シート格納できない 原因を解決する方法
POINT
- ミニバンやステーションワゴンのセカンドシートやサードシートに採用される格納シートが床下に格納できなくなるのは、シート本体の不具合が原因
- シートが格納できない不具合は、シートフレームやジョイント部分の破損が主な原因で、修理はシート本体交換となる
- 床下格納シートだけでなく、跳ね上げシートや前倒れ式シートにも同様の不具合が発生する恐れがある
【原因】床下格納シートは乱暴な使い方を続けていると故障の原因となる
ミニバンやステーションワゴンなど、セカンドシートやサードシートの格納設定があるクルマで、床下にシートが格納ができなくなるのは、シート本体の不具合が原因です。
乗用車用のシートには独立型のセパレートシート(バケットシート)と、一体型のベンチシートが存在します。前者はセダンやスポーツカーのフロントシートに用いられるほか、ミニバンやステーションワゴンのセカンドシートやサードシートに採用されることがあります。後者はセダンのリアシートに用いられるほか、軽自動車や商用車のフロントシートにも採用されています。シートは使用される表皮によって布製とレザー製とに大別され、布製シートには使用される表皮の種類によって平織物のジャージ、糸をループ式に編み込んだトリコット、化学繊維やウールの起毛を織りだしたモケットがあります。
格納シートとは、ミニバンやステーションワゴン、商用車のセカンドシートやサードシートに主に採用されるシートで、床下への折りたたみ機能を実現しており、広くフラットなラゲッジルームを確保しています。スペースユーテリィティを重視したシートとしては格納式以外にも、跳ね上げ式や前倒れ式などがあります。
【解決方法】修理はシート本体交換となるため修理費用は高額になることが多い
床下にシートが格納できない不具合は、シートフレームやシート折りたたみ機構の破損が疑われます。その場合、分解修理が難しいことからシート本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態で交換するパーツ)交換となります。その場合、車種によっても異なりますが、部品代と工賃は8万円以上となります。
床下格納シートや跳ね上げ式シート、折り畳みシートは複雑なジョイント機構を使用していることもあり、取り扱い方法が乱暴だったり、無理な使い方をすると破損の恐れがあります。新車に付属する新車取扱説明書に沿った使い方をしていれば、通常破損することは考えられず、日頃から丁寧なシートの利用を心がける必要があります。
(山崎 龍)
シートの不具合は重大事故の要因にも!?
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