走行できない（ギアが入らない） 原因を解決する方法
POINT
- MT車のギアが入らずに走行できないのは、クラッチディスクの不具合が原因
- クラッチディスクに不具合があると、ギアが入りにくくクラッチが切れないだけでなく、クラッチが滑ったり、クラッチペダルが振動したりするなどの症状を伴うことがある。
- クラッチディスクは、クラッチカバーとレリーズシリンダーと一緒に交換することが一般的。
クラッチディスクの不具合が疑われる
MT車のギアが入らずに走行できないのは、クラッチディスクの不具合が疑われます。
MTに用いられるクラッチとは、エンジンとトランスミッションを接続するパーツで、発進・停止・変速時にエンジンの動力を伝達・遮断する動力伝達装置のことです。エンジンからの動力の伝達・遮断はフライホイールにクラッチディスクを押しつけたり、離したりすることで行います。
クラッチディスクとは、クラッチカバーやレリーズベアリングとともに動力伝達装置であるクラッチを構成するパーツのことで、エンジンからの動力をトランスミッションに伝える役割があります。クラッチディスクは走行距離が伸びると徐々に摩耗して行き、使用限界を迎えるとエンジンからの動力を伝達・遮断ができなくなり、ギアが入らずに走行できなくなります。
クラッチディスクをクラッチカバーとレリーズベアリングと一緒に交換
MT車のギアが入らずに走行できなくなったときは、早急に整備工場に入庫し、適切な点検・修理を受ける必要があります。
クラッチディスクに原因があったときは、新品のクラッチディスクに交換することで不具合は解消します。その際にはクラッチディスクと同じく劣化・消耗したクラッチカバーやレリーズベアリングを一緒に交換した方が工賃の面でお得です。
交換工賃は車種によっても多少変わりますが、クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリングを一緒に交換した場合、軽自動車の場合はおおよそ4〜8万円、普通車の場合はおおよそ10万円前後、おおよそ輸入車の場合は10〜20万円くらいになるようです。
（山崎龍）
トランスミッションの不具合は重大事故の要因にも！？
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