シート格納できない 原因を解決する方法

シート格納できないのイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ミニバンやステーションワゴンのセカンドシートやサードシートに採用される格納シートが床下に格納できなくなるのは、シート本体の不具合が原因
  • シートが格納できない不具合は、シートフレームやジョイント部分の破損が主な原因で、修理はシート本体交換となる
  • 床下格納シートだけでなく、跳ね上げシートや前倒れ式シートにも同様の不具合が発生する恐れがある

【原因】床下格納シートは乱暴な使い方を続けていると故障の原因となる

ミニバンやステーションワゴンなど、セカンドシートやサードシートの格納設定があるクルマで、床下にシートが格納ができなくなるのは、シート本体の不具合が原因です。

乗用車用のシートには独立型のセパレートシート(バケットシート)と、一体型のベンチシートが存在します。前者はセダンやスポーツカーのフロントシートに用いられるほか、ミニバンやステーションワゴンのセカンドシートやサードシートに採用されることがあります。後者はセダンのリアシートに用いられるほか、軽自動車や商用車のフロントシートにも採用されています。シートは使用される表皮によって布製とレザー製とに大別され、布製シートには使用される表皮の種類によって平織物のジャージ、糸をループ式に編み込んだトリコット、化学繊維やウールの起毛を織りだしたモケットがあります。

格納シートとは、ミニバンやステーションワゴン、商用車のセカンドシートやサードシートに主に採用されるシートで、床下への折りたたみ機能を実現しており、広くフラットなラゲッジルームを確保しています。スペースユーテリィティを重視したシートとしては格納式以外にも、跳ね上げ式や前倒れ式などがあります。

【解決方法】修理はシート本体交換となるため修理費用は高額になることが多い

床下にシートが格納できない不具合は、シートフレームやシート折りたたみ機構の破損が疑われます。その場合、分解修理が難しいことからシート本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態で交換するパーツ)交換となります。その場合、車種によっても異なりますが、部品代と工賃は8万円以上となります。

床下格納シートや跳ね上げ式シート、折り畳みシートは複雑なジョイント機構を使用していることもあり、取り扱い方法が乱暴だったり、無理な使い方をすると破損の恐れがあります。新車に付属する新車取扱説明書に沿った使い方をしていれば、通常破損することは考えられず、日頃から丁寧なシートの利用を心がける必要があります。

(山崎 龍)

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柴 健太郎

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※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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