの場合は、スイッチを分解して接点を磨くことで接触不良を解消できることもあります。部品交換の場合、パーツ代と工賃で1万5000円程度が目安になります。
フルオートエアコンの場合は風量調整スイッチが単体で構成されていないので、エアコンコントロールユニットごと交換しなければなりません。この場合は修理費用がブロアースイッチの修理より高額になります。最低でも5?6万円程度は必要になると考えておきましょう。
ブロアモーターに不具合がある場合、ブロアモーターの交換が必要になります。今の車はフルオートエアコンでほぼ1年中動かしているため、ブロアモーターは一般的に寿命が5?7年程度と言われています。部品代と工賃で3万?5万円程度が目安になります。
ヒーターレジスターの交換費用はエアコンコントロールユニットよりは安価で、1万?2万円程度になります。
稀に、内気循環の空気吸込口にものが詰まってしまい、風が出なくなっていることもあるようです。異物がエアコンシステムにダメージを与えていなければ、それを取り除けは風が出るようになるはずです。
(高橋 満)
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