異音・振動（エンジン回転が不安定）の原因を解決する方法 原因を解決する方法
POINT
- 異音
- 振動と同時にエンジン回転の不安定が見つかれば吸気系トラブルの可能性。
- 吸気系トラブルではスロットルボディ不具合の症例が多い。
- スロットルボディは交換しなくても洗浄で改善する場合もある。
エンジンに空気を送り込むスロットルボディの不具合
エンジンから普段感じられないような異音や振動が発生した際に、エンジンの回転数にも着目してみてください。アイドリング状態などの通常なら安定する場面でも、エンジン回転が上下して安定しないようなら、スロットルボディ、エアダクトホース、エアフロメーターなど吸気系の不具合が考えられます。
これらの中で特に症例が多いのが、スロットルボディの不具合。
スロットルボディとはエンジンに空気を送り込む部品で、スロットルバルブ、スロットルポジションセンサー、アイドルスピードコントロールバルブなどで構成されています。
インテークマニホールドの直前に付けられている部品でもあるためカーボンダストが溜まりやすく、汚れがひどくなると不調になります。すると、アイドリングが不安定になってエンストしたり、異音・振動が大きくなるといった症状が出てきます。
エアクリーナーからこのスロットルボディをつないでいるホースが、エアダクトホース。ここはゴムや樹脂で作られているケースが多く、劣化が早いという欠点があります。
エアダクトホースが破損すると取り込む空気の量（空燃比）が変わってしまい、警告灯が点灯。エンジンパワーが足りなくなったり、振動が出るといった症状が見られます。
エアフロメーターの故障も、異音や振動を伴うトラブルです。こちらもスロットルボディの前に設置される、エンジンに取り込む空気量を測定する装置。内蔵しているセンサーにトラブルが起きると上記のエアダクトホースと同様、異音や振動が感じられます。
スロットルボディの洗浄・交換
カーボンダストが溜まりやすいスロットルボディには、長年乗っていればいるほど多くのダストが蓄積されます。これらは洗浄することで一掃できますので、まずは異変を感じたらスロットルボディの洗浄を試しましょう。
洗浄だけでしたらそこまで費用は高価になりませんが、どこかが破損していたり故障していると交換となり、一気に費用は高額になります。スロットルボディは、前述のように複数のパーツで構成された装置で、交換はアッセンブリーが基本。その交換費用は、3万?17万円が相場です。
エアダクトホースの不具合は、ヒビや割れ、破れなど破損している場合がほとんどです。必然的に交換となります。交換費用は部品代がそこまで高額ではないものの、3000円?7万円と相場は大きく開きがあります。
エアフロメーターの故障は、以前は内蔵している電熱線の汚れを落とすといった洗浄や修理も見られましたが、現在は新品への交換が主流。これはパーツ代が安価になったことが理由に挙げられます。交換費用は5000円?9万円くらいが相場といわれています。
（青山朋弘）
エンジンの不具合は重大事故の要因にも！？
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